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今どきの子供に多い浮き指の原因は生活習慣!? 改善方法ってあるの?
昔に比べて今どきの子供は転びやすかったり疲れやすかったりすると言われます。
同じ姿勢で長く立っていられなかったりすぐしゃがみこんだり…
単に体力や運動神経が悪いのかと思っていたら、実は足そのものに原因があるようなんです!
生活習慣が原因で起こる足の異常「浮き指」。
痛みがないので放っておくと、しっかり歩けない・疲れやすいと言った症状が出ます。
そして子供のうちに改善しないと、将来的にイライラやうつ病など精神的なものから腰痛や肩こり、関節痛などの原因にもなるんです。
今回は、今どきの幼稚園児や小学生に多い、子供の浮き指について見ていきます。
子供が浮き指になるのはなぜ?
まず3つの原因が考えられます。
- あまり歩かない(足を使わない)
- 裸足になることが少ない
- 合わない靴を履いている
という点です。
あまり歩かない
今時の子は車やバスで幼稚園に通ったり、遠くに出かけることがあまりなかったり、外で走ったりせず遊びは室内と言ったことが多くなってますよね。
環境に対してどう対処していくかを体験して成長する子供が、その機会を失ったまま過ごしているようなもの。
つまり、
砂場や土の上など、体重移動によって足裏の接地面が変わるところで遊ばず、アスファルトの上や床の上など、バランスを取る必要が無いところで過ごす機会が多い
足の指を使う木登りや相撲やかけっこなんかの、踏ん張ったり蹴り出したりする遊びをしないなど、足裏全体を使わない
など、足の筋力が向上しなかったり、そもそも足の裏全体を使った歩き方を知らずに大きくなっていくわけです。
裸足になることがない
足の裏にはセンサーがあります。
砂場や土の上などのデコボコしたところを歩くと、その刺激がダイレクトに足裏に伝わります。
足の裏に刺激が加わると、指も含め足裏をグッと握りしめる反射が起こります。
デコボコしたところではセンサーが反応し、足全体で接地面に食いつこうとします。
ところが幼少期から厚底の靴、靴下やスリッパを常に履いているといった生活が続くと、地面からの刺激を感じにくくなり、このセンサーも発達せずに鈍くなります。
足の指で踏んばるという力が弱くなり、反応も鈍くなっていくわけです。
合わない靴を履いている
子供はすぐに大きくなるので、あらかじめ大きめの靴を履かせているのが原因になることがあります。
サンダル、ツッカケ、ブカブカの靴など、脱げやすいものを履いていると、脱げないよう止めるために自然と指を反らせてしまうんですね。
このことが習慣化すると、足の指もそれが当たり前のようになって反ってしまいます。
浮き指がもたらす悪い影響
長時間立っていられなくなる
本来足の指、指の付け根、かかとの3点で体重を支えるべきところが、指を浮かせ付け根とかかとの2点のみで立つためにバランスが取りづらくなります。
竹馬に乗った状態で直立しているようなもので、じっとしていられず、バランスをとるためにふらつきますが、指を使わないので踏ん張りがききません。
姿勢が安定せず、転倒もしやすくなってしまうんです。
通常より余計に体力を使うことになる
からだを支える面が狭いため、立っていても歩いていても、すぐ疲れてしまったりしゃがみこんだりしてしまいます。
筋力や体力がないというよりも支えることができないと言うことが大きく影響しているんですね。
からだの歪みの原因を作る
脳がバランスを取ろうとして変にからだを傾け、結果からだが歪んでしまいます。
猫背や左右の傾きによる背骨の歪みがおこります。
骨盤が後傾すると、将来下半身太りの原因にもなるんです。
腰痛・膝痛・関節痛の原因にも
指も使って足裏全体でからだを支えることができないと、地面からの衝撃が吸収・分散されにくくなって、ひざや背中、腰などに悪影響を及ぼします。
成長過程でそれが当たり前になると、貯まっていったダメージが自律神経にも影響し、うつや情緒不安定、キレやすい、疲れやすいと言った体質になってしまうこともあります。
浮き指の改善はどうしたらいいの?
足裏への刺激を与え、指も使って足裏が踏んばろうとする機能を活性化させます。
ビー玉を踏む
100円ショップで買ってきたビー玉やゴルフボールなどをつかって浮き指の改善をします。
裸足になってイスに座り、足元においたビー玉やゴルフボールをグリグリ転がすようにふみつけるだけです。
ゴルフボールは左右1個づつ、ビー玉は袋に入っている分全部使ってもかまいません。
ここで肝心なのは、足の裏に刺激を与えるということ。
砂場や海岸、河原にある玉砂利の上を歩くのと同じことを部屋の中でするんです。
ただ足を乗せるのではなく、刺激にならないといけません。
センサーの感度を上げるわけです。
ゴルフボールの場合は土踏まずにグッと押し込むようにふむと、足の甲が上がり、指が自然に内側に向かって縮まるはずです。
突起のいっぱいついたこんな健康器具をふむのも刺激になります。
タオルをつかんで引き寄せる
裸足でイスに座って、床に広げたタオルを指でたぐり寄せます。
慣れてくると早くたぐり寄せるなど、遊び感覚でやってみるといいでしょう。
足指ジャンケン
足の指を使ってグーチョキパーを繰り返す訓練法です。
10回ほど繰り返してみましょう。
手と足で握手
手の指と足の指を組んでギュッと握りしめたり緩めたり、付け根を回したりを繰り返す訓練です。
握る・緩めるを5秒間繰り返す、グリグリ回すを5秒間繰り返し、これを3〜5セット行います。
上の3つのやり方については別記事で解説しています。
小さい子供は加減や程度などの感覚がわかりません。
大人が手伝ったり、いっしょに同じことをやったり、遊び感覚で行うのが効果的です。
浮き指の予防対策は?
ぴったりサイズの靴を選ぶ
まずこれが大事です。
靴は大きすぎても小さすぎても指を反らせたり丸めたりして靴が脱げない姿勢を作ってしまいます。
合わない靴=歩きにくいというのが浮き指の原因になります。
裸足で過ごす時間を増やす
室内でもスリッパを履かずにできるだけ裸足になる機会が増えるのがいいですね。
暖かい時期は靴下も履かないのが理想ですが、5本指ソックスはおすすめです。
歩き方に注意する
かかとから着地するのではなく、前に出した足の裏全体がほぼ同時に地面につく歩き方をするよう注意してみてください。
子供にはなかなか難しいかもしれません。
最初は静かにゆっくりと、出した足の外側(小指側)から着地するよう意識すると、かかとだけでドスンという歩き方になるのを避けられます。
さいごに
あまり外で遊ばなくなった子供は、足を使うことが少なくなって、歩くだけの体力や筋力も不足しがち。
ちゃんとした3点で支える歩き方も自然に覚えることができず、2点で支える歩き方が普通だと思ったまま成長していきます。
お休みの日、いっしょに出かけるときはできるだけ歩く機会を増やすことも、筋力をつける・正しい歩き方に慣れると言った点で大切です。
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