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アナフィラキシーはどうして起こる?原因は蜂毒だけじゃない!

 


b08a585fd72378aad1ff83b2bef80380_sスズメバチの大群に襲われて命を落とすという話、聞いたことあるんじゃないでしょうか。

 

でもコレ、ハチの毒針で死に至るというわけじゃなく、自分のからだから発せられる免疫システムの誤作動が原因だって知ってました?

 

この誤作動、アナフィラキシーと呼ばれるものですが、これを引き起こすのは蜂毒だけじゃありません。

 

食べ物やゴム製品に触れるだけでも起こることがあるんです。

 

今回は身近なもので引き起こされる、全身のアレルギー反応の原因や症状・その対処法について見ていきます。

 

 

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アナフィラキシーってなんだ?

 

アナフィラキシーとは全身に起こる急性のアレルギー反応のこと。

 

アレルギーを引き起こす物質・アレルゲンがからだに侵入してきたとき、その物質を外敵とみなしたからだは抗体を作ります。

 

抗体というのは、外敵に対する武器のようなもの。

 

外敵に対する過剰な攻撃によって起こる反応、つまりアナフィラキシーとは抗体が過剰反応することです。

 

起こりやすいのは同じ物質が2回体内に入ったときです。

 

  • 1回目で抗体を作り、迎撃態勢をとる
  • 2回目で迎撃開始、過剰な反応がおこる

 

こうしてアナフィラキシーが起こります。

 

 

アナフィラキシーの主な症状

皮膚の症状を始め、呼吸器や消化器にも障害をもたらし、場合によっては死につながることもあります。

 

皮膚症状:アレルゲンに触れた箇所が赤く腫れ上がる・じんましんなど

呼吸器系症状:気道閉塞による呼吸困難

消化器系症状:吐き気・強いおう吐など

その他、急激な血圧の低下・めまい・寒気など

 

こういったアナフィラキシー症状がもとで、窒息や心肺停止などの生命の危険につながるショック症状をアナフィラキシーショックと言います。

 

 

アナフィラキシーの主な原因

アナフィラキシーときいて思い浮かぶのは、ハチによるものが有名ですね。
ハチの他にも、クラゲやアリによるものや、食べ物や薬によっても引き起こされるんです。

 

では、アナフィラキシー症状の原因とはなんでしょうか。

以下のパターンが考えられます。

 

  1. ハチやクラゲなどの毒
  2. 特定の食べ物
  3. 特定の薬
  4. 天然ゴム(ラテックス)

 

 

ハチやクラゲなどの毒


 

ハチ毒の場合、1回目でアレルギー反応を起こす場合もあります。

ハチの持つヒスタミンがいっしょにからだに入リ込み、それによって1回目でもアレルギー反応が起きることがあるんです。

1回目と2回目の間隔が短いほど強い症状がでる傾向にあります。

例えばハチの大群に襲われたときなど、短い間隔で複数匹のハチに刺されることになり、アナフィラキシーを起こしやすいわけです。

 

毒によるアナフィラキシー症状はおよそ15分で現れます。

 

 

特定の食べ物


 

3大アレルゲンと呼ばれる小麦・卵・牛乳。

これらでのアレルギーは子供の頃にでやすいもの。

 

あと、よく耳にするのが、そばやピーナッツなどで起こるものですね。

 

直接そばを食べなくても、そば粉の入った七味唐辛子でアレルギー反応を起こす人もいます。

そばもピーナッツも、比較的重症化しやすいアレルゲンです。

 

カニ・エビなどの甲殻類や魚卵でもアナフィラキシーを起こすことがあります。

 

症状が現れるのは、食べ物が消化され始めた頃・食後30~60分くらいです。

 

運動誘発性アナフィラキシー

特定の食べ物を食べたあとに運動をすることによっておきます。

これは運動することで分泌されるヒスタミンの影響によるもの。

 

特定の食べ物にアレルギーがあっても運動しなければ反応しません。

でも、運動すれば体内でヒスタミンが分泌され発症してしまうんです。

 

運動をやめると症状はおさまるが、なるべく食後3時間は激しい運動を避けたほうが無難です。

 

 

特定の薬


 

ペニシリン系やセフェム系などの抗生物質

アスピリンなどの消炎鎮痛剤

抗がん剤

血液凝固阻止剤など

 

これらの薬剤が体内でヒスタミンを大量に分泌させるため、過剰なアレルギー反応が起きます。

症状は摂取後およそ5分で現れます。

 

 

天然ゴム(ラテックス)


 

医療用ゴム手袋

炊事用ゴム手袋

コンドームなど

 

ゴムの木の樹液から作られる天然ゴム製品には、原料にたんぱく質が含まれています。

そのたんぱく質が肌に触れることでじんましんや発赤と言ったアレルギー症状がでます。

 

この天然ゴムの粉末を吸い込んだり、触れる面積が広いとじんましんが全身に広がることもあり、呼吸器系の発作を起こすこともあります。

 

 

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アナフィラキシーが起こったときの対処法は?

 

食べたものや薬が原因と思われるときは、とにかく可能なら吐き出すようにします。そして口内を水でゆすぐこと、からだに付着した場合も洗い流すことです。

 

ハチやクラゲに刺された場合の処置は、可能なら毒針は抜いたほうがいいですが、難しいと思ったらそのままにしてすぐに病院へ行くようにしましょう。

 

とくにクラゲに刺された場合、水洗いはかえって毒針を体内に押し込む原因となるので注意が必要です。

海でクラゲに刺された場合の対処法

 

天然ゴム製品でアレルギーが起こった場合は、すぐに製品を取り去り、触れた箇所を洗うようにします。

 

アドレナリン自己注射薬というものがある

アナフィラキシーショックを起こす可能性がある、過去にアナフィラキシーでの既往歴がある人には、エピペンと言うアドレナリン自己注射薬が処方されます。

 

アナフィラキシー症状が出たとき射つと治るというものではなく、あくまでも症状を緩和するためのものです。

射って楽になったら速やかに病院へ!

 

アナフィラキシー症状が出て倒れた人が身近にいた場合、無理に起こさず仰向けで足を高くして寝かせます。

感覚としては座布団を2枚足の下にかませたくらいの高さです。

 

基本は仰向けですが、おう吐があった場合、吐しゃ物で窒息しないよう横向きにするのがいいでしょう。

 

呼吸や脈拍に異常がないかチェックし、意識がある・なしを見ながら救急車が来るまで待ちます。

 

簡単に脈をみる方法

手首の筋を境にした親指側に反対の手の指を軽く当て、1分間に何回脈打つかをみます。

成人で60〜80回

高齢者60〜70回

中・高生70〜80回

小学生80〜90回

 

を目安にします。

 

まるまる1分間計ることをせず、15秒の計測結果を4倍したり、30秒✕2倍で数値を出すこともあります。

 

 

さいごに

 

アナフィラキシーは一度その場で収まったと思っても、時間を置いてふたたび発作が起きることもあります。

しばらくの間は注意し、受診して医師の指示を仰ぎましょう。

 

自分が何かのアレルギー体質だとわかっていれば、その原因物質に近づかないことが予防策になります。

 

食べ物や薬、天然ゴムでのアナフィラキシー症状は、これまでアレルギー体質じゃないと思っていた人でも、急にでる可能性があります。

 

異変を感じたら病院へ。
医師と相談してみて、可能であればアドレナリン自己注射薬を処方してもらいましょう。

 

 

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管理人:かいり 

介護福祉士の資格を持つ管理人、

健康すっきり生活館の館長・かいりです。

仕事で経験したこと、学んだことをメインに実のある情報をお届けしていきます。

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