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指の皮を剥くのは癖なんかじゃない!皮膚むしり症という病気?
私は指の皮がめくれたりカサカサになってささくれたところが気になり、それを剥くために噛んでしまいます。
介護職って、1日に何度も手をあらったり手指消毒をするので指先が荒れて硬くなり、皮がめくれたりします。
私はその硬くなった皮が嫌いなので、はがしたり噛み切ろうとしたりするわけです。
指を噛んだり皮をむしる人って多いので、自分でもこれは癖だと思っていたんですが、これって、皮膚むしり症という病気らしいです。
皮膚むしり症ってなんだ?
皮膚むしり症は指の皮膚に限らず腕や足、からだ、顔などの皮膚を引っ掻いたりむしったり噛み切ったりする病気。
爪や歯だけでなく、ときには道具を使って剥がしたりもします。
ささくれたり角質化して硬くなった指先やかかとの皮をむいてしまうほか、これだけにとどまらず健康な皮膚までもむしってしまい、中には出血するまでやり続けることから強迫性のある精神障害(衝動制御障害)として扱われています。
どういったことは皮膚むしり症にあたるのか、アメリカ精神医学会による診断基準をかいつまんで言うと
- 血や痛みが出るくらい皮膚をかいたり剥がしたりを繰り返してしまう
- 何度もやめようと試みるが一向に治まらない
- この行為によって日常生活や社会生活に差し障りが出る
- この行為は薬や病気などの影響で起こっているものではない
などが挙げられます。
私はせいぜい指の皮を噛む・はがす程度ですが、中には腕とか足とか、首やあご、ほっぺたなどを血がにじむほど掻きむしる人もいます。
かさぶたなんかは気になって触りたくなる人もいると思います。
このかさぶた剥がしや唇や爪を噛むのも、癖と呼ぶにはひどすぎる・あまりにも度を越したものは強迫性障害の疾患に含まれ、皮膚むしり症として扱われます。
自分ではやめたいと思っているのにやめられず、ついつい皮を剥いてしまう…
指や手、かかとなどの皮が気になって、むしりたくてしょうがなくなる…
このように意識的に行うこともあれば、気がついたらしていたと言うように無意識にしてしまうケースもあります。
意識的というのは、その箇所が気になって「皮膚をむしる・噛むと血が出る」とわかっていてもついついやってしまうということで、「このささくれは放っておくと引っかかって痛いから取っちゃおう」と言った意図的にするということとは違います。
意図的にすることは皮膚むしり症ではありません。
頭部や眉毛、まつげ等の毛を抜いてしまう衝動を抑えられず、その箇所の毛が生えてこなくなるまでこの行為を続けてしまう病気です。
皮膚むしり症と同様に、やめたくてもやめられないとか、生活に支障があったり苦痛を伴うと、抜毛症として診断されます。
発症原因やなりやすいタイプは?
こうした症状は思春期をむかえた頃に発症しやすく、ニキビを潰す行為をきっかけに始まることもあるようです。
とくに女性に多く、発症率は男性の3倍。
神経質な人がなりやすいというわけでもなく、環境によっては誰にでも起こりうる症状で、もちろんストレスに起因することもあります。
皮膚をむしったり爪や唇、指の皮を噛むことで安堵感が得られリラックスできるので、やめたくてもつい噛んだり剥いたりしてしまうんですね。
遺伝的なものもあり、血縁者にこういった癖のある人はなりやすいようです。
学生の頃、かかとの硬くなった皮を剥がしていました。
シャーペンの先で刺したり爪でむしりとったりしてましたね。
やってることはそうなんですけどね。
私の場合、剥がすのは面白くても、癖にはならなかったので血が出るほど繰り返すことはありませんでした。
意図的にやってたことですしね。
行動は同じでも、頻度や度合いによって皮膚むしり症かそうでないか別れるところでしょう。
私はかさぶたはまったく気になりませんが、手の指は噛んでしまいます。
わざわざささくれや厚く硬くなった部分を探してまでむしりたくなるんですよ。
意識して徐々に治まってきてはいますが、これに関しては立派な皮膚むしり症だと言えますね。
手をきれいに洗っても、何か汚れてると感じて何度も何度も洗う人のように、強迫性の障害が関係してるんですね。
手の皮膚は、それこそすぐに触れるから、硬くなったとこやささくれなんかが気になってしまい、剥いたり噛んだりしちゃうんでしょうねえ。
ところで、スキンケアに気を使う女性の方が皮膚むしり症の罹患者が多いっていうのは不思議ですね。
う~ん。私を含め、爪や指の皮を剥いてしまう男性はけっこういると思いますよ。
女性は肌を気にして早々に病院に行って対策するから、多いように思われるんじゃないでしょうか。
男性は受診する人が少なくて、少数しか知られていないだけかもしれません。
治療や対処法は?
治療は精神科において、認知行動療法と呼ばれるものが施行されます。
噛みたい・むしりたいと思ったときどんな気持ちなのか、どういう状況のときにそうしたいと思うのかを気づかせ、記録をつけることで自覚させたり、噛みたい衝動に駆られたときに物理的に噛めない・むしれない状況を作って気持ちを抑える療法です。
たとえばどんなときにしたいと思ったか、その時の気持ちをノートに書きだしたり、噛みたい・むしりたいと思ったら口を固く閉じたりマスクで覆ったり、両手を握りしめて指を隠すなどですね。
あるいは気持ちが落ち着く何か別の行動、噛む・むしる行為の代りになるものを興味の対象にするということもあります。
これらは病院で時間をかけて医師らとともに行う治療になりますが、程度の軽いものだと自宅でもできそうですね。
まさに私がやっていた、噛みたい衝動を抑えて、かつリラックスできる代用品を使う方法が有効とされているわけです。
硬くなった皮膚が気になってむしってしまう人は、角質を取ってきれいな肌にすると噛んだりむしったりする気持ちも抑えられるかもしれません。
私はかかとの角質が気にならないよう、ピーリングパックでさっぱり剥がしました。
面白いほどとれます。
手に使えないのが残念ですが、これで気になっていたかかとの角質が取れ、つるつるすべすべになりました。
ただし、血が出るほど噛んだり掻きむしったりで、外見的にも内面的にも生活に支障が出ているレベルのものであれば、自宅で悩むより、すぐに精神科や皮膚科を受診するべきです。
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