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おしっこが我慢できない・トイレが近いのは病気?
トイレが近くなった、は言わずもがな。
おしっこしたのにまだ残ってる感じがするとか、我慢できずにちょっと漏らしてしまったなど、年齢とともに増えてくるおしっこの悩み。
膀胱に何らかの異常があると、おしっこが近くなったり、尿意はあるのに逆に出にくくなったり、いろいろなトラブルが発生します。
日本排尿機能学会の調べでは、ダントツに多いのが、夜中に何度もおしっこに起きてしまう夜間頻尿で、実に4500万人がこの症状に悩んでいます。
次いで、日中起きているときの昼間頻尿が3300万人と、おしっこが近いという悩みがかなりの件数を占めているんですね。
これらの悩みは、伝達する神経の働きが衰えてくることや、おしっこを溜めておく膀胱の障害によって引き起こされるもの。
今回は、急に尿意をもよおし、日に何度もトイレに行ってしまう頻尿について見ていきます。
おしっこを我慢できない・頻尿が起きる原因
おしっこが近い=膀胱に溜めていられなくなる=尿漏れ・失禁という風に、トイレの回数以外にも困ったことにつながります。
特に女性は男性に比べ尿道の長さが3〜4cmと短いため、おしっこもあまり我慢できずにもらしてしまうケースも多いですね。
- 尿が溜まってくると、脊髄を通って脳に情報が伝達されます。
- 溜まったおしっこを出そうと判断した脳は、膀胱に指令を出します。
- 脳から指令を受けた膀胱は収縮し、おしっこを出す。
これが排尿のメカニズムなんですが、加齢とともに、この神経の伝達経路が衰えてくるんです。
トイレが近い!考えられる原因
- 過活動膀胱
- 前立腺肥大(男性)
- 骨盤底筋の緩み(女性)
- 脳の病気
過活動膀胱
膀胱が収縮し、おしっこも少しの量しか溜めておけなくなります。
結果、急に強い尿意を感じたり、何度もトイレに行ったり、おしっこを我慢できなくなったりするわけです。
過活動膀胱も加齢による神経の衰えと考えられていますが、8割方原因は不明です。
全国で約800万の人が、これらの症状で悩んでいます。
前立腺肥大(男性)
誰でもなるわけではないんですが、早い人は30代くらいから徐々に前立腺が大きくなっていきます。
肥大した前立腺は尿道を圧迫し、おしっこの勢いをなくしたり、溜まっているのに出なかったり、いつまでも・何度もおしっこに行きたいという尿意だけが続きます。
おしっこを出したいのに出せないという、非常につらい症状で、65歳以上の人の60%は前立腺肥大と言われています。
骨盤底筋の緩み(女性)
妊娠・出産などで、膀胱や子宮、尿道などの内臓を支える骨盤底筋がゆるんできます。
内蔵の位置が下がり、通常ならギュッと力を入れることで膀胱に溜めておけるおしっこでも、腹圧がかかったりちょっとした刺激で出そうになってしまいます。
おしっこが近くなる・尿漏れしやすくなる女性特有の原因がこれです。
妊娠や出産に加え、運動不足や体力の低下も要因とされていて、高齢者だけでなく若い女性にも起こります。
脳の病気が関係
全体の2割程度は脳の病気、脳血管障害やパーキンソン病などの神経障害が原因になっているとも考えられます。
前立腺肥大や骨盤底筋の緩みなどで膀胱の神経が痛み、おしっこがコントロールできなくなることもあるようです。
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改善方法はある?
過活動膀胱なら、膀胱容量を増やす「選択的β3アドレナリン受容体作動薬」や異常な膀胱の収縮を抑える「抗コリン薬」などの投与が80%の人に効果が見られるようです。
前立腺肥大も初期は薬で、それでもダメならレーザーで切除する手術があります。
骨盤底筋も腹腔鏡下仙骨膣固定術(ふっくうきょうかせんこつちつこていじゅつ)と言う、骨盤底筋を補助する手術があります。
膀胱訓練・排尿トレーニング
過活動膀胱による強い尿意は、トレーニングにより改善していきましょう。
まず、尿意を感じても一度トイレにいくのを我慢します。
尿意を感じたら、尿道と肛門にギュッと力を入れて我慢するんです。
最初は5分ほどしてから行くようにしてみましょう。
その後、再び尿意があっても、次は10分我慢、20分我慢と、徐々に延ばしていきます。
できるだけ我慢しておしっこを溜めることで1回の量が増え、1日あたりの総合的な回数が減ります。
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さいごに
子供の頃、おしっこを我慢していると、膀胱炎になるという話を聞いたことがあります。
でも、2〜3回我慢したところで、何ら影響はありません。
そもそも膀胱炎はばい菌によって引き起こされるものなので、おしっこを我慢したくらいじゃならないんです。
それよりも、脳からの指令を受ける膀胱は、普段から何度も何度も少ない量のおしっこを排泄していると、それが通常・限界量だと基準を決めてしまいます。
本来ならもっと溜めておけるはずの容量に近づけるよう、できるだけおしっこを我慢するようにしてみましょう。
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