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若い男性でも起きるトイレ後の尿漏れ!ちょい漏れの原因と対策
女性の尿漏れはよく耳にします。
くしゃみをした時にチョロっと出たとか、力を入れた時に漏れちゃったとか。
でも男性にもちょっとした尿漏れの経験や心配がありますね。
とくにトイレに行っておしっこをした後に。
出し切ったと思っていたのにまだ残っていたおしっこがパンツを濡らしたり、ズボンに滲み出るなんて、ちょっとショック!
大人用のおむつが要るほど年をとったわけでもないのに、おしっこが漏れるなんて、病気かも…と、心配になりますね。
一体どうして、おしっこをした後にまたチョロっと出てくるようなことが起きるんでしょうか。
今回は若い男性にも起こる尿漏れの原因と対策について見ていきますよ。
チョロっと漏れる尿漏れの原因は?
縮んだり緩んだりすることで、おしっこを膀胱に溜め込んだり排泄したりする筋肉・尿道括約筋。
いわば水門に当たるこの尿道括約筋が機能しているおかげで、力を抜いているときでもおしっこが漏れることはありません。
ただこの筋肉、40歳代から衰え始めます。
年をとると尿漏れが起こりやすくなるというわけですね。
50代ともなると、実に6人に1人がこうした尿漏れを経験したことがあるそうです。
ただし、この尿道括約筋が正常でも、ほんの少しチョロっと漏れてしまうこともあります。
そのため「トイレで出し切ったはずなのに、ズボンのチャックを閉めたあとで、パンツがちょっと濡れたことがある」という経験をした男性諸氏も多いんじゃないでしょうか。
小さな子供が、おしっこを我慢できずに漏らしてしまうのとは違い、出し切ったはずのおしっこがまだ少し残っていて、あとから漏れでるこの尿失禁。
排尿後尿滴下(はいにょうごにょうてきか)と言います。
排尿後尿滴下は、尿失禁と言っても具体的な定義はありません。
本人が気にするか否かで失禁かそうでないかが決まるので、本人が「日常生活に支障がある・気になって仕方がない」と感じて受診すれば、病気として扱われます。
この排尿後尿滴下は必ずしも年をとったから起こるというものではありません。
小学生の子どもでも、20代の若者でも起こるので、特に心配するほどのものでもないんです。
私なんて子どもの頃、「あ、まだちょっと残ってた」なんて言うことがよくありましたが、別に泌尿器の病気でも何でもなかったですし。
でも、なんかあとからチョロっと出てくるなんて、気持ちのいいもんじゃないですね。
こうしたちょい漏れが起こる原因として、
- 尿道の締めつけ
- 過活動膀胱
などがあります。
尿道の締めつけ
男性は尿道が長いので、立ったままでもおしっこができますね。
ピッチリしたズボンや下着を長時間はいていると、尿道が締めつけられた状態が続きます。
そこから陰部を少しだけ出した状態で排尿すると、尿道が圧迫されたままおしっこすることになり、膀胱からはおしっこが出ても、尿道には少し残っていることもあるわけです。
過活動膀胱(かかつどうぼうこう)
膀胱は筋肉でできています。
おしっこが溜まると大きくなっていき、なくなると小さくなっていきます。
過活動膀胱はほんの少量のおしっこでも過敏に反応し、尿意を抑えることができなくなります。
今おしっこに行ったのにまた行きたくなる、ちょっと残ってる気がして漏れ出てしまうと言ったことも起こります。
過活動膀胱は男性特有の症状・前立腺肥大症を併発します。
膀胱のすぐ下で尿道をはさむようについている前立腺が肥大し、尿道を圧迫することでおしっこが出にくくなったり勢いがなくなったりします。
少量のおしっこでも出すのに時間がかかり、まるで中途半端に開いている水道の蛇口のような出方になります。
おしっこの切れが悪い・終わったと思ったらまた出てきたというときは、尿道が締めつけられているからと言う可能性があります。
その原因となるのが、しめつけのある服装や、膀胱の過剰反応、そして肥大した前立腺というわけです。
尿漏れ対策・どうすればいいの?
まず尿道を圧迫することなく、おしっこを出し切ってやるということが大切です。
対処その1:陰部を開放する
睾丸(陰のう)と肛門の間あたりを指で押さえると、おしっこは止まってしまいます。
尿道が圧迫されるからですね。
ズボンや下着でこうした位置が押さえられていると、自分では出し切ったつもりでも、おしっこが尿道に残っている場合があります。
このところちょい漏れが気になるなという人は、なるべくゆったりしたズボンや下着にしてみて、トイレの際には前を開けるだけでなく、ズボンを若干降ろし目にして陰部を開放してみましょう。
イマドキの男子は女性のように座っておしっこする人が増えているようですね。
座ってする場合、完全にズボンも下着も膝下まで降ろしてしまうので理想的です。
座ってすると、リラックスしておしっこも出やすくなると言われていますよ。
対処その2:搾り出す
男性の尿道は、長くて屈曲しているため、おしっこの溜まりやすい部分があります。
洗面所やキッチンシンクのパイプをイメージするといいと思います。
その溜まりやすい箇所が陰のうから肛門にかけての間あたりになります。
おしっこのあと先端だけ振って水滴をとばしても、実はこの箇所にまだおしっこは残っていることがあるんです。
通常、尿路のおしっこは球海綿体筋(きゅうかいめんたいきん)によって押し出されます。
肛門にグッと力を入れると、球海綿体筋が収縮して尿路に残ったおしっこを押し出してくれるんですね。
男性なら誰しも、無意識にこれを行っているはずです。
でもこの筋肉が衰えると、尿の勢いも弱くなり、うまく押し出せなくなります。
そんなときは指でさするようにして尿道からおしっこを送り出します。
陰のうの後ろあたりに数本の指を押し当てて、マッサージするように前方(陰茎)に向かって搾り出しましょう。
対処その3:トイレットペーパーを使う
女性は男性のように、おしっこを降って飛ばすことができないのでトイレットペーパーで陰部を拭きますね。
男性も排尿後にトイレットペーパーを先端にあて、全身の力を抜いて少し待ってみましょう。
排便するときのように肛門の力を抜いて尿道括約筋を開き、おしっこを押し出すのを意識します。
残尿がこみ上げてくる感じがあればしめたもの。
出てきたオシッコの残りがじわ~っとトイレットペーパーに吸い取られ、パンツを履いたあとも、嫌な染み込みが出ないハズ。
私は自宅ではたいていこの方法を使っています。
過活動膀胱が原因の場合
過活動膀胱になると、少しの量のおしっこでも過敏に反応してトイレが近くなってしまいますが、少しづつ我慢を重ねることで改善できます。
トレーニング方法
球海綿体筋や尿道括約筋の働きが低下して起こるちょい漏れの場合、これらの筋肉を鍛えることで予防ができます。
肛門を引き締めて尿道括約筋を鍛える!
漏れそうになったおしっこを止めようとすると、無意識に肛門にグッと力を入れるはずです。
その際、陰茎や陰のうあたりも同時に引き締まる感じがありますね。
陰茎の裏側には球海綿体筋があり、肛門に力を入れることでこの筋肉も締まります。
- 背筋を伸ばした姿勢でイスに座り、両足を肩幅に開きます。
- 肛門や尿道をお腹の中に引きよせるようにキューッと力を入れ、3秒間キープ。球海綿体筋が引き締まっているのを意識して行います。
- 力を抜いてリラックス。力を入れている時も呼吸を止めないことがポイントです。
これを20回ワンセットにして1日3回ほど行います。
さいごに
尿失禁と言うほどでもない、トイレ後の軽い尿漏れは、ちょっとした方法で改善の余地があります。
ただ、前立腺肥大が原因でおしっこの出が悪かったり、切れが悪い、残尿感があるなどしてちょい漏れにつながることもあります。
前立腺肥大症は年をとるとなりやすい病気です。
初期の段階だと薬で治療できるので、気になるようなら泌尿器科に相談にいきましょう。
ちょい漏れ改善策を試しても効果がない場合、こうした病気が原因ということもあります。
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