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おしっこに泡が立つのは病気?においが臭い!甘いときは!?
トイレに行ったらおしっこに泡が!
泡が立つってことは糖分が出てるってこと???
もしかして糖尿病かも!?と、びっくりしてしまうかもしれません。
いえいえ、私も泡が立つなんてしょっちゅうですが、糖尿病ではありませんし、他の病気でもありません。
病気以外でも、おしっこに泡が立つ理由はあったんです。
おしっこに泡が立つのはなぜ?
問題のないケース
おしっこに含まれる物質・ウロビリノーゲンの界面活性作用で泡が立ちやすくなります。
ウロビリノーゲンは、おしっこを黄色くする物質・ウロビリンの前身です。
なので健康な人でもおしっこにこの物質が混じっているわけで、泡が立つのも不思議ではないんです。
さらに男性だと、立ったまんまで便器の中の水に向かっておしっこしますよね。
おしっこに勢いがあると周りの空気を含んで泡立つことがあります。
こうやってできた泡は大きめの荒いもので、見ているうちに徐々に消えていきます。
健康な人で泡が出るのはほぼこれらのケースです。
出た泡はすぐに消えるので心配することはありません。
内蔵に問題ありの場合
でも、泡がなかなか消えない場合は要注意。
泡の感じも荒い大きめのものではなく、細かで粘度の高そうな、ビールのような泡です。
こうした泡が立つ場合、尿中にたんぱくが出ている可能性があります。
おしっこに泡が立っていると、糖尿病の可能性があると思われるかもしれません。
でも、おしっこの泡は糖尿病よりも腎臓機能の低下による可能性が高いんです。
腎臓のろ過機能低下により、おしっこにたんぱくが降りて流れ出てしまいます。
たんぱくが多いと粘度が増し、おしっこの泡が細かでなかなか消えないものになるというわけです。
糖尿病がすすむと合併症である糖尿病性腎症をひきおこすことがあります。
腎機能の障害も出るためおしっこにたんぱくが混じり、消えにくくきめの細かな泡が立ちます。
ウロビリノーゲンが尿中に増えすぎると肝臓の機能低下の疑いが出てきます。
本来、肝臓でほとんどが処理され、ごく一部が排出されるウロビリノーゲンが、肝臓の機能が悪くなったために、尿中に流れてくるんです。
多量のウロビリノーゲンが排出されるため、おしっこの色も濃くなり、荒目の泡ができます。
おしっこのにおいが甘い!臭い!
おしっこは排泄直後は無菌です。だから普通はにおいがしません。
排泄直後からにおう場合、飲食物によるものか、病気が原因かのどちらかが考えられます。
飲食物というのはお酒やにんにくなどの、においのきついもののことです。
それら特有のにおいがする場合はなんの問題もありません。
糖尿病・腎臓疾患・膀胱炎・尿路感染など
においのきついものを食べたわけでもないのに、通常のおしっことは違う、異臭のある場合は病気の可能性大です。
異様に甘酸っぱい感じのにおいの場合は糖尿病
強い刺激臭がしたら膀胱炎や腎臓の疾患
臭い汗のようなにおいの場合、脱水症状の疑いがあります。
糖尿病が進行している
おしっこにきめの細かな泡が混じっているとたんぱくが出ていると考えられますが、たんに腎臓病だとはいいきれません。
甘酸っぱい臭いがするならば、糖尿病の疑いが強くなってきます。
糖尿病の初期には臭いは発生しません。
さらに腎臓との合併症という、症状が進んだ状態でないと泡も立たないので、細かな泡が立った・甘酸っぱい臭いがしたという時は、糖尿病が進んでいるということになります。
刺激臭がする
腎臓や尿路、膀胱の障害で強い刺激臭・アンモニア臭がすることがあります。
クラジミア菌の感染で膀胱や尿道が炎症を起こし、膿が出るようになるときつい異臭を発生させます。
おしっこがにごるのはどんなとき?
たんぱく質の影響
肉類などの動物性たんぱく質や、ほうれん草、チョコレート、バナナなどのシュウ酸を多く含む食品を摂り過ぎるとにごったおしっこが出ることがあります。
これはシュウ酸カルシウムの結晶が原因となっているためで、たまに出る程度なら問題はありません。
激しい運動をすると筋肉は壊れます。その際、筋肉に含まれる色素たんぱく質・ミオグロビンが血中に流れ込み、腎臓を通っておしっこといっしょに排出されることがあります。
そのときのおしっこは赤褐色ににごっているわけですが、赤っぽいので血尿と間違われることもあります。
膀胱や尿道・腎臓の病気
シュウ酸の摂り過ぎはシュウ酸カルシウム結石の原因になり、膀胱や腎臓を傷つけることになります。
こうした場合のにごりは、結晶だけでなく、膿や細菌、白血球などが混ざっている事が考えられ、膀胱炎や尿道炎、腎盂腎炎(じんうじんえん)の疑いがあります。
血尿によるもの
おしっこに血が混じると赤く染まります。
血尿にも、目に見えて赤いおしっこが出る場合と、黄色いおしっこの中にわずかに混じっただけで見た目にはわからないものがあります。
血が混ざる主な原因としては、膀胱や尿道の炎症、腫瘍、結石などがあります。
激しい運動時には、何らかの刺激が加えられて傷ついた尿道や膀胱からの出血が尿に混ざることがあるようです。
目で見ただけではわからない程度のものもあれば、赤く染まったおしっこが出る場合もあります。
女性の場合は経血が混じり、赤くなることもあります。
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まとめ
おしっこは色も含め、見た目や臭いで健康状態がチェックできます。
体調は変わらないのにおしっこがいつもと違うぞと思ったら、受診するのがいいかもしれません。
特に糖尿病は、「おしっこに徴候が現れた頃にはある程度進行している」ということなので、ちょっと怖いですよね。
やっぱり年1回の定期検診は大切だなと思いました。
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