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空気が乾燥したらどうなる?体への影響
梅雨の時期はカビの原因にもなって嫌われる湿気。
でも湿度が低く空気が乾燥してしまうと、人体にはいろいろな悪影響が出てきます。
これまで乾燥なんて気にもとめなかった人でも、実は空気が乾燥していたからあんなことやこんなことになってたんだと気づくことがあるかもしれません。
今回は部屋の空気が乾燥していると体にどんな影響が出るかについて見ていきます。
空気が乾燥したらどうなる?
1.風邪をひきやすくなる
身近なところでは風邪、そしてインフルエンザなどのウイルスは乾燥と寒さを好むため、冬場の乾いた環境では動きが活発になります。
湿度が40%以下になると空気中に漂います。乾燥したところにはいろんなウイルスがまっていてもおかしくないんです。
逆に言うと、高温や高い湿度によってほとんどのウイルスは死滅します。
●部屋の湿度を50〜60%に保つことでウイルスの動きが弱まり、風邪やインフルエンザにかかりにくくなります。
2.鼻や喉を痛める
鼻や喉の粘膜が乾き、傷つきやすくなります。
ヒトの気管には、体内に侵入してきたウイルスや細菌を押し出す線毛細胞というのがあり、粘膜が乾くと、それによって保護されていた線毛細胞も活動が弱まります。
線毛細胞の活動が弱まると、病原菌やウイルスが体内に侵入し、感染しやすくなるんです。
●鼻や喉の保湿なら、マスクをするのも効果があります。
3.肌荒れの原因になる
肌が乾燥し、つっぱったりかゆくなるといった肌荒れの原因になります。
すねや太もも、腕などが粉を吹いたように白っぽくなってかゆくなるのは乾燥のせい。
皮膚表面の皮脂や水分が奪われ、ちょっとした刺激にも敏感に反応し、かゆみを感じるんです。
水仕事や手洗いの回数が増えると、カサカサになった手は肌荒れ程度のものがひび割れになることもあります。
乾燥した部屋で、水分の抜けたかさつきはだんだんと硬くなっていき、気づいたらぱっくり割れているということもあるんです。
寝ている間に唇がガサガサになり割れてしまうのも同じです。
●乾燥によるかゆみやヒビ・あかぎれには保湿クリームで対策をしましょう。
ヒビやあかぎれには修復成分の入ったものがおすすめです。
4.ドライアイを併発することもある
パソコンやスマホの画面を見続けることで涙が出にくくなった目に、追い打ちをかけるように乾燥した空気が目の粘膜を刺激し、ドライアイを悪化させます。
あまりまばたきをしない状態になっているところに空気の乾燥と言う条件が加わると、目の粘膜から水分がどんどん奪われてしまいます。
●目薬をさすことで目に潤いを与え、粘膜を保護することができます。
湿度・湿気ってすごくだいじ
湿度とは、空気中の水分の割合のことをいい、同じ温度でも湿度が違うと感じ方も違います。湿度が低いと寒く・涼しく感じ、逆に高いと暑く・暖かく感じます。
なので冬場は、部屋の湿度を上げてやるだけでも暖かく感じるわけです。
出典:ダイキン工業ホームページ・空気の学校「湿度って何?」
部屋の中に水分が増えると冷えて寒くなると思うかもしれません。
確かに気温10℃以下だと寒く感じますが、10℃以上だと湿度による体感温度は上がって通常より暖かく感じるんです。
つまり、エアコン暖房と加湿をうまく両立させてやれば、そんなに室温を上げなくとも暖かく感じるというわけです。
人間にとって適切な湿度は40〜60%とされていますが、風邪やインフルエンザ等にかかってしまった場合はともかく、冬の間、常に湿度を80%以上にしていると室内やまわりの物に悪影響を及ぼしかねません。
いくら部屋の乾燥を防ぐためとはいえ、本や書類等の痛みやパソコンなど精密機器の故障、ダニの発生、部屋そのものにおいては結露の原因にもなるので、やり過ぎには注意が必要です。
湿度は50〜60%程度にし、あとは水分補給をして、内側からの保湿に努めましょう。
まとめ
部屋の空気が乾燥すると、体も乾燥しやすくなり、肌の老化を早めたり体内にウイルスを侵入させてしまったりと、様々な悪影響が出てきます。
部屋の湿度を上げると同時に、体への悪影響は保湿クリームや目薬、水分補給などで予防対策ができます。
窓に結露があると「結露があるってことは湿気が多いから部屋は乾燥してないよね」と思う人もいるかもしれません。
でも結露は放っておくとカビの原因にもなる厄介なもの。
部屋の壁に直接悪影響を及ぼすものなので、こまめに拭き取りましょう。
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