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毛細血管が消える!ゴースト化して減る血管対策
全身に張り巡らされている毛細血管は弱ってくると、血管そのものは存在するのに血液がほとんど流れない状態になったり、やがてその血管が消えてしまうことがあります。
毛細血管のゴースト化現象が起きるわけです。
然るべきところに血液が行き届かなるということは、シミやシワ、抜け毛などの見た目にも老ける原因になるだけでなく、やがては脳や心臓の病気を引き起こす可能性も出てきます。
毛細血管のゴースト化
血管を通る血液には、酸素や栄養素などをからだの隅々まで運ぶ役割があります。
そして同時に老廃物も回収します。
それらは毛細血管を通して行われるので、毛細血管がたくさん張り巡らされていれば、それだけからだに必要なものが供給されやすく、劣化して不要になったものもスムーズに回収されるということですね。
毛細血管は非常に細く、直径が髪の毛の10分の1程度の細さしかありません。
腕や手の甲に浮き出て見える血管とは違い普通は表面的に見えませんが、全身の血管の95%以上を占めています。
重要な働きをするから全身に張り巡らされているわけですが、毛細血管は歳を重ねるに従って劣化していきます。
40歳をこえた頃から徐々に衰えはじめ、毛細血管の周囲を支える壁細胞が剥がれて、そこから必要な栄養素などが漏れ出てしまいます。
劣化が進むと、血管自体はちゃんと存在するのに、酸素や栄養素はもちろん、血液そのものすら流れないゴースト血管の状態になるわけです。
全然使われることがなくて干からびたパイプラインですね。
血液が流れなくなった毛細血管は、やがて崩れ去ってしまいます。
毛細血管が減ってしまうとどうなるでしょう。
細胞内に栄養が十分行き届かないうえに老廃物もたまって、速いスピードでからだの老化が進みます。
毛細血管が減るとどうなる?
毛細血管が減ると…
- 酸素や栄養素の供給不足が起こる
- 免疫細胞が行き届かない
- 粘膜が乾燥する
- 老廃物が回収されない
- からだが冷える
といった不調が起こります。
毛細血管に支障があると老けやすいっていうのは、そんな理由からなんですね。
頭皮の場合だと、抜け毛や白髪、髪そのものの劣化の原因にもなりますしね。
血液を多く必要とする脳の毛細血管が減ってしまうと、記憶力の低下が起こります。
認知症の心配もあるわけですね。
からだが冷えるっていうのも、熱が届けられなくなって冷えるわけでしょ。
冷えると病気にかかりやすくなるし、問題だわ。
そうですね。毛細血管が減少するだけで、いろんな弊害が出ます。
血液は水分も細胞に供給します。
水分の供給が滞って粘膜が乾燥すると、唇や目の乾き、鼻腔や気管支の炎症などにもつながります。
粘膜が乾燥すると病原菌やウイルスにも感染しやすくなりますね。
血流が悪くなるっていう以前に、血が行き渡らなくなるとか、毛細血管そのものが消えるっていうのは大問題ですね。
そうですね。
血管に関することなので、単に老けるといった程度では済まない場合もあります。
毛細血管のゴースト化による不調は、からだのあちこちで起こります。
肌や脳、心臓や胃腸のように臓器にも影響を与えて、胃潰瘍や心筋梗塞、脳梗塞と言った怖い病気にもつながります。
血管を健康に保ちゴースト化を予防することが若さと健康を維持するポイントです。
ゴースト血管対策は生活習慣の改善
歳をとって毛細血管がもろく壊れて減っていくのは仕方のないことですが、比較的若いうちでも、不摂生や生活習慣の乱れによって毛細血管の老化・ゴースト化が起こることがあります。
高血糖や高血圧、運動不足、不規則な生活による睡眠不足などが原因となります。
内臓脂肪は血管を健康に保つホルモンの働きを阻害するので、メタボの人はゴースト血管になりやすく、要注意です。
老化の速度を遅らせるには、毛細血管を鍛えて全身に血液がうまく巡るようにすることです。
運動してみよう
特に足を鍛えます。
カーフレイズや片足立ち、スクワットなど、ふくらはぎのポンプ機能を活性化させる運動で血液が循環しやすくします。
やり方についてはこちらの基本トレーニングを参照してください。
参考記事⇒ロコモ症候群の対策と予防
心拍が乱れない程度の軽めの有酸素運動をしてみましょう。
いきなり激しい運動をすると、もろくなった血管が壊れてしまう可能性があります。
血管は徐々に鍛えるのが大事です。
はじめはウォーキングなどからやってみましょう。
参考記事⇒ウォーキングは姿勢が大事!正しい歩き方にはコツがある?
偏りのない食事
魚や野菜中心で、なおかつバランスの良い食事が大事。
青魚や海藻類、玉ねぎなどを積極的に摂って、脂っこいものは極力避けましょう。
完全に死んでしまった毛細血管をもとに戻すことは不可能です。
でも、運動や食事など生活習慣を見直すことでゴースト化を食い止めたり、ある程度改善することは可能です。
ルイボスティーには、劣化した毛細血管を修復したり作ったりする体内物質を活性化させる成分が含まれています。
お風呂でリラックス
肝心なのは血流を良くすること。
暑い夏でもシャワーだけというのはやめて、お風呂に浸かりましょう。
体温より3~4℃ほど高めの、あまり熱すぎないお湯にゆっくり浸かるのがいいですよ。
さいごに
たいていの場合に当てはまることですが、偏食や運動不足というのがからだを壊す第一の要因になるということですね。
現代社会では不規則な生活を強いられるのは仕方のないことかもしれません。
でも、できるだけ決まった時間にきちんと睡眠をとる
偏りのない食事をする
入浴であたたまる
陽の光を浴びる
適度な運動を心がけるなど、生活習慣を変えていきましょう。
毛細血管は増やすだけではなく、血流を良くするというのがポイントです。
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