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食後に運動すると横腹が痛くなる!これって何が原因?
運動していて起こる、筋肉痛とはちがう横腹の痛み。
脇腹が急に差し込むように痛み、足を踏み出すこともできない時があります。
食後すぐの運動だと、胃が痛くなるならわかるけど、横腹が痛いなんて理解しがたい…なんて思ってしまいます。
今回は、誰でも経験したことがあるであろう、運動していて起こる横腹の痛みについて見ていきますよ。
どんなことをすると痛くなる?
- 激しい運動やランニングなどをした時
- 食事のあと急に動いたり走ったりした時
電車の時間に間に合わない!と思って、ほんの300mほど走ったら横腹が痛くなったとか、ダイエットのために少々走り込んだら脇腹が差し込むように痛くなってきたとか、誰しもそんな経験はあると思います。
長時間走っていたり、急に走り出したりというのが、横腹痛の引き金になっているようですね。
私の場合は子供の頃にしょっちゅう横腹が痛くなっていました。
昼食後すぐに校庭で走り回ったり野球やサッカーをしていると、脇腹が痛くなってきます。
食後の脇腹痛の場合、ご飯が胃に溜まってるからじゃないの?とよく言われたものです。
実際、食べたものがよくこなれていないうちにからだを動かすから、胃腸が痙攣して差し込むような痛みが生じることもあるようです。
あるようですというのは、食後であってもなくても、運動すると横腹が痛くなる理由についての解明がされていないからなんです。
内臓が揺さぶられる、引っ張られてつる・痙攣する、胃腸の内容物の圧迫による刺激など、考えられる原因は様々です。
ご飯のあとはしばらくゆっくりしていなさいと言われたことはないでしょうか。
食事をすると大量の血液が消化のために使われます。
胃がこなれないうちに運動すると、消化に使われるはずの血液が運動するのに必要な筋肉にもまわされることになり、胃腸の働きが低下します。
そんな、食べ物が十分消化されない状態で内蔵が揺さぶられるような運動が加わると、胃が引きつって痛みが生じるわけです。
左右どっちが痛いかで原因もちがう
考えられる原因が色々とある横腹痛ですが、左右、どっち側が痛いかで原因もちがってきます。
右の場合
横隔膜の痙攣
横隔膜は呼吸をするのに必要な筋肉組織で、胃や肝臓の上部に位置します。
血流が充分でないために起こる横隔膜の痙攣や、激しく動くことで胃や肝臓が揺さぶられ、横隔膜がそれに引っ張られることで痛みとして現れます。
特に、内蔵を支える筋肉が弱かったり運動不足だと、揺れや刺激が強くなって痛みも激しいようです。
今では長時間走り込まない限り脇腹が痛くなることはありませんが、子どもの頃よく痛くなったのは内臓を支える筋肉が出来上がってなかったからかもしれません。
子どもの頃はよく左側が痛くなっていました。
運動していて痛くなるのは主に左側だそうで、これには、なるほどと思える理由がありました。
左の場合
脾臓の収縮
腹部の左側に位置する脾臓には、いざという時に使うための血液がストックされています。
消化のため胃腸に集中していた血液が筋肉にも必要ということになると、脾臓はそのストックしていた血液を使用します。
血液を一気に流れ出すため脾臓が急激に収縮し、それが痛みとなって伝わります。
胃腸の内容物によるもの
左側の場合は、ガスが溜まっていたり便秘が原因ということもあります。
上記のように十分に消化されていない胃の中の食べ物もそうですが、ガスや便が溜まって腸を圧迫することで痛みとなって現れる場合もあります。
カタカナのワの字のような形の大腸は、私たちのからだで言うと右から左側へと便を送ります。
左のほうが肛門に近い位置になるわけですね。
運動するうちに便やガスが左に集まってくるので、圧迫による刺激が左の脇腹の痛みとして現れるわけです。
へえ、脾臓だったんですか?
それとも横隔膜が痙攣してたんですか?
いや、腸の内容物が原因だったようです。
下痢のときの腹痛とはちがうし、差し込むような痛みなんで、「ああ、走った時になる横腹痛だな」とは思ってたんですけどね。
それにしても、からだを動かすと痛いから動けないんです。
うずくまってじっとしてました。
う〜ん。小学生の頃だから、あんまり危機感はなかったんですね。
保険の先生につれられて病院へ行ったんですよ。
あんなの初めてでね。
動けなかったのが嘘のようでした。
別にお腹が張ってたわけでもなかったのに、不思議ですよ。
ちょうど便が詰まりやすいところに集中して圧迫してたんでしょうね。
うわ〜。
その時は単に便だったけど、何かの病気が原因かもしれないから、じっとしてても痛みが治まらないときは病院へ行ったほうがいいですよね。
予防対策は?
とにかく食後は急に激しい運動をしないことです。
食事の後、仕事などですぐに歩きまわらないといけないとか、運動するとわかっているなら、なるべく消化の良いものを食べるのがいいですね。
食後すぐに早足で歩くだけで横腹が痛くなるという人もいますね。
そういう人は内蔵をしっかり支える体幹トレーニングをおすすめします。
私も、からだを鍛えるとちょっとやそっとじゃ横腹が痛くなることはなくなりました。
エアロビクスやサッカー、ランニングなど、動き回ることの多いスポーツやエクササイズの前には、脾臓が急激に収縮しないよう、徐々にからだをならす準備運動を十分に行いましょう。
それでも長く走り込んでいると、脇腹が痛くなってくることもあります。
そんなときは無理せず、ペースを落とすか中止するのが無難です。
そして、いつまでも差し込むような痛みが治まらないときや、ちょっとおかしいなと感じたら病院へ。
私のように便が原因の場合もありますが、もしかすると何か病気が原因かもしれません。
さいごに
食後30分はゆっくりのんびりというのがからだにはいいですが、程々にからだを動かす・軽いスポーツをすると言うなら1時間、ランニングしたり激しい運動をするなら2時間はゆっくりしておくのがいいようです。
私はスポーツイベントに参加するときには、むかしから必ず2時間前には食事を済ませていました。
しかも脂っこいものやくどいものは避け、消化の良い物で徹底しています。
遊んでいて横腹が痛くなり、ちょっと休憩して治まるならいいですが、スポーツをしているときに痛くなったら楽しくないですからね。
運動するとわかっているなら時間の余裕を持って食事する・そして大食いせず、よく噛むことです。
食後2時間してから激しい運動をするにしても、徐々にからだを慣らすために準備運動をしましょう。
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