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運動が誘発する不整脈の原因・元気な人ほど心臓の負担大?

 


心臓のリズムが乱れる不整脈。

 

通常、タバコや飲酒、ストレスや疲労などの生活習慣が元で起こりますが、スポーツをするのが大好きな人だと、その運動が不整脈の引き金になってしまうことがあります。

 

運動誘発性不整脈といい、これは健康な人にも起こる、突然死することもある怖いもの。

 

そして圧倒的に多いのが、30代半ばくらいの働き盛りの元気な人たちです。

 

自分では気づかないうちに、心臓への負担が大きくなっていることが突然死の原因となっているんです。

 

 

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運動中に不整脈が起こる原因

 

中高年のスポーツ中の突然死で多いのが、心臓の血管が詰まることで起こる、心室細動と呼ばれる不整脈。

この原因になっているのが動脈硬化です。

 

30代頃から徐々に、血管が硬くなる動脈硬化が見られるようになります。

40歳を過ぎるとほとんどの人で、表面上は健康そうでも動脈硬化が進んでいるというようになってきます。

 

中高年ともなると、高血圧や高血糖などがもとで動脈硬化を引き起こします。

 

心臓の周りを通っている冠動脈が、詰まったり硬くなったりして徐々に細くなることで不整脈が起こりやすくなります。

 

心室細動


心臓は電気信号による刺激が伝わることで動いています。

 

ポンプ作用で心臓が血液を全身に送り込むのも、この電気信号の刺激によるものです。

 

心臓は全身に血液や酸素を供給しますが、心臓もまた、血液や酸素を必要とします。

 

心臓の周りには冠動脈という、心臓に血液を送り込む血管があるんですが、この冠動脈が詰まると虚血が起こり、心臓に血液が行かなくなってしまうんです。

 

酸素や栄養が供給されなくなった心臓組織の一部は壊死してしまいます。

そうなると心臓は痙攣を起こした状態になり、ヒクヒク動いてはいるものの、まったく収縮しなくなってしまいます。

 

心室細動はこのような状態をいい、心臓がまったく動いていないのと同じことです。

 

ポンプとしての機能を果たせないため、心臓から脳や全身に向けて血液を送れず、やがて死に至ります。

 

心臓を動かす電気信号が異常をきたして痙攣した状態になると、AEDのような機械を使って外部からの電気信号を与えないと、心臓を動かすことができません。

 

関連記事AEDの使い方は意外に簡単!胸骨圧迫と併せて救命率アップ!!

 

子どもにも起こる心室細動・心臓震とう


頭を打ったときに起こる脳震とうのように、心臓近くの胸部を打ったときに起こるのが心臓震とうです。

野球のボールや、肘や拳が当たったときの衝撃で心室細動が起こります。

 

健康な子どもや若い人でも起こるもので、子どもの場合は心臓を保護する胸周りの骨がまだ柔らかく、心臓への衝撃が伝わりやすいためと考えられています。

 

 

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元気な人ほど心臓への負担が大きくなる?

 

健康で、体力に自信のある人ほど不整脈を起こす危険性が高いと言われます。

 

普段スポーツをしている人やからだを鍛えている人は、体力には自信があるのでついつい無茶をすることもあるはず。

例えば、疲れているときや体調の悪いときでも筋トレを頑張るとか、飲酒した後に運動するなどですね。

 

結果、心臓の負担が大きくなって不整脈が起こるわけです。

 

実は、不整脈は自分では気づかないことが多いんです。

健康診断で、不整脈が見られますねと言われても、「え?からだはなんともないのに」と思ってしまうくらい自覚症状がないものです。

 

なので、普段運動をしている人や体力に自信のある人だと、仮に不整脈があったとしても激しい運動を続けて、心臓に負担をかけすぎてしまうこともあるようです。

 

 

この不整脈による突然死には、ほとんどの場合予兆がありません。

 

マラソンやサッカーをしていた人が突然倒れ込み、そのまま急死したというニュースを見聞きしたことがあると思います。

これらは、普段とても健康そうな人や、元気で運動をしているという人ほど起こりやすいようです。

 

前兆としての異常が見られたわけではないので、スポーツ中に倒れると、「まさかあんな人が」と思うわけですね。

 

普段健康なのに突然心臓に負担がかかって倒れ込む、まさに突然死です。

 

 

管理人・かいり
不整脈による突然死は、ゴルフなどの動きの激しくないスポーツでもおこり得ることなんですよ。

 

まや

ええ!?

運動するのって、からだにいいことのはずなのに、これじゃ一体どうしていいのかわかんないわ…

 

そうですね。

健康や体力維持のためには運動をすすめられます。

でもその運動が元で不整脈になるなんて、本末転倒ですね。

 

でも、ここで言う運動誘発性不整脈とは、ほとんどがやり過ぎや、ある種の病気というか、からだの変化がもとで起こっていることなんです。

 

えっ、病気?

さっき、ほとんどの場合前兆としての異常がないって言ってたじゃないですか。

 

 

病気というか…まあ、激しい運動を何年も続けているせいで、心臓が通常よりも肥大化・拡張したということなんです。

 

 

ああ、スポーツ心臓と言うやつですね。

 

 

そうです。

トレーニングに合わせて心臓も鍛えられていきます。

そのスポーツにあった状態、心臓の壁がぶ厚くなったり、拡張したりするわけです。

 

それが不整脈につながることがあり、注意が必要になってきます。

 

 

スポーツ選手でも不整脈で倒れるのは、そういったことが原因なんですね。

 

 

ただし鍛えたわけでもなく、病気としてなってしまっていることもあります。

そうした場合、知らずに運動中に不整脈が起こることもあるので怖いですね。

 

 

健康診断で不整脈があるとわかったら要注意ですね。

 

 

そして、やっぱり年齢も考えなくてはいけません。

やりすぎ…無茶しなければいいんですよ。

 

 

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運動する状態にあるかを知ろう

 

一見健康そうで体力に自信があっても、心臓の健康は別物です。

30代からは徐々に動脈硬化も始まっているので、気をつけないといけません。

 

大事なのは、無理をしない・無茶をしないということ。

そして自分が今、運動する状態にあるかどうかを知ることです。

 

これをしっかり見極めることで不整脈は回避できます。

 

ときに不整脈の兆しが見られることもあります。

 

動悸が激しくなったり、めまいや冷や汗などを感じたときには要注意。

 

こういう場合は運動を止め、すぐに受診した方がいいでしょう。

 

 


 

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管理人:かいり 

介護福祉士の資格を持つ管理人、

健康すっきり生活館の館長・かいりです。

仕事で経験したこと、学んだことをメインに実のある情報をお届けしていきます。

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