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自分じゃわかりにくい加齢臭っていったいどんな臭いがする?
高校生や大学生のように若い頃なら、からだからツ~ンとしたニオイがするのはほとんどが汗によるものです。
歳を重ねると、汗とは別のニオイが現れてきます。
自分ではどんな臭いがしているのかもわかりにくく、たとえ気づいてもどこが臭っているのかわからないあのニオイ。
今回は、年齢とともに現れはじめる加齢臭について見ていきます。
加齢臭とはどんな臭い?
若い頃とは違った、例えようのない独特なニオイ。
臭いことは臭いけれど、汗臭いのとは違うにおいで、汗のようにからだの表面から臭っているんじゃなくて、どちらかと言うと染み込んでいるニオイ。
その人の体臭といったようなものですね。
汗臭さやワキガなどは汗や皮脂に雑菌が繁殖して起こるニオイですが、加齢臭は皮脂に含まれる脂肪酸が酸化して起こるニオイです。
その人の体臭や汗も混じるので、においは誰も彼もが同じというわけではありません。
生活習慣、食事、嗜好、体調など、様々な要因も関係するので、加齢臭もその人独特の体臭と言えなくもないでしょう。
でも、他人からするとあまりいいにおいではないというのが正直なところです。
あえて言うなら、古本にタバコやカビのにおいが染み付いて、そこにさらに汗臭さがじんわり染み込んでいるような感じです。
例えるのは難しいですが、お父さんと同じ体臭がすると感じて、初めて加齢臭と認識できる、そんなニオイですね。
加齢臭はどこから発生する?
皮脂に含まれる物質が酸化してにおいを発するので、皮脂腺があるとどこからにおいがしてもおかしくありません。
皮脂腺はほぼ全身にありますが、やはり加齢臭は皮脂腺の集中しているところのほうが発生しやすく、主に上半身・中でも背中や胸周りで、ほかにも額や鼻の側面、耳の裏、頭のてっぺんなどからもニオイを発します。
酸化した皮脂の臭いは衣服(シャツの襟元や背中)につくことが多く、しかも普通に洗濯してもなかなか落ちない特徴があります。
つまり加齢臭は、自分のからだが臭っているのではなく、酸化した皮脂が付着した衣服が臭っていることもあるわけです。
1日着たシャツが汗臭い、靴下が臭う、というのとおんなじですね。
服を脱いだあと初めて「ん?」と、汗とは違うニオイに気づくこともあるようです。
加齢臭の確認方法
自分では加齢臭に気づきにくいのは、においに順応してしまうから。
においがよく発生する部位に鼻を近づけられるといいんですが、頭部や背中だとそれもできません。
ニオイの原因は酸化した皮脂なので、要はそれを嗅いでみればいいわけです。
衣服のニオイを嗅ぐ
自分のからだから加齢臭がするかどうかの確認には、まずは着ているもののにおいを嗅いでみましょう。
1日着ていたシャツの背中や、襟付きのものなら首周りですね。
脱いですぐではなく、しばらく置いて、鼻がシャツのニオイを忘れた頃がベストです。
オフロに入ってからだを洗い、汗やホコリなどのにおいを落としたあとでシャツを嗅いでみるとわかりやすいです。
指でこすってみる
首周りや耳の後ろ、小鼻の横などを指でこすり、着いた皮脂のニオイを嗅いでみます。
意外と耳の後ろからするニオイは自分ではわかりにくいものですが、こすった指を嗅いでみるとにおいがわかるものです。
うわぁもう!
たしかにそうだけど、なんか恥ずかしい例えだわ。
今のはセクハラに当たるんでしょうかね。ごめんなさい。
不快なニオイを発していると、スメハラ(スメルハラスメント)と言われかねないので、これはこれで気をつけないといけませんが。
スポーツやってると、ちょっとした時にフワッと自分のウェアから汗臭いニオイがする時があるけど、加齢臭はそんなことないのかしら?
もちろんそれはありますよ。
普段、自分で気づかないのは嗅覚の順応によるもので、においに対し慣れてしまっているからです。
でも、まったく別のにおいに慣れてしまっているとき、ふとしたことで自分の発する加齢臭が鼻につくことはあります。
加齢臭は、ある日突然発生するものではなく、徐々ににおいが積み重なって不快なレベルになってしまうものです。
時間をかけて自分の体臭として定着するから、余計に気づきにくいんですね。
私、子どものころ父のこと大好きだったんですけど、ある時なんとも言えないニオイがするのに気づいて…
それからなんだか距離を置くようになっちゃったわ〜。
あはは〜、そうですよね~。
なんか加齢臭がする男の人って、みんなおんなじニオイって気がするわ。
お父さんのニオイって言われると、イコール加齢臭っていうのも妙に納得できるし…
へっ!?
女性も加齢臭あるんですか!?
もちろん。
女の人でも脇や足が臭うのとおんなじで、加齢臭だってあります。
えええっ!
自分でわかってないだけで、私も加齢臭してるのかしら?
男の人ごめんなさい!
お父さんだけ臭いなんて言ってゴメンナサイ!
さいごに
衣類同様、ニオイは寝ている間にシーツや枕カバーなどに移ります。
加齢臭が移っていれば、外から帰って寝室に入ったとき、なんか臭いと感じるはずです。
でも、自宅のにおいはそれが自分にとって当たり前のにおいとなっていることもあるので、やはり気づきにくいこともあります。
一番いいのは、身近な人に率直な意見を聞いてみることです。
日頃いっしょにいる時間の長い人があからさまに距離をおいているのでなければ、加齢臭は発していないかもしれません。
若干臭うという程度なら、家族以外の友人・知人であっても真剣に聞けば正直に言ってくれるのではないでしょうか。
自分以外の人に確認してもらうのが一番簡単なチェック方法と言えます。
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