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白髪は治る?色が抜ける原因と予防法・食べ物で中から改善
最近急に白髪が増えてきた気がする。
白髪があるだけで、ものすごく老けて見えるようになった。
いつまでも若々しくいたいというとは誰しも思うところでしょう。
でも白髪があるだけで、気持ちは若くても見た目が老けて見えたら気持ちも落ち込んできますよね。
まだ老けて見られる歳じゃないのに白髪なんて!
ヘアカラーなんて意地でも使いたくないし、この白髪、なんとかならないの?
今後も増えるかもしれない白髪、気になりますね。
一体どうして髪の色が白くなっていくんでしょうか。
白髪って治るの?髪が白くなる原因
一度白髪になったものを黒髪に戻すことはできるのか?
今まで黒かった髪の隙間に白いものが目立つようになると、ちょっと焦ります。
結論を言うと、戻せる場合もあるし、戻せない場合もあります。
戻せる場合というのは、「黒髪を作る機能」が生きている場合です。
黒髪を作る機能について
もともと髪の毛には黒い色は着いておらず、白い状態です。
髪はメラノサイトと呼ばれる色素細胞から作り出される物質によって着色されています。
メラニンという言葉を聞いたことがありますか?
肌が日に焼けると黒くなった色素が沈着することがあります。
いわゆるシミのもとですね。
その黒ずみを作りだしているのがメラニンです。
黒ずみの原因だから悪者扱いされていますが、そもそもこのメラニンは紫外線から肌を守るための大切な役目をおっています。
そして日本人の髪が黒いのも、このメラニンのおかげ。
メラニンは白い髪に色素をつけることによって黒髪を生成します。
つまりこのメラニンこそが黒髪を作る物質なわけです。
そしてメラニンを作りだすのがメラニン細胞、メラノサイトです。
メラニンが作られると黒髪になる
黒い髪を作るのに必要なメラニンも、ある物質がないと作られません。
そのある物質とは「チロシン」。
チロシンは食物に含まれているアミノ酸です。
このチロシンが体内のチロシナーゼという酵素の働きによってメラニンに変化します。
メラノサイトという工場内でチロシンという材料がチロシナーゼという道具で加工されメラニンが出来上がるという仕組みです。
チロシナーゼはもともと体内にある物質ですが、材料であるチロシン自体は食物など外部から摂取する必要があります。
さて、ここで考えられる白髪の原因とは、メラニンが作られなくなるということですね。
つまり原材料の不足や工場の一時的な機能停止で生産がストップしてしまうということ。
チロシンが不足したりメラノサイトが正しく機能しないと着色ができず、白いままの髪の毛が世に送り出されてしまうというわけです。
これらの不具合はストレス、あるいは病気などによって引き起こされます。
髪の根っこにある毛乳頭は毛細血管と結びついていて、そこから栄養分を供給されています。
ストレスにより自律神経のバランスが崩れると血流も悪くなります。
すると、いくらチロシンを摂取しても、他の栄養分とともに、髪に行き届かなくなってしまうんです。
結果としてメラニン生成がとどこおり、髪は白いまま生えてきます。
寝不足や偏食などの不摂生でも同じです。
最近ポツポツ白髪が出てきたと感じる人は、日頃からストレスがたまっていたり、寝不足や運動不足、不健康な食事などの不摂生に心当たりはないでしょうか。
病気やストレスを含め、一過性のものが原因の場合、それらを取り除いてやることで再びメラノサイトやチロシナーゼが正しく機能するようになります。
こうした場合は再び黒髪に戻すことも可能ですが、もうひとつ、「戻せない場合」もあります。
それは加齢による老化が原因の場合。
歳を取るにつれて身体機能は低下していきます。メラノサイトもやはりうまく機能しなくなるのです。
生産工場の老朽化により、着色料の生産終了ということになったら、もう黒髪を作ることは不可能なのです。
抜けた(抜いた)白髪の根本を見たら黒かったということもたまにあるかと思います。
そういう場合は、その髪はストレスなどで一時的に着色されなかっただけで、次に生え変わるときにはまた黒髪になっているはずです。
でも、ストレスや寝不足、栄養不足などを改善してしばらくしてもやはり白髪しか生えてこない場合は、加齢によりメラニンを作る機能が止まってしまったと考えられます。
白髪を予防・増やさないようにしよう
加齢に伴い消失してしまったメラニン細胞は元に戻せません。
でも、食べ物や生活習慣の見直しで、白髪の発生を遅らせることは可能です。
黒髪を復活させるのではなく、「白髪を増やさない」という方向で対策しましょう。
予防その1:ストレスをためない
まずはここからです。
ストレスは自律神経に悪影響をあたえ、からだの機能の多くに支障をきたします。
そして髪を黒く染めるメラニン細胞・メラノサイトはストレスに非常に弱く、機能が停止してしまうんです。
若い人でも白髪がでるのは、一時的にもメラノサイトが機能を停止してしまうから。
30代くらいまでならメラノサイトは休止しているだけなので、ストレス要因がなくなればまた元通り機能は再開します。
でも高齢になるにつれてメラノサイト自体が消失してしまうので、きっかけとなるストレスはためないようにしなければいけません。
予防その2:血流をよくする
頭皮には多くの毛細血管が張り巡らされていて、髪は毛細血管を通して栄養分を吸収しています。
血流量が少ない・血行が悪いと、頭皮の毛細血管まで十分な栄養が行き届かず、メラニン生成にも悪い影響を及ぼすのです。
血行をよくするには適度な運動が有効です。
息切れするような激しい運動の必要はありません。
軽いジョギングやウォーキングのようにほんのり汗をかくくらいの有酸素運動をしてみましょう。
運動するとストレスの発散にもなります。
予防その3:不摂生をしない
夜更かしで睡眠時間が短かったり、不規則な生活、偏食などでからだのホルモンバランスが崩れると、やはり自律神経に支障をきたします。
血流もコントロールできなくなり、髪に栄養が行き渡らなくなってしまいます。
睡眠時間は7時間ほどとるのが理想です。
すぐ目が覚めてしまう浅い眠りではなく、よく寝た感のある深い眠りを心がけます。
夜更かしは大敵。朝7時に起きるなら、せめて23時〜0時くらいには就寝できるようにしましょう。
予防その4:栄養分を取り入れる
ここで言う栄養分というのは、メラノサイトを活性化させるものや、メラノサイトの働きを低下させてしまう「からだの酸化」を防ぐもの、メラニン生成に必要なチロシンを多く含むものです。
ビタミンやカルシウム・銅・亜鉛などのミネラルを多く含む食品を摂りましょう。
と言っても、摂りすぎはいけません。
ビタミンCはある一定量以上摂取すると、からだに悪い活性酸素を発生させます。
また、ビタミンAも頭痛や吐き気をおこす場合もあり、副作用が出るんです。
ビタミン・ミネラルの量は少なすぎず多すぎず、また、食品の種類も偏りなく摂取するのがベストです。
白髪を改善する食べ物
チロシンはメラニンを作るのに欠かせない物質です。
かつお節・こうやどうふ・しらす・チーズ・大豆等に多く含まれます。
そしてチロシンからメラニン生成する効果を高めるのが銅。
銅は牛レバー・干しエビ・しじみ・生牡蠣・大豆などに含まれています。
からだが酸化すると機能も低下していきます。つまり錆びついたからだはどんどん劣化するということ。
からだの酸化を防ぐ抗酸化力の強いビタミンEを摂りましょう。
ビタミンEはアーモンド・ピーナッツ・たらこ・マヨネーズ・べに花油などに含まれています。
黒ゴマもビタミンEを含めカルシウム・銅・亜鉛・タンパク質などが含まれていて黒髪に有効な成分が豊富です。
その他、ひじき・昆布・わかめなどの海藻類もメラノサイトを活性化させるのに役立つ物質。
これらの食物ばかりを食べるとそれこそ偏食になります。
他の食材も合わせて偏りなく栄養摂取するのが、髪だけでなく、からだ全体のバランスのためにもいいんです。
まとめ
20代や30代ならストレスが原因での一時的な白髪と考えられますが、40代以降は加齢でメラニン細胞が消失していく場合もあります。
でも、50代60代でも黒髪を保っている人や、白髪なんて、あっても少しだけという人もいます。
歳をとっても気をつけていれば、髪を黒くするシステムは機能してくれるということです。
40代になってから白髪が目立ってきた人は、いくらストレスや不摂生などの一時的なものが原因であったとしても、メラニン細胞のシステムも機能を失っていき、元に戻せなくなる確率のほうが高くなっていくのです。
火が消えてしまってからでは再び灯すことはできません。
年齢とともに老朽化していくのは否めませんが、完全に機能が停止してしまう前に要因を排除して、白髪の進行を遅らせましょう。
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