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ドライノーズで鼻の中が痛い!ムズムズかゆい原因は?
鼻の中がムズムズしたりツーンと痛かったり、鼻くそが溜まっているような違和感があるのにかんでも取れない。
こんな状態が続くようなら、それは鼻の粘膜が乾燥する乾燥性鼻炎・ドライノーズかもしれません。
乾燥性なので空気の乾いた寒い時期になることが多いですが、じつは季節に関係なく、薬の影響で起こることもあるんです。
今回は、花粉症や風邪みたいだけどそうじゃない、でも放っておくと病気の原因になりかねない乾燥性鼻炎、ドライノーズについて見ていきます。
ドライノーズになる原因は?
鼻の穴からずっと奥の、のどに続くまでの空間を鼻腔と言います。
鼻腔は粘膜に覆われ、多くの線毛も生えていて、呼吸した際にホコリやゴミ、雑菌やウイルスなどをくいとめる役目があります。
粘膜から分泌される粘液と線毛とで、異物が体内に侵入しないようからめ取るわけです。
もともと湿り気がないといけない鼻の中の粘膜が乾いてしまった状態がドライノーズです。
ドライノーズになりやすい原因としては、
- 空気の乾燥
- 点鼻薬の使用過多
- 水分不足
等が挙げられます。
空気の乾燥
乾燥する冬の時期に、冷たい空気を鼻から吸い込むことで鼻の粘膜が乾きドライノーズになります。
暖房のきいた室内でも、加湿器を使わなければ湿度はどんどん低下していきます。
冬場は寒い外でもエアコンで暖められた室内でも気をつけないといけません。
点鼻薬の使い過ぎ
花粉症やハウスダストなどの、アレルギー性鼻炎の点鼻薬には、鼻水を抑える効果があります。
でも使いすぎると鼻の粘膜も乾燥させてしまいます。
花粉症の人が点鼻薬を使いすぎてドライノーズになってしまうこともあります。
水分不足
あまり水分摂取をしない・エアコンのきいた部屋に長くいるせいでからだの水分が蒸発してしまうなど、体内の水分不足でも粘膜が乾燥しドライノーズの原因になります。
コーヒーやビールなどの利尿作用のある飲み物を好んで摂取し、おしっことして水分が排出されると、脱水で水分不足になってしまいます。
ドライノーズの症状は?
ドライノーズになると、
- 鼻の中がムズムズしたり、異物感・違和感がでる
- 鼻腔が傷つき炎症を起こしやすくなる
- 鼻の奥にツーンとした痛みが出る
- 鼻血が出やすくなる
- 鼻水や粘液が乾いてかさぶたのようになる
といったことが起こります。
鼻粘膜に潤いがないと突っ張った感じになって鼻の穴がムズムズしますね。
吸い込んだ外気の刺激や鼻毛が触れているような違和感がでたりして、鼻の中がムズがゆくなります。
鼻腔の粘膜には毛細血管が集中しています。
粘膜が乾燥すると傷ついたり亀裂が入ったりして、血がにじむことがあるんです。
朝、鼻をかんだら赤っぽいカタマリが出たといったことは、鼻腔の粘膜の乾燥によって起きるものです。
タラーッと流れ出るほどではありませんが、ティッシュに鼻血がついたり、濃い黄色っぽいものが付着することがあります。
黄色っぽいものの正体は、すり傷などの怪我をしたときなどににじみ出てくる滲出液(しんしゅつえき)です。
この滲出液や鼻汁などが乾燥によって固まり、鼻の中にたまったりこびりついたりします。
私はよく、春の花粉症の季節に上記の症状がでて、数日間続きます。
鼻をかんだら赤っぽいものが混じっているので鼻血かなと思ったんですが、どうも滲出液が乾燥した、かさぶたのような感じなんですね。
それ自体が乾燥してカチカチカピカピになってるんです。
あ!私もそれ、花粉症のときによくなりますよ!
固まった滲出液が鼻の奥にこびりついて、いくら鼻をかんでも取れないんですよね~。
てっきり花粉症の別症状かなって思うくらい…
鼻の中も切れたように痛くなって、その状態が3日ほど続きます。
ムズムズ感や鼻水を抑えたいから点鼻してるのに、抑えすぎて粘液まで乾燥させてしまうんですね。
鼻の中が乾いた状態が続くと、かさぶたが取れたと思っても、また同じことが繰り返し起こります。
乾燥している限りまた液が固まってこびりつく、痛みも違和感も続くというわけです。
逆に、12月・1月の寒い時期に乾燥した冷たい空気のせいでドライノーズになって、鼻腔に花粉がとりついて2月頃花粉症の症状が出るということもあります。
そうなんです。
ドライノーズは、単に鼻の中が乾燥して痛くなるというだけでなく、風邪やインフルエンザなどに感染するリスクが高くなるので気をつけないといけません。
ドライノーズ対策
とにかく加湿
冬場は空気が乾燥します。
さらに暖房をつけることで部屋の空気やからだからも水分が奪われていきます。
夏場でも冷房をつけっぱなしの部屋で長時間過ごすと、冬場と同じように湿度の低下で粘膜が乾いてしまうことがあります。
冬でも夏でも部屋を乾燥させないようにし、水分摂取にも気を使って、からだの保湿を心がけましょう。
マスクの使用
マスクに覆われて温まった空気と湿気が鼻腔を通り、乾燥を和らげてくれます。
マスクだけをそのまま着けてもいいですが、ぬらしたガーゼを内側にあてると効果的です。
ハッカ油を水で薄めたものをスプレーしたガーゼをあてると、スーッと鼻の通りも良くなっていきます。
※ハッカ油スプレーは2~3日で使い切るようにしましょう。
寝ている間に乾燥しがちなので、就寝中もマスクをするのがおすすめです。
耳が痛くなるので着けて寝られないという場合は、耳部分のゴムをひもか輪ゴムでつないで頭の後ろに通すといいですよ。
ドライノーズ用の保湿スプレーを使う
市販のドライノーズ用スプレーは鼻の洗浄・保湿のためのスプレーで、薬ではないのでアレルギー用点鼻薬のように鼻粘膜が乾燥するということはありません。
成分は塩化ナトリウムと精製水です。
何のことはない生理食塩水、私たちの体液とほぼ同じ浸透圧をもった液体ですね。
水に0.9%の塩化ナトリウム、つまり塩を混ぜた液体です。
なので自作することもできます。
ドラッグストアなどで売られている精製水500mlに塩4.5g(0.9%だから)を入れて溶かし、100均で売られている小さいスプレーボトルに入れて噴射するだけです。
精製水の代わりに10分以上沸騰させた湯を冷ましたものを使ってもOKです。
ただし保存剤が入っていないので、2~3日で使い切るか交換したほうがいいでしょう。
1日に何回使っても問題ありませんが、自作のものはちょっと…と感じるなら、市販のものを使うほうが安心ですね。
さいごに
ドライノーズに気をつけるには、とにかく鼻の粘膜を乾燥させないことです。
乾燥が続くといつまでもうっとうしい症状がついて回ります。
寒い時期がすぎれば治るのならまだしも、暖かくなっても暑くなってもエアコンの影響でなることもあります。
空気が乾燥していなくても、水分が不足してからだが乾燥していては、ドライノーズになってしまう・なかなか治らないといったことになります。
ドライノーズは感染症を引き起こす原因にもなります。
いつまでも治らないようなら耳鼻科で相談しましょう。
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