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大人でもあせもになる原因って?あせもに効く薬と予防対策
あせもなんて子供がなるもんだと思っていたら、大人でもあせもに悩む人が多いようです。
実際私も大人になってから、腕やお尻のあたりに赤いポツポツができてかゆくなった経験があります。
かぶれるようなものに触れたわけでもないのに、いつの間にか肌にできているブツブツ、そしてかゆみ。
大人になっても現れるこのあせもの原因って何でしょうか。
大人でもあせもになる原因は?
あせもとは、汗の出る汗腺の出口がつまったせいで、汗が皮膚の内部にたまって炎症が起きる皮膚疾患で、汗疹(かんしん)というものです。
一般的にあせもとして知られているのは、肌の表面に赤くプツプツしたものが現れ、かゆみが出る紅色汗疹と呼ばれるものです。
それとは逆に赤くならずにかゆみもない、白いあせも・水晶様汗疹というものもありますが、ここではかゆみや腫れを伴う赤いあせも・紅色汗疹について見ていきます。
紅色汗疹(こうしょくかんしん)
表皮にたまった汗が皮膚内部で漏れ出し、周囲の細胞に炎症を起こすものです。
赤みやかゆみを伴い、発汗があるとヒリヒリした痛みが出ることもあります。
あせもになる原因として、垢や皮脂などの汚れや、汗で皮膚表面に繁殖した細菌が肌を傷つけ、汗の出口がつまってしまうからと言う理由が挙げられます。
そしてそれに起因するのが多汗や蒸れです。
普通、あせもは子供がなるイメージが強いですね。
実際にあせもになる子供の数は多く、その理由として、子供は汗かきだからということが言えます。
汗の出る汗腺は子供の時から数が決まっていて、成長するにつれ増えていくというわけではありません。
大人と同じ汗腺の数なのに大人より体表面積の小さい子供は、からだに対して染み出す汗が多くなるということです。
つまり大人になると子供のときほど汗の量が多くならないというわけですが、そもそも多汗であったり高温多湿や通気の悪さで汗が蒸発しなかったり、激しい運動で汚れたままの肌や流れ出る汗をそのまま放置していると、大人であってもあせもとして現れるというわけです。
運動や肉体労働ばかりじゃありませんよ。
デスクワークでも、座りっぱなしでお尻がかゆくなったことってあるでしょう?
お尻や腿の付け根、背中などは汗がたまりやすいし乾きにくいですからね。
とくにレザーやビニール製の座面は高温多湿になって蒸れやすいので工夫が必要です。
治し方・あせもに効く薬は?
あせもに使われる薬って?
あせもの症状はまず炎症とかゆみですが、それらを抑えるには皮膚疾患に使われるステロイドの塗り薬が有効です。
あせもの塗り薬には、子供でも使えるステロイドを含まないものもありますが、子供と比べて皮膚の強い大人の場合はステロイド塗布薬を使うほうが治りが早いです。
ステロイド塗布薬にも炎症を抑えるものの他に、かゆみにも効くものや化膿したときにも使えるものなど、いろいろタイプがあります。
市販されているステロイド塗布薬
ロコイダン軟膏【指定第2類医薬品】
かゆみや腫れを抑えてくれる塗布薬です。
コートf AT軟膏【指定第2類医薬品】
かゆみや腫れを抑えてくれます。
肌に吸収されると素早く代謝され、副作用のリスクを軽減したアンテドラッグステロイドの塗布薬です。
ベトネベートN軟膏AS【指定第2類医薬品】
かゆみ・腫れに加え、化膿したあせもにも有効です。
ステロイドは嫌だという人のために
メンソレータム ケアセモ【第3類医薬品】
非ステロイド系の塗布薬で、かゆみや炎症を沈めてくれます。
比較的症状が軽めのときには非ステロイドの塗り薬を使うほうがいいかもしれません。
薬以外の対処法は?
掻かない・触らない
かゆいからと言って患部を掻くと二次感染を起こすことがあります。
単に腫れやかゆみだけだったものが化膿したり、体中にうつるとびひになるなど、重症化してしまうこともあるので、かゆくても掻かない・触らないようにしましょう。
シャワーを浴びる
シャワーで汗を流すとかゆみが軽減します。
そして患部を常に清潔にすることです。
せっかく汗を洗い流しても、熱いお風呂につかった後はまた汗が出てしまいます。
入るなら、ぬるめのお風呂にさっとつかることが望ましいです。
上がったらよくからだを拭いて、涼しい部屋で汗が出ないようにしましょう。
皮膚科を受診
あせもは掻いて腫れがひどくなると、治っても色素沈着してしまうことがあります。
シミを残したくないなら、早めに皮膚科で診てもらいましょう。
軽いあせも程度なら市販薬での対処もできますが、症状がひどい場合は迷わず皮膚科の受診をおすすめします。
大人のあせも予防対策
汗を拭く・清潔にする
汗腺がつまる原因は垢やホコリ、そしてそれらで汚れた大量の汗です。
汗をいっぱいかいたら、雑菌が繁殖する前に濡れタオルで拭き取るか、できれば早めにシャワー等で洗い流し、肌を清潔にしましょう。
服装は通気性のいいものを
蒸れた状態にしておくのも皮膚炎につながります。
肌を高温多湿にしないため、吸湿性・速乾性・通気性のいい服装を選びましょう。
ベビーパウダー
汗を抑えたり、密着した部分の湿気を取るので予防には有効です。
ただし、すでにあせもになっている場合や化膿しているところにつけると悪化させることになるので逆効果です。
タオルを巻くのはNG
暑いときに首(襟元)にタオルを巻いていると、その部分の通気性が悪くなってあせもになることがあります。
首周りはあせもになりやすい部分なので、なるべく通気をよくし、汗をかいたら拭き取るようにしましょう。
でも、汗って重要ですよね?
すぐ拭き取ってたんじゃ気化熱で体温を下げることができないですよ。
そうですね。
だから、汗を拭くときは濡れタオルや蒸しタオルを使うのがおすすめなんです。
乾いたタオルでゴシゴシというのは、肌を痛めることにもなるのでよくないですよ。
あせもになりやすい部分は、首や顔・肘の内側・ひざの裏側・背中・お尻・腿の付け根・お腹・胸などです。
私なんか肘の内側にできることが多かったですが、肌が密着するところは注意しておくのが大事です。
あとがき
私は子どもの頃よくなりましたが、寝汗で背中にあせもができると大変です。
思った箇所に薬が塗れないので、それだけは避けたいですね。
今年の夏は猛暑になると予想されています。
室内が高温多湿にならないよう気をつけ、あせもは事前に対策しましょう。
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