精神的・身体的・社会的にもすっきり爽快!
ヨーグルトを水切りしてできるホエーの栄養素と利用法
日本でも種類が増えて認知度も高くなってきた「ギリシャヨーグルト」。
これはギリシャで作られるもののことをさし、本来は水を切って個体と水分とを分離させるので「水切りヨーグルト」あるいは「ヨーグルトチーズ」などと呼ばれています。
この水切りヨーグルト、舌触りがなめらかで美味なことに加え栄養価も高く、ダイエット・美容にもいいと言われているので女性に大人気ですね。
どこにでも売られている普通のヨーグルトが簡単に水切りヨーグルトにできるので、自宅で作る人も結構いるようです。
今回は、美容・ダイエットにいいとされる水切りヨーグルトと、水切りした際に分離したホエーと呼ばれる水分について解説していきます。
水切りヨーグルトとホエー・その成分
水切りヨーグルトは通常のものよりタンパク質が約2倍と言われていますが、それは水切りをしたら増えるというわけではありません。
通常のヨーグルトと同じ量で比較した場合、水切りヨーグルトは水分を抜いて濃縮した分、グラムあたりの含有量が多いということになります。
水切りヨーグルトのいいところは、そのタンパク質の多さと、クリーミーでなめらかな口当たり、そして分離するときに太る原因となる糖質も流れでてくれるということ。
分離する際、糖質と同様に水溶性の栄養分は流れでてしまいますが、不溶性のタンパク質にミネラル、ビタミン、カルシウムは豊富に残っています。
高タンパクで低カロリーなので、ダイエットにはピッタリの食べ物といえますね。
水切りヨーグルトを作った際に分離した水分は乳清、またはホエー(ホエイ)と呼ばれているもので、通常のヨーグルトの上に浮いている水分と同じものです。
分離したとき流れでた水溶性のタンパク質やビタミンなどがこのホエーに含まれています。つまり個体にも水分にも、それぞれにちゃんと栄養素は残っているわけです。
このホエーのタンパク質(乳清タンパク質)は、人間が体内で合成できない必須アミノ酸を十分に満たしているすぐれもの。
ホエーは筋肉を修復する、骨を丈夫にする、抗菌活性や免疫力を上げるなどの効果があります。
低カロリー低脂肪な上に体内への吸収率も高く、プロテインの原料にもなっており、「ヨーグルトの上に浮いてる水分を捨てるなんてとんでもない!」というのは常識なくらい、筋トレをする人の間では重宝されています。
でも、ヨーグルトを分離した際に糖質はホエーに流れてきてしまうので、糖質制限をしている人が摂取するにはちょっと考えものかもしれません。
糖質はブドウ糖に変化し、肝臓や筋肉に取り込まれます。
それだけならまだいいのですが、摂り過ぎてしまった糖質は脂肪細胞に取り込まれ、中性脂肪に変わって蓄えられていくため太る原因になり、ダイエットしたい人には困った結果になってしまいますね。
摂り過ぎてしまった糖質を消費するには運動が一番
そもそもエネルギーとして使われるブドウ糖(糖質)。
活発に動く筋肉は、このブドウ糖をエネルギー源として取り込んで、消費してくれます。
アスリートや筋トレをする人たちがホエーの糖質を取り込んでも、十分に消費してしまうので何ら問題ないわけです。
むしろエネルギー源として必要な物質であることがわかります。
体から糖質を減らしたいと思ったら、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動が簡単で有効です。
本格的にやるのもちょっと…という方は、20〜30分ほど近所を歩く位でもかまいません。とにかく、エネルギーとして糖質(ブドウ糖)を消費してやればいいのです。
ホエーは牛乳や果物と混ぜて摂ることもできます。料理にも使え、30分ほど肉を漬け込むと柔らかくする効果もあり、うちではカレーに入れたりもします。
ただし、摂り過ぎは禁物。
ホエーは吸収性が高いので運動しない場合に摂り過ぎると糖質が脂肪細胞に蓄えられていきます。
一気に多量摂取するのではなく、毎日少量ずつ、メインの飲み物や食べ物に混ぜる程度の量にしましょう。
糖質が貯まるのは嫌だなという人には、化粧水やパック等のスキンケア用としても利用できるようです。
ニキビやシミに効果があるという話も聞きますが、人によって肌の質は違うので、全ての人に効果があるかわからないだけでなく、人によっては逆に肌荒れの原因になるかもしれません。
私はかかとや肘などのカサつきや角質に使うのがいいのではないかと思います。
まとめ
- 水切りヨーグルトを作った際に分離した個体にも水分(ホエー)にも、それぞれにタンパク質やビタミン等の栄養素が含まれている。
- 水切りヨーグルトは高タンパク低カロリーでダイエットに効果がある食べ物。
- ホエーは高タンパクだが、同時にヨーグルトから流れでた糖質も含んでいる。
- ホエーのタンパク質を構成する必須アミノ酸は体に必要な要素を十分満たしているすぐれもの。
- ホエーには筋肉を修復する・骨を丈夫にする・免疫力を高めるなどの効果がある。
- 糖質(ブドウ糖)は摂り過ぎると中性脂肪として蓄えられ、太る原因となる。
- 筋肉を積極的に使うと、エネルギーとしてブドウ糖を消費してくれるので、摂り過ぎたと感じたら運動する。ジョギング・ウォーキング等の有酸素運動、20〜30分程度の散歩でも、消費効果がある。
- ホエーは料理に使ったり、飲み物に混ぜて摂取することができる。
- スキンケアにも使えるが、肌質により悪影響が出ることもあるので、かかとや肘等で様子を見るのがよい。
いかがですか?
ホエーもヨーグルトの一部。消費期限が気になりますが、使用したヨーグルトの期限に合わせれば問題ありません。
ヨーグルトと同じように冷蔵庫で保管しましょう。
コメントフォーム