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抗酸化物質を含む食品で酵素の減少を補おう!
体内に活性酸素が多く発生すると、体は酸化していきます。
酸化し錆びついた体には、いろんな悪影響が現れます。
心筋梗塞・脳梗塞、がん細胞の発生、シミ・シワによる老化の進行など、活性酸素による悪影響は恐ろしいものばかり。
酸化を防ぐための体内酵素は40歳頃から急激に減りはじめるので、酵素にかわる「抗酸化物質」を、食べ物によって補わなければなりません。
というわけで今回は、抗酸化作用をもつ栄養素とはどんなものか、そしてそれを含む食品にはどんなものがあるのかを解説していきます。
抗酸化作用のある栄養素
抗酸化成分は抗酸化作用のあるビタミンやミネラルなどのほか、ファイトケミカル(フィトケミカル)という植物栄養素にも含まれています。
順を追って説明しましょう。
抗酸化ビタミン
活性酸素を抑制する働きのあるビタミンで、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどがあります。
ビタミンA:ビタミンAの前駆体であるβ-カロテンには活性酸素の発生を抑え、かつ除去する働きがあります。
肝臓あるいは腎臓で分解されビタミンAに変わってからも効果を発揮すると言われています。
ビタミンC:血液中での活性酸素の抑制に働き、過酸化脂質を抑え、動脈硬化を防ぐ効果があります。
ストレスは、このビタミンCを多く消費する原因になるのでストレスを感じたら補給することが大事です。
ビタミンE:細胞膜の中に多く存在し、過酸化脂質発生を抑えるため、若返りのビタミンと言われています。
ビタミンEは酸化の連鎖を断ち切る役目をし、自らも酸化してしまいますが、ビタミンCによって再生されます。
つまり、ビタミンEとビタミンCは同時に摂取したほうが効果的ということです。
抗酸化ミネラル
マンガン、セレン、亜鉛、鉄、銅の5つが挙げられます。
マンガン:活性酸素を抑える抗酸化酵素の構成成分になります。摂り過ぎると精神障害や中枢神経系障害の原因になります。
セレン:ビタミンCやビタミンEを助ける働きをします。しかし、一度に大量摂取すると心筋梗塞や呼吸困難などの障害を起こすので注意が必要です。
亜鉛:抗酸化酵素の構成成分になります。摂り過ぎは鉄や銅の吸収を阻害してしまいます。
鉄:活性酸素を分解する働きをします。大量摂取で頭痛やめまいなどの症状が出るほか、銅や亜鉛の吸収を阻害してしまいます。
銅:抗酸化酵素の構成成分になります。摂り過ぎは吐き気や腹痛をもよおしたり、肝硬変の原因になります。
ファイトケミカル
野菜や果物、芋、豆類などの植物系のもつ、苦味や色素、香り成分などの化学物質のことをいいます。
主にポリフェノール、カロテノイド、有機硫黄化合物などが挙げられます。
抗酸化物質を含む食品
ビタミンA
(β-カロテン) |
にんじん・かぼちゃ・ほうれん草・小松菜・
春菊・ニラなど 緑黄色野菜全般に含まれます。 |
ビタミンC | アセロラ・レモン・キウイ・柿・いちご・ブロッコリー・
カリフラワー・さつまいも・ピーマン・焼き海苔など 主に果物や野菜に多く含まれます。 |
ビタミンE | アーモンド、ピーナッツなどのナッツ類・しそ・
焼き海苔・たらこ・たまごなど |
マンガン | 干しエビ・しょうが・黒こしょう・カレー粉など |
セレン | 鰹節・卵黄・あんこうのきも・たらこ・ひまわりの種など |
亜鉛 | 牡蠣・煮干し・きな粉・パルメザンチーズなど |
鉄 | 青のり・乾燥ひじき・乾燥キクラゲ・大豆・ゴマなど |
銅 | 牛レバ−・干しエビ・シャコ貝・ホタルイカなど |
ポリフェノール | ワイン・緑茶・コーヒー・ぶどう・バナナなど |
カロテノイド | しそ・モロヘイヤ・味付け海苔・にんじん・パセリ・トマトなど |
有機硫黄化合物 | にんにく・ニラ・タマネギ・らっきょうなど |
ポリフェノールやカロテノイドといったファイトケミカルは更に細かく分けられます。
ポリフェノールの仲間にはカテキンやアントシアニン、イソフラボンなどのフラボノイドやセサミンなどがあります。
カテキン | 緑茶・リンゴ・ワインなど |
アントシアニン | ブルーベリー・ナス・紫芋・ぶどうの皮など |
イソフラボン | 大豆・納豆・豆腐・豆乳など |
セサミン | ごま |
カロテノイドの仲間にはトマトに含まれるリコペンやにんじんに含まれるカロテンなどがあります。
カロテン | にんじん・小松菜・かぼちゃなど |
リコペン | トマト・柿など |
ルテイン | ほうれん草・ブロッコリー・キャベツなど |
まとめ
ひとつの食べ物の中にいずれかひとつの栄養素が含まれているわけではなく、中にはずば抜けて複数の栄養素の含有量が多い食べ物もあります。
これら抗酸化物質を含んだ食品は、どれか一種類単独ではなく、色んな種類を広くバランスよく摂ることが大事です。
大量に摂りすぎたり、2種類以上の抗酸化物質を併用せず、単独摂取すると効果がないばかりか、逆に悪影響を及ぼす事にもなります。
今回は食品に含まれる抗酸化物質を紹介しましたが、抗酸化成分はサプリメントから摂ることもできます。
多少割高ですが、手軽に手っ取り早く補うならサプリメントもおすすめです。
気になる体の酸化について⇒「老ける原因って実は自分自身で作り出してた??」
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