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花粉症の人がやってはいけない8つの注意点
ある日突然鼻水とくしゃみが止まらなくなる花粉症。今までなんともなかった人はわけがわからず、中には風邪と勘違いする人もいるはず。
どうしたらいいのかわからない人も、毎年鼻水が出てイライラする人も、薬を飲んだりマスクやゴーグルで保護したり、色々対策することでしょう。
でも、対策とは別に、やってはいけないことというのもあるのです。
今回は、花粉症の症状に苦しむ中で、知らず知らずのうちにやってしまっている、やってはいけない、やらない方がいい8つの注意点について解説していきます。
花粉症でやってはいけない注意点
1.窓を開け放つ
2月、3月ならともかく、4月にもなると気候も暖かく、つい窓を開放してしまいがち。
でもスギ花粉のピークが過ぎても4月、5月にはヒノキが、更にその後にも別の花粉が待ち構えています。
部屋の中に花粉を入れないようつとめるのが肝心です。
外から帰ったら玄関の前で一度上着や着ているものをはたいてから入るようにしないと、花粉が部屋に侵入し、窓を開けているのと変わりありません。
同じ屋根の下で花粉と共存しないようにしましょう。
2.口呼吸をする
鼻が詰まるとどうしても口呼吸になるのは仕方のないこと。
でも、鼻腔に花粉が付くからと、あえて口呼吸するのはよくありません。
鼻にはそもそも外部からの異物侵入を防ぐための鼻毛や粘膜が存在します。
口呼吸すると、口腔内の乾燥に加え花粉の付着で、今度は喉が炎症を起こし咳が出続けることにも繋がります。
花粉症は体内に入った花粉が引き起こすアレルギー反応ですが、鼻からでも口からでも、花粉が体内に入ればアレルギー反応が出ることに違いはありません。
第一、よほど意識していないと、知らず知らずのうちに鼻呼吸をしているものです。
鼻が詰まってしまった時以外は、口呼吸に頼らないこと、そして普段からマスクを着用することも大事です。
3.コンタクトレンズをする
花粉は鼻の粘膜同様、目の粘膜にも付着します。
目がかゆくなり涙が出るのもアレルギーによるものですが、コンタクトレンズをしているとそこにびっしり花粉が付き、より症状を悪化させてしまいます。
さらにはついついそのまま目をこすってしまうこともあるでしょう。
そうなると花粉で角膜に傷がついてしまうかもしれません。
花粉が飛散している時期はコンタクトレンズの使用は控え、眼鏡に切り替えましょう。
4.煙草を吸う
自ら喫煙する人もその煙を吸ってしまう人も、いずれにしてもタバコの煙は鼻の粘膜を刺激し、鼻炎を悪化させます。
喫煙者は煙草を控え、吸わない人は煙に近寄らないようにしましょう。
5.お酒を飲む
アルコールを多量に摂取すると血管の収縮が起こり、粘膜が腫れて鼻づまりを起こす原因となります。
また、アルコールは代謝途中でアセトアルデヒドという物質に分解され、アレルギーを引き起こすヒスタミンの遊離を促し、花粉症の症状を悪化させることに繋がるのです。
少量の摂取ならばあまり影響はないですが、花粉症がひどくなりがちな人は飲まないほうがいいでしょう。
6.ストレスを溜め込む
免疫機能を調整するTh1細胞とTh2細胞という二つの細胞がストレスによってバランスを崩し、正しく機能しないために免疫の過剰反応が起こります。
これが花粉症の原因といえるのです。
ストレスを溜め込まないためには適度な運動による発散がおすすめです。
運動をすることで血行も良くなり免疫力もアップします。
7.夜更かしをする
夜更かし=睡眠不足は免疫力低下の元凶。
睡眠は自律神経やホルモンバランスを整え、免疫力を高める重要な役割を担っています。
花粉症にしろ病原菌にしろ、薬を飲んで十分に睡眠をとれば治りが速くなるのです。
8.症状の元になる物質を含んだ食物を摂取する
食物にはアレルギー症状を引き起こす物質を含むものも数多くあります。
花粉症で言うと、ヒスタミンやセロトニン、亜硝酸塩などです。
ヒスタミンはかゆみや気管支収縮を起こす物質です。
これを多く含む食べ物にはトマト、ほうれん草、タケノコ、ナスなどがあります。
セロトニンは血管を収縮させます。
これを多く含む食べ物にはバナナ、キウイ、パイナップルなどの果物類があります。
亜硝酸塩は過敏性を高める刺激物質。
食品添加物として使用され、ハムやソーセージなどの加工品に使用されています。
その他、ファーストフード、インスタント食品、脂肪分の多い食品の摂取は控えるようにしましょう。
これは食べてもいいの?それとも…
食べ物の中には花粉症に効果のあると言われているものと症状を悪化させるものとがあります。
しかし、同じものであるにもかかわらず、一方で効果ありとされていても、もう一方では悪化させると言われているものが存在します。
例えばトマト、赤ワイン、ヨーグルトなどがそうです。
トマトについて
花粉症にはヒスタミンの遊離を抑えるポリフェノールが効くとされており、トマトにはこのポリフェノールが多く含まれているということなんです。
ただし、ポリフェノールを多く含むのはケチャップやトマトジュースに使われる加工用トマトであり、スーパーで売られている生食用トマトにはポリフェノールはあまり含まれておらず、食べても効果は期待できません。
加工用トマトであってもポリフェノールは皮の部分に含まれているので、その皮をとってしまっていてはなんの意味もありません。
ポリフェノールを含まない上にヒスタミンを含んでいるのであれば、花粉症を悪化させる食べ物に分類されてしまいますが、加熱すればヒスタミンの成分が飛んでしまうと言われています。
ちなみに、生食用トマトでも有機栽培のものにはポリフェノールが多く含まれているようです。
赤ワインについて
赤ワインにはポリフェノールが含まれているので良いとされていますが、やはりアルコールなのでアセトアルデヒドの影響も否めません。
アレルギー物質に比べポリフェノールの含有量が少ないと、あまり効果も期待できないので、どちらかと言うと花粉の時期には控えたほうがいいとする意見もあります。
ヨーグルトについて
乳製品は症状を悪化させるという意見もあります。
でもヨーグルトには、免疫細胞が多く存在する腸内の環境を整えて免疫力を高める作用があるので、普段からの摂取はオススメできます。
ただし、ヨーグルトならなんでもいいというわけではなく、摂取すべきものを間違えると効果はありません。
乳酸菌の種類によって得られる効果も違います。
乳酸菌LG21や1073R-1を含んだもの、スーパー・コンビニでよく見かける、商品名そのままズバリの明治ヨーグルト「LG21」や「R-1」などがいいとされます。
まとめ
一度なってしまうと毎年苦しむことになると言われる花粉症ですが、体質を改善していくことによって症状を和らげることはできます。
花粉症はアレルギー反応によるもの。
免疫が過剰反応しないよう体質を改善していくことが脱花粉症の近道です。
免疫力を高めるのが一番の方法ですが、それはアレルギー物質への迎撃体制を強化するという意味ではなく、ちょっとしたことで過剰に反応しないよう強くするということ、つまり免疫細胞のバランスを整えるということなのです。
症状がきつい人はそれだけ免疫細胞のバランスが取れていないということ。
腸内環境を整えること、そしてストレスのない規則正しい生活習慣を身につけることで改善されます。
花粉症に効く食べ物と言っても、即効性があるわけではなく、毎日コツコツと摂取してこそ体質が改善され、効果が上がるのです。
花粉以外のアレルギーがないなら、飛散する時期がすぎれば上記のアレルギー物質を含んた食べ物を摂取したところで影響はありません。
花粉の種類によって食べないほうが良い食材も違ってきます。
まず、病院で自分がどの花粉にアレルギーがあるのかを調べ、その種類と時期にあわせ対策すると長く苦しまずにすむし、食べ物も選びやすいですよ。
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