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高齢者の車イスの事故原因や注意点・介護者はどうする?

 


自足歩行が困難な場合、老若男女問わず利用する車イス。

 

車イスでの事故はやはり高齢者に多く、原因は肘掛けやフットレストによるものやブレーキ、段差などが挙げられます。

 

これらは主に高齢者が自分で操作しているときに起きるものですが、介護者が押す場合も注意しないと思わぬ事故に繋がることがあります。

 

今回は、高齢者の車イスによる事故の原因や、注意点などについて見ていきます。

 

 

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高齢者の車イス事故原因

 

どんなときに事故が起きる?

 

車イス使用者のうっかりミス


足が悪くて若い頃から車イスを使っているというわけではなく、高齢になってから車イスを使用するようになったと言う人の中には、留意すべき点をついうっかり忘れてしまうということがあります。

とくに家の中での事故に多いのが、フットレストの上で立ち上がってしまうというものです。

 

トイレに行った際にフットレストを外し忘れてそのまま立ち上がろうとした

便座から車イスに移ろうとしたときに、ブレーキを掛け忘れていたために車イスが動いてひっくり返った

などが、ついうっかりの事故原因です。

 

 

整備や調整の不備


車イスのタイヤも徐々に空気が減っていきます。

空気が減っているとブレーキの効きが悪くなって、掛けているのに車イスが動いてしまいます。

移乗の際、からだが当たるなどのちょっとしたはずみで動いてしまい、非常に危険です。

 

 

車イスと自分の状態があっていない


車イスにも種類や値段の開きがあり、ピンからキリまであります。

フットレストが取り外せるものや跳ね上がるだけのもの、肘掛けも跳ね上げ式のものや固定されたものなど様々です。

 

自分の状態にあったものを選ばないと、立ち上がる際に肘掛けに袖が引っかかったりフットレストに足が引っかかりしてバランスを崩し、転倒するケースもあります。

 

中にはからだに当たりやすい位置にブレーキが付いたものもあり、ちょっとしたことで外れてしまうと事故に繋がります。

 

 

路面状況


歩道の縁石からずり落ちる、溝や踏切に前輪を取られて転倒する・動けなくなるなどです。

 

 

介護者(介助者)のミス


移動や移乗の際に介護者が注意を怠ったのが原因というケースもあります。

 

フットレストの上げ忘れ、ブレーキの掛け忘れ、段差や溝に気づかず引っかかり、使用者が投げ出されたなどです。

 

 

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車イスの注意点は?

 

適切な空気圧・ブレーキの効き具合


まず自分が乗るための車いすの状態が正しいものであるかに注意します。

 

何もしなくても、タイヤの空気は徐々に減っていきます。

夏場と冬場でも減り具合に差があるので、こまめにチェックするのが大事です。

 

タイヤの空気圧はそのサイズによって違うので、自分の使っているものにあった、適切な空気圧に調整しないといけません。

 

空気は多くても少なくてもパンクの原因になります。

 

そして少ないと車イスもスムーズに動きません。

路面状況によって転倒しやすくなったり、走行時に車体が重くなって使用者の負担も大きくなるでしょう。

 

なによりブレーキの効きが悪くなります。

 

ブレーキレバーがしっかり止まらず、軽く触れただけで外れてしまうようなら、タイヤの空気が減っている可能性があります。

もちろん適正空気圧にしたあとで、ブレーキの調整をすることも大切です。

 

 

乗降時


いちばん身近なところにある、ブレーキとフットレストを忘れないようにしましょう。

私がお世話していた人は、トイレやベッドの移乗の際には必ず、ブレーキとフットレストを上げることをセットにして覚えていました。

移乗のときには、ブレーキよし・フットレストよしと、確認行動をしてから立ち上がるようにするとうっかりミスが起きにくいですね。

 

そして立ち上がるときには衣服(袖)が肘掛けに引っかからないか、跳ね上げたフットレストでつまずかないかに留意することです。

 

 

外出時(段差・溝)


外を走行する時には室内以上に気をつけないといけません。

正しい空気圧とブレーキ、ネジのきしみや緩みなどがないかチェックをして出かけましょう。

 

路面状況にも注意です。

 

バリアフリーの施設は増えていますが、室内外問わずわずかな段差や溝のあるところは多いですね。

 

小さい前輪はわずかな段差でも引っかかって、転倒・転落の原因になることがあります。

 

同じことが溝にも言えます。

できるだけ段差や溝は避けるのが望ましいですが、通る必要があるときは一度止まってからゆっくりと越えるようにしましょう。

 

勢いづいていると前輪がはじかれて、そのまま車イスごと転倒、あるいは転落する危険性があります。

 

 

介護職員・みさと

車イスにもいろいろあるよね。

固くて上げにくいフットレストのやつ、早くオシッコ行きたくても、あれじゃもたついて漏らしちゃうよ。

 

管理人・かいり

自宅内では外ほど周囲に気をつける必要はないですが、やはり車イスから便座やベッド、ソファーなどに移る際にバランスを崩して転倒することが多いようです。

原因としては、肘掛けやフットレストが引っかかったとか、ちょっと慌ててしまったというものですね。

 

 

慌ててたからブレーキかけ忘れたとか?

 

 

それもありますが、ブレーキの場合、ちゃんとかけてるのに外れてしまったとかいうのがあります。

 

 

ええ?!

何なのソレ?

 

 

車イスによっては移乗の際に邪魔になる位置にブレーキレバーがついているものがあります。

 

移乗するときにからだが触れ、外れてしまうこともあるんですよ。

ブレーキの意図しない解除によって、転倒することがあるわけです。

 

うわぁ、車イスそのものの問題じゃん!

 

 

車イスは、介護者にとっても使いやすいものもあります。

ブレーキが、押しても引いてもかかるタイプのものがそうですね。

 

 

レバーが後ろから引いても前から引いてもかかるから便利っちゃあ便利だよね。

 

 

でも使用者が前に倒してかけた場合、からだに触れやすくなりますから、何らかの拍子に外れて車イスが動いてしまうと危険です。

 

 

そういう車イスは介助を前提にした人専用にするほうがいいね。

 

 

自分の状態にあったものを選ばないといけないのはそういうことです。

 

 

車イスを押す介護者の注意点

 

介護者(介助者)がいる場合、

 

  • 車イスを押して移動する
  • 車イスからベッドや便座へ移る・あるいはその逆

 

という点でサポートすることになりますね。

そこでは高齢者本人にもまして介助する側が注意を必要とします。

 

介護者が必要ということは、介護レベルも高めということですね。

 

外出時には路面状態によって、振動で姿勢に変化があります。

 

座位を保っていられない人は、ずり落ちの危険もあるので気をつけないといけません。

 

注意点

タイヤの空気、ブレーキの効き具合、各所にきしみ等がないかを確認します。

車イス使用者の状態・体調(環境に合った服装)も確認。

 

ベッドや便座への移乗の際には、必ずタイヤの横にあるブレーキを掛け、フットレストを外したり肘掛けにも気をつけます。

外出時には段差や勾配、でこぼこ道などに注意します。

 

介助者が押す場合、ちょっとした段差や溝でも使用者自身が操作するときよりも引っかかりやすくなります。

 

障害物のない平坦な道でも、押している介護者が急ブレーキを掛けるだけで、乗っている人は前のめりになってしまうので要注意です。

 

 

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管理人:かいり 

介護福祉士の資格を持つ管理人、

健康すっきり生活館の館長・かいりです。

仕事で経験したこと、学んだことをメインに実のある情報をお届けしていきます。

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