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薬を飲んでも咳が止まらない!しつこく続く咳ぜんそくってなんだ?
熱はない、のどの痛みもない、痰も出ない。
なのに何故か咳だけが出る。
しかももう何日もずっと続いてる。
風邪薬や咳止め薬を飲んでも咳が止まらない!
コレって一体何なの?
咳だけがずっと続くようなら、それは咳ぜんそくかもしれません。
今回は、よく知られているぜんそくとは似ているようでちょっと違う、咳ぜんそくについて見ていきます。
咳が出てるのに咳止め薬は効果ナシ!?
咳ぜんそくの症状は咳が出ることです。
発熱もなければ、関節痛やからだのだるさもありません。
痰を伴わない乾いた咳(空咳)が出るだけですが、なかなかにしつこく、ゆうにひと月以上続くことが普通にあります。
咳ぜんそくは様々な要因がきっかけとなって起こります。
風邪が治った後にものどの炎症だけが残り、咳が長々と続くといった場合はこの咳ぜんそくの疑いがあります。
風邪の延長と思って風邪薬や咳止めを飲んでも、ほぼ咳が治まることはありません。
アレルギーが関与していることもあり、ハウスダストやダニ・カビなどの異物を吸い込んだ場合やタバコの煙を吸い込む受動喫煙、その他、冷たい風によるからだ(のど)の冷えやストレスによる自律神経の乱れが引き金となることもあります。
これらの要因で空気の通り道である気道が炎症して収縮が起き、ちょっとした刺激にも過敏に反応してしまうため咳き込みが続きます。
昼間よりも夜間に咳き込むことが多く、咳の症状だけとは言えそのせいで睡眠不足になったり、あまりにしつこい咳のために腹筋や肋骨のあたりに痛みを感じるようになるなど、弊害も出てきます。
なんで咳止め薬が効かないの?
人間のからだはちりやホコリなど、外部からの異物に対して、まずくしゃみや咳によってそれらの侵入を防ごうとします。
脳が異物の侵入を感知して反応するわけです。
今回のテーマに係る咳について言うと、咳中枢(せきちゅうすう)というのが刺激を受け、咳込みが起きるんですね。
のどが炎症を起こした際も、この咳中枢が刺激され咳が出ます。
一般的な咳止め薬や風邪薬には、この咳中枢の反応を鎮める鎮咳成分(ちんがいせいぶん)が含まれていて、これによって咳き込みを抑えるわけです。
咳ぜんそくのように、咳の原因が気道内部の炎症にある場合、咳中枢を抑えて咳を鎮めるだけの鎮咳成分は効果がありません。
ときには状態を悪化させることもあるので市販の咳止めを服用するのはよくない場合もあります。
咳ぜんそくの咳を鎮めるにはどうすればいい?
薬としては、気道内の炎症を鎮めるステロイド系の吸入薬が有効。
刺激があっても咳き込みが起こらなくなります。
そして、収縮した気道を広げる気管支拡張薬も有効です。
ただし、吸入ステロイド薬は医師の処方が必要です。
必ず受診するようにしましょう。
咳ぜんそくの場合、内科、呼吸器内科、アレルギー科、耳鼻咽喉科などにかかるのがいいようです。
咳ぜんそくは早めの処置が大事
咳ぜんそくは気道の炎症が元で発作が出ます。
ただし、ゼィゼィ・ヒューヒューと言った、のどの鳴る音がするのが特徴の気管支ぜんそく(いわゆる一般的に知られるぜんそく)と違って、のどの音はしません。
まれに痰が出ることもあるようですが、気管支ぜんそくのように呼吸が困難になるということはありません。
放っておいても数週間〜数ヶ月で徐々におさまりますが、あまりに長く治らないようだと、気管支ぜんそくに移行してしまうこともあります。
咳ぜんそくというのは、気管支ぜんそくの前段階にあるとも言えます。
症状が慢性化し、気管支ぜんそくになってしまうのは全体の3割ほどと言われていますが、そうなると咳喘息に比べて難治化してしまいます。
あまりにもしつこい咳が続くようなら、気管支ぜんそくに移行しないうちに治療を始めましょう。
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さいごに
咳ぜんそくは全くのアレルギー症状ではないですが、アレルギー物質が関与しているケースも多くあります。
気をつけないといけないのは
- タバコの煙
- ハウスダスト
- 寒暖差や冷たい空気
などですね。
これらは気をつけていれば回避できるものですが、その他ストレスやアルコールと言ったものも溜めない・あまり飲まないようにすると咳き込み防止につなげることができます。
咳中枢を刺激する元になるものを極力避け、早々に治療・完治させることが望ましいですね。
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