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アルツハイマー型認知症ってなりやすい人がいる!?
アルツハイマー型認知症は、発症の明確な時期は定かではありません。
比率は70歳を超えた女性に多いですが、65歳をすぎるころから発症リスクは高くなっていきます。
ただ、若年性のアルツハイマーというのもあるので、30歳~40歳頃から発症しても不思議ではありません。
つまり予兆を感じるものがあればすぐ対処していったほうがいいということです。
今回は、アルツハイマーのリスクを高める危険因子や注意する時期、そして予防法について見ていきます。
アルツハイマーの危険因子
こんなことがアルツハイマーを発症させる
危険因子とは、この場合アルツハイマー発症の可能性・危険性を高くする、特定の条件のことです。
まずなりやすいのは70歳以上の女性ということで、加齢が挙げられます。
近親者の遺伝による
アルツハイマーを発症した人の近親者にもその出現頻度が高く、約5倍もの可能性があるとされています。
運動不足
からだを動かさないと内臓脂肪がたまり、血流が悪くなります。
血流が悪くなって酸素が十分行き渡らないと、脳にも影響が出ます。
逆に言うと、運動することで脳の血流や代謝が良くなると、アルツハイマーの発症が抑えられる傾向にあります。
睡眠不足・ストレス過多
ストレスや睡眠不足はコルチゾールというホルモンを分泌させます。
コルチゾールはからだに必要なホルモンですが、増えすぎると海馬を萎縮させてしまいます。
生活習慣病
高血圧・糖尿病などの病気がある人はそうでない人に比べてアルツハイマーになりやすい傾向にあります。
悪い食生活
内臓脂肪やコレステロールがたまりやすいと、血流にも影響が出ます。
野菜が嫌いで肉類を好んで食べる、甘い物をよく食べる、お酒の飲み過ぎなどの偏食はからだを酸化させたり、糖尿病や高血圧などの生活習慣病に繋がります。
前述のように、血流が悪い・生活習慣による病気などが、アルツハイマーのリスクを上げてしまうわけです。
これらの要素の他にも、アルツハイマーになりやすい人のタイプというのがあります。
へっ?
運動の嫌いな人とか偏食してる人とか言うんじゃなくて、なりやすいタイプですか?性格とか??
はい、まさにそのとおり。
実は、なんでもネガティブに捉える人や、怒りっぽい人、真面目すぎる人などは将来アルツハイマーになる可能性が高いといわれています。
逆に細かいことは気にしない、お気楽主義の人やポジティブな考えの人はなりにくいとされていますよ。
ええ〜!?
ただそれだけ?
…たしかに、よく笑ってる人や前向きな考えの人は、がんになっても克服するって話、聞きますけど。
アルツハイマーは脳に関することですからね。
ネガティブに思い悩んだり、真面目も度を越したりイライラしたりだと、ストレスをため込むことになるので海馬には良くないでしょうね。
何も気にせずのほほ〜んとしてると、それはそれでボケてしまいそうなんですけど…
お気楽というのは性格の上でのことですよ。
ちゃんと頭を使って運動や睡眠もとった上で、ちょっとしたことじゃ落ち込まない、悔やまない、慌てずゆったり構えるというのが、脳を活性化させる秘訣でしょう。
ふうん。
なんか、なりやすいなりにくい条件って、全ての病気に共通してるような気がするわ。
こんなふうになったら注意!
- 人の顔が思い出せない
- よく「アレ」という単語で済ませる
たまに会う人で顔は思い出せるのに名前が出てこないとか、久しぶりすぎてど忘れしたとかいうのは誰にでもあることで問題はありません。
でもやはり年をとるにつれて思い出しにくくなるのは否めないことで、こういった時期に改善しないと、やがては認知症になってしまうこともあります。
適当な単語が思いつかない・思い出せないから、つい「アレ」と言う代名詞を使ってしまう…
こんなことも続けていると、本当に単語を思い出せなくなってしまいます。
ど忘れも、度々続くと軽度認知障害の疑いが出てきます。
軽度認知障害は認知症ではありませんが、認知症に移行することがあるので、心当たりが出始めた時点で早めの予防対策をする必要があります。
可能性に差はあっても、アルツハイマーは誰にでも起こり得るものです。
軽度認知障害が疑わしいと感じたら、すぐに認知症予防の対策を始めましょう。
認知症の一歩手前であるこの時点で対策することが肝心です。
アルツハイマーは予防が肝心
アルツハイマーは薬や手術で治るものではないので予防するしかありません。
これをしていると確実にアルツハイマーにならないという予防法はありませんが、発症のリスクを下げるには、なりやすい要素(危険因子)を取り除く・緩和因子を強めるなどがあります。
人の名前が出にくくなったなどの軽度認知障害を感じたときは「まあ、まだ大丈夫か」と思わず、すぐにでも予防を始めることです。
生活習慣の改善
アルツハイマー予防に効果のあるものは運動です。
そして頭を使うこと。
運動は生活習慣病予防を目的としたものならなおいいですが、内臓脂肪の燃焼や血流アップをはかるため、有酸素運動をするのが効果的です。
運動
おすすめはウォーキングやジョギング、水泳(水中ウォーキング)、自転車などです。
息があがらない程度に、30分続けます。
ウォーキングなど、ただ歩くのではなく、姿勢よく腕を振って歩くことを意識するといいですね。
毎日続けるのが理想ですが、ひざや腰の調子が悪い人は無理をせず、2~3日に1回程度行うようにしましょう。
関連記事⇒ウォーキングは姿勢が大事!正しい歩き方にはコツがある?
運動前にはラジオ体操などの準備運動をしてからだをほぐしておきましょう。
そして運動前や途中、運動後には水分補給を忘れずに!
途中で苦しくなったり関節が痛くなったりしたときはすぐ中止し、必要とあればすぐ病院に行くことも大切です。
私の通うジムでもたくさんの高齢者が運動しています。
独りでやると続かない・これでいいのかわからないという人は、ジムやスポーツクラブで運動してみるといいですよ。
頭を使う
家でボーッとテレビを見ているだけでは、頭を使う・考えることがなくなって脳が衰えてしまいます。
本を読む、書き物をするなどして脳を刺激しましょう。
日記をつけたり雑誌のパズルなどを解いて指先を使うといい刺激になります。
2つのことを同時にやるのも効果的です。
例えばウォーキングしながら3桁の足し算をするとか、好きな俳優のでている番組を5つ挙げてみるなどです。
ただし外を歩いているとき計算に気を取られてばかりだと危険なので、ジムなど人や車とぶつからない場所でするのがいいですね。
食事
食事には気をつけないといけません。
肉類や炭水化物(糖質)の摂り過ぎは禁物です。
おすすめは魚
魚には脳を活性化させるDHA(ドコサヘキサエン酸)が含まれていて、中でもイワシやサバ、サンマなどの青魚に多く含まれています。
DHAは脳の神経細胞同士をつなぐシナプスに含まれています。
DHAを多く摂取することで、脳内ネットワークを強化するというわけです。
抗酸化作用のあるもの
アルツハイマーの原因として、アミロイドβというタンパク質の存在があります。
はっきりしたことは未だ究明されていませんが、アミロイドβが発生させる活性酸素が脳の神経細胞を破壊するといわれています。
活性酸素が脳を萎縮させるのなら、これを除去するため抗酸化物質を摂取するのがいいということです。
ポリフェノールやビタミンC、Eには抗酸化作用があります。
これらを含む飲食物と言えば、ワインや玉ねぎ、トマト、アボカドなどがあります。
睡眠
寝不足は頭がボーッとなったり、睡眠中に行われる記憶・学習の定着がうまくできません。
そして前述のように、コルチゾールが増加すると海馬にダメージを与えることになります。
睡眠時間は最低6時間を目安に、夜更かしせず、できる限りその日のうちに就寝するようにしましょう。
さいごに
アルツハイマー型認知症は、遺伝や病歴などで、人によってなりやすい・そうでないと言うのが分かれますが、誰でもなる可能性があります。
原因がはっきりわからない・特効薬がないので、そうならないように気をつけるしかありません。
アルツハイマーに限ったことではないですが、やはり運動不足・偏食・睡眠不足の3つは症状を進行・悪化させる原因になるということですね。
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