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トイレの我慢は便秘のはじまり・便意の喪失に注意!
便意があってもトイレにいくのをつい我慢してしまう人、多いんじゃないでしょうか。
朝起きてから少しの間でもリラックスする時間がとれないと、便秘になりやすいうえに、からだのバランスによくないと言われています。
仕事や学校に行くのにギリギリまで寝ていて、起きて慌ただしく出かける支度をして、朝食も慌てて食べる…
あるいはなにも食べないで飛び出していく人もいるハズ。
そういう人は便秘に心当たりはないでしょうか。
トイレを我慢していると便秘になる
便意がなくなるとマズイことに!
慢性便秘の多くは、便意を感じてもトイレに行こうかどうしようかと思う程度のもので、我慢していればその便意も消えてしまったりします。
家を出てから少しもよおしてきた…
学校や会社についてからもよおしてきたけど、なんかトイレに行きづらい…
とくに学校で大便をするというのは小学生だと勇気がいったりしますしね。
だからと言って放っておくのはよくありません。
中には外に出ると、便意は一切なくなる・シャットアウトしてしまうと言う人もいます。
今は便意をもよおしちゃいけないと、脳が強制的に便意を押さえ込んでいるんですね。
なんとなくお腹が重いけど、トイレに行きたいほどじゃないから放っておこう…
こういうことが積もり積もって、お腹の中では硬い石のような便になってしまっていることもあります。
数日ぶりに山のように出た!と言うならまだましです。
カチカチの石のような便が出口をふさいで、便意はあって出したいのに、どれだけがんばってもまったく出ず、苦しいのと同時に怖い思いをすることにもなります。
我慢すると便意のセンサーが鈍る
健康な人は、通常1日1回は排便します。
ところが、我慢しているうちに便意を感じるセンサーが鈍ってしまい、便が下がってきているのに便意を感じにくくなってしまいます。
腸の中に残ったままの便は、水分を吸収されてしまいどんどん硬く、小さくなっていきます。
それらが腸の中で固まり、長い時間トイレ座っていても出ない・出ても小さな固まりが数個だけで、奥にある便まで出ることはありません。
これは便意のセンサーが鈍り、コロコロの硬い便になるまで便意を感じなくなるからです。
これが習慣化すると、浣腸や下剤などで一旦は排便に成功しても、これからも硬い便になるまでセンサーが反応せず、便秘を繰り返すことになってしまいます。
慢性的な便秘はからだのバランスも崩してしまいます。
肌荒れや吹き出物、頭痛の原因にもなるんです。
便秘を習慣化させないために、まず便意は我慢しないこと。
そして日頃からの対策が大事です。
朝トイレに行く習慣で便秘の改善
便意がなくても同じ時間にトイレに座ろう
便秘というのは、本来排出しなければいけないものを体内にためていることなので、我慢は禁物。
便秘しないようにするには、少しでも便意を感じたら、すぐにトイレに行く習慣をつけることです。
そして便意がなくても、毎日同じ時間にトイレに座ることです。
5分ほど座っていても一向にもよおさないときもあるでしょう。
でも、トイレに座ることで「この時間は排便してもいい時間だ」と、脳が受け止め、自然と腸や肛門の緊張が溶けて排便しやすくなっていきます。
同じ時間にトイレに座ることを習慣づけましょう。
女性ならオシッコのついでにそのまましばらく座っていられますね。
男性も便座に座って5分ほどリラックスしてみるといいでしょう。
トイレに座るついでにお腹や腰のツボを刺激すると、さらに便通の効果が期待できますよ。
トイレで座るタイミング
一番いいのは、朝イチです。
少し早起きしてトイレの時間をとるようにするといいですよ。
食べたものは24時間かかって便になります。
ただし、眠っている間は胃や腸は完全に動きを止めているわけではないにせよ、かなりペースダウンしています。
そのため前日の晩に食べたものは、次の日の晩ではなく、少し遅れてから便意となって現れるわけです。
朝、目覚めとともにゆっくり本来の働きを再開した腸が、夜間にたまっていた便を押し出そうとするんですね。
起きてすぐに水や牛乳を飲むと胃腸もしっかりと起きて動きが活発になります。
朝イチで便意をもよおすには、起き抜けの一杯で内蔵もしっかり目覚めさせることです。
なのに、起きてから落ち着く間もなく・飲み物ものまず・トイレにゆっくり座ることなく飛び出していくのが習慣化してしまっていては、知らず知らずのうちに便秘になっているということもあります。
便秘薬で腸をからっぽに!
硬くなって、出すのに痛みを伴う事もある便秘。
その原因はあわただしい生活やストレス、偏った食生活のせいだったりするので、まず生活の改善が必要になってきます。
しかし、腸内のものをすっきりだしてしまう習慣がつかないことには、癖になった便秘はなかなか治りません。
不規則な生活サイクルやストレス、便意を我慢するといった悪い生活習慣を改善しないと、便秘は繰り返してしまいます。
生活習慣の改善も含め、慢性の便秘には便秘薬を使って、腸内をすっきりさせてみるのもいいかもしれません。
便秘のタイプと便秘薬の選び方
便秘にも種類があるので、そのタイプによってどんな薬を選ぶかが大事です。
弛緩(しかん)性便秘
お年寄りや運動不足の人に多い、腸がダランと緩んでしまうことで起こる便秘です。
便を押し出す力が弱いため、腸内にたまりやすいというわけです。
このタイプの便秘には、動きの悪い腸に作用して蠕動(ぜんどう)運動を起こさせる薬が向きます。
生薬系のダイオウやセンナ、即効性のある化学物質のビサコジルなどが配合された薬です。
緊張性便秘
若い人や不規則な生活の人に多く、ストレスなどが原因で直腸の筋肉が緊張して起こる便秘です。
このタイプの便秘には、酸化マグネシウムなどの、水を吸って便を柔らかくする作用のある下剤が効果的です。
直腸性便秘
便意を我慢しすぎたり、痔などの肛門や腸の病気で便意を感じにくくなることが原因で起こる便秘です。
便意のセンサーが鈍ることでなりやすい便秘はこのタイプです。
酸化マグネシウム系の薬や座薬等が効果的です。
座薬の使用には医師の処方箋が必要です。
便が異様に硬く、排便に痛みを伴う・何日も便意がない・便意はあっても肛門付近で詰まって出ないなど、こうしたときは早めに病院に行くことをおすすめします。
さいごに
便秘がちな人は、便意があってもスムーズに排泄することができませんね。
少しでも便意があったらトイレに行き、シャワートイレで肛門を刺激してみると良いですよ。
獣医さんや家畜を飼ってる農家の人が、牛や馬のお尻にホースで水を入れて排便させるのとおんなじで、シャワートイレの温水の刺激で便が出やすくなります。
ただし、毎回やってると、温水刺激がないと排便できなくなるかもしれません。
普段からきちんと排便できるようにして、出そうで出ないなという便秘がちのときときだけやってみましょう。
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