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ムッとしたときにやってみて!介護でイライラしない方法
仕事をしていると少なからずイライラしてしまうこともあるでしょう。
突然文句を言われたり、怒りをぶつけられることのある介護の仕事だとなおのことですね。
ちょっとした不満が、やがて時間とともにイライラに変わっていきます。
常に冷静にとは言いませんが、できるだけイライラムカムカしないように工夫するのが、仕事を円滑にするコツです。
今回は、介護現場で、ムッとすることはあってもイライラにまで発展させないための方法について見ていきますよ。
イライラをなくそう!
イライラの原因を考える
やはり多くは、自分の仕事のスムーズな進行を妨げられるからではないでしょうか。
- 利用者に何度もナースコールで呼ばれる
- 服薬や入浴もあれこれと理由をつけて拒否し続ける
- 転倒のおそれがあるのにやたらと動き回ろうとするので目が離せない
- 同僚がマイペース過ぎて、時間内に事を収めきれない・時間が押してしまう
- 全更衣が必要なほどの失禁が複数人同時に起きる
- 着替えしたばかりなのにまたすぐ汚される
など、
誰かしら相手の、こちらの意に反する行動であったり、普段めったに起こらない事態が間の悪いタイミングで起こってしまうとイライラしてきます。
原因となるものはわかっていても、これらは自分の思い通りにもっていけないものです。
単に労力を割く・疲れると言うだけでなく、時間制限というものもあるからイライラが募るはずです。
アレをしなきゃいけない、コレもしないといけないというふうに、心にゆとりがなくなるとイライラしてくるというわけですね。
真面目すぎる・完璧主義・時間を気にする人ほど、自分の中で決めた計画が狂うと焦りを感じます。
そして焦りはイライラにつながります。
イライラしないための対策
自分一人で抱え込まない
イライラの原因になる問題点は、自分ひとりで抱え込まず、みんなと情報交換し、共有しましょう。
日勤の時間帯なら複数人の職員がいるので、困ったときには力を借りることも大切です。
実際、Aさんが言うと拒否する人も、Bさんに代わってもらうとすんなりいうことを聞く場合があります。
そして複数人で同じケースを体験すると、不思議とイライラが緩和されるものです。
気負いすぎない
一生懸命なのはいいですが、なんでも完璧にやろう・手早く終わらせようと考えると、不測の事態が起きたときにイライラしてしまいます。
私が介護の仕事を始めた頃、仕事のできるベテランのオジサンに色々と教えてもらったことがありました。
その人はトラブルがあっても決して慌てず、「なるようにしかならん」と、苦笑いとともに手際よく処理をしていました。
初めから、すべて計画通りには行かない・不測の事態が起こるのも想定範囲内だと考えて行動すれば、心にゆとりが持てます。
なるようにしかならないという言葉は、私がイライラしないためのマジックワードです。
見方を変えよう
夜勤帯は自分ひとりということもあるでしょう。
誰か協力してくれる人もいないので、ストレスも増えイライラも募ります。
でも、あなたがイライラを感じるのは、ほんのわずかな時間です。
利用者の家族は、自分たちで面倒を見ることができないからプロに任せます。
もし家族が自宅で介護していると、1日中振り回されて自分の時間をとることすらできないこともあるでしょう。
でも介護職員は決まった時間だけ、仕事として介護にあたるので、その場を離れれば自分の時間が持てます。
今は大変でも、時間が来ればイライラから開放されると、ある程度割り切って介護にあたるわけです。
仕事をしていてイライラを感じるのは介護業界だけの話ではありません。
仕事とは思い通りに事が運ばないものです。
それでも少なくとも8時間すれば自由な時間になると考えれば、イライラも和らぐんじゃないでしょうか。
気を紛らわせる
どんなに心の優しい人でもムッとすることはあるでしょう。
なにが原因にせよ、ムッとしたことをすぐに忘れようと意識できればいいですが、放置しているとイライラに、やがては怒りに変わってくることがあります。
そんなときは、自分の大切な人や大好きなもの、ペットのことなどを即座に思い浮かべると、途端に気持ちが落ち着きます。
意識して、「落ち着け落ち着け」と自分に言い聞かせるのも有効です。
考えること、声に出すということで、心が落ち着く時間を稼ぐんですね。
要はムッとしてもイライラに変わらなければ問題ないわけです。
あえて明るく接する
利用者がかたくなに拒否を繰り返すとか同じ文句を何度も何度も言われるなど、徐々にイライラがつのってくるようなケースには、あえて気持ちを明るく切り替えましょう。
明るい笑顔を作って媚びへつらうのではなく、「ああ、嫌われちゃったよ。まいったな~もう!」くらいの調子で笑い飛ばします。
沈黙よりも声に出すほうが、モヤモヤもスカッと晴れるはずです。
同僚に対してのイライラにも同じように対策できます。
ボーッとしていたりペチャクチャしゃべったりしているとか、同じ注意を何度もさせる職員にイライラした経験はあるでしょう。
怒ってしまうとその後もイライラがついて回ります。
意識して気を落ち着かせ、投げる言葉もあえて明るくし、たまりかけたストレスも発散します。
過度の期待をしない
周りの状況も見ない・優先順位も考えないで、どんなに忙しかろうがのんびり自分の仕事だけをしている職員にイライラしたことはないでしょうか。
相手が期待通りの働きをしないからイライラが発生するわけです。
そんな同僚に関しては、期待をかけずに、最初から戦力外という形で捉えてみましょう。
最初から「動けるのは自分ひとり」とわかっていれば、イライラも起こりません。
そしてあとは、仲のいい同僚や仕事のできる同僚に、笑いながらその状況を語るとストレスにならないでしょう。
新卒の子がヒヤリハットの報告書の書き方、何度も聞いてくんのよ!
2回も言ったのにまた来て、「ここはどうするんでしたっけ?」とか、「どんなこと書いたらいいですか?」って。
そうなのよ!
あんたこれで3回目よって言ったら、へこむかふてくされるかだし…余計にイラッとするわ。
相手も自分も気分悪くならないように言ってみれば?
「頼ってくれるのは嬉しいけど、おんなじ質問は2回までよ」とか…
「アポイントなしのこれ以上の質問はNGだぜベイベー」とか…
「ワァオ!つい最近同じ事聞かれた気がするなあ!」とか
あまりにくどいと、かえって相手をイライラさせてしまいますね。
サラッと言うか、一旦深呼吸などして気分を落ち着けてから、何度も聞かない為にメモしとくよう促すのがいいですね。
ムスッとした態度ではなく、ちょっと困ったねというふうに苦笑いでもしながら言うと、お互いにイライラしないんじゃないでしょうか。
さいごに
感情があるので、誰でもイライラするのは当たり前です。
できるだけ、イライラにつながる不満はためないよう工夫することが大事。
ムッとしたことがあったら誰かに話す・聞いてもらうということも、のちのちイライラしないための手段のひとつです。
イライラしそうになったら、作り笑いでもいいからニッコリして事の対処に当たるようにすれば、気持ちも落ち着くはずです。
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