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水が入ったみたいに片耳が聞こえにくいのは何かの病気?
急に耳がつまったような感じがして音が聞こえにくい。
片耳だけ水が入ったような感覚がある。
こんな症状が出たら、それは低音障害型感音難聴かもしれません。
名前は聞いたことがないけど、こんな症状になった人は多いはず。
なんでも日本全国で6~7万人の患者がいて、徐々に増加傾向にあるというんです。
今回は、ある日突然耳鳴りがして、片耳の聞こえが悪くなる低音障害型感音難聴についてみていきます。
低音障害型感音難聴ってなんだ?
低音障害型感音難聴は20~40代の女性に多い耳の病気です。
特徴として、
- 低音が聞き取りにくい
- ゴーッという耳鳴りがする
- 耳に水が入って詰まったような感じ
というのが挙げられます。
これらの症状は、内耳にある蝸牛に障害が出ているため起こります。
耳の器官は外耳・中耳・内耳の3つからなります。
中耳から伝わる音の信号を、内耳の蝸牛にあるリンパ液を揺らすことで電気信号に変えます。
その信号が前庭神経や蝸牛神経などの聴神経を通って脳に送られ、私たちは音が聞こえたと認識するんです。
が、リンパ液が多くなりすぎると、逆に音の伝達に支障が出てしまうというわけですね。
ええ、一度まったくこんな感じの症状が出たことあります。
耳に水が入ったような感じで、音がこもって聞き取りづらくなって…
まさしくこれですね。
20〜40代の女性に多くでる症状ですよ。
恥ずかしい話だけど、最初は耳垢でもつまってるのかなと思ったんですよ。
でも、綿棒使ってもなにしても改善されないから耳鼻科に行きました。
それは正解でしたね。
内耳で起こる障害は、ちょっと厄介ですからね。
難聴には2種類ある
難聴には、伝音難聴と感音難聴という2種類があって、低音障害型感音難聴は文字通り感音難聴に当たります。
伝音難聴と感音難聴は、同じ耳の病気でも、起こる場所が違います。
伝音難聴
外耳・中耳で起こる
中耳炎・耳硬化症・鼓膜穿孔(こまくせんこう)など・・・・鼓膜穿孔⇒鼓膜に穴が開く病気
外耳で起きる症状の場合は耳掃除で、中耳の場合は鼓膜や耳小骨の修復でほとんどが治ります。
感音難聴
内耳で起こる
突発性難聴・低音障害型感音難聴など
蝸牛の障害が引き金になっています。
低音障害型感音難聴の場合、蝸牛の中の内リンパ液が増えすぎることで聞こえが悪くなってしまいます。
原因がはっきりしている伝音難聴は治療がしやすく、完治することが多いのに対し、感音難聴は原因がはっきりわからないので治りにくい人が多いようです。
放っておくのはよくない!?
突発性難聴は、突然片方の耳が聞こえなくなるから慌てて病院に行きますが、低音障害型感音難聴はボーッと聞こえにくくなる程度。
症状のレベルも様々なのであまり危機感がなく、放置する人はけっこう多いようです。
でも、放っておくと神経の回復が困難になったり、更にひどい病気につながる場合もあります。
めまいが起こることも
低音障害型感音難聴は、蝸牛型メニエール病と呼ばれています。
メニエール病というのは、耳鳴りや閉塞感に加えめまいが起きることが特徴で、そのほか吐き気、頭痛などを伴うこともある病気です。
低音障害型感音難聴ではめまいはないものの、耳鳴りや閉塞感が共通していることから蝸牛型メニエールと呼ばれているわけです。
ただ、この低音障害型感音難聴はメニエール病に移行することもあるので、放置するのはよくありません。
低音障害型感音難聴が起こる原因は?
そうです。でも、リンパ液がたまりすぎることが原因ということはわかっているわけです。
だから薬などで、正常にするための治療をすることはできるんですよ。
これで約8割の人は改善し、6割方は完治しています。
低音障害型感音難聴は、働きざかりの20代~40代に多いので、疲労やストレスが引き金になっているのではと考えられています。
ストレスで自律神経が乱れてリンパ液がたまりやすくなると考えられているほか、ウイルス感染や遺伝性のものともいわれています。
女性に多いことからホルモンバランスの乱れなども疑われていますが、やはりその原因ははっきりしていません。
予防策は?
一番の予防策は、自律神経の働きを正常にしてリンパ液を排出させることと言われています。
そのためにはストレスを溜めずにリラックスすること。
- 自分の好きなことをする時間を作る
- 睡眠や休憩を十分にとる
- あまり深刻にならない
などの対策をしてみることです。
さいごに
感音難聴はじつは治りにくい病気です。
ひどくなるとメニエール病にまで移行するので非常に厄介です。
違和感があったら早めに耳鼻科を受診しましょう!
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