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食べ物が飲み込めないのは病気のせい?嚥下障害の原因

 


子供の時からとくに意識することなく行っている、飲む・食べるという行為。

 

やり方なんて誰に教わることなくやっていることが、だんだんしづらくなったり、ある日突然できなくなったりすることもあり得ます。

 

 

年をとってくると、食べ物をうまく飲み込めない嚥下障害が起こりやすくなりますが、原因は加齢だけではありません。

 

若くても、嚥下障害が起きたら気にした方がいい、ちょっと怖い病気もあるんです。

 

 

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嚥下障害とはなんだ?

 

口の中の飲食物を飲み込んで胃に下すことを嚥下といいます。

 

嚥下障害とは、この動作がうまくいかずに飲み込めなかったり、食べるたびに気管に入り込んでむせることをいいます。

つまり、きちんと飲み込むことができない障害のことですね。

 

飲み込みとは舌や食道、気管などの、口内の器官が複雑に連動して行われるので、体調が悪いときに飲み込み動作がうまくいかなくなるのは誰にでもあることです。

つばを飲み込むだけでもむせることがある!?

 

なので、ごくまれにむせたり、飲み込みが悪くなる場合は問題ありませんが、年をとると連動がうまく行かなくなったり、のどやあごの筋肉が衰えてきたりで、嚥下が困難になってくることがあります。

年をとるとむせやすくなるのはどうして?

 

高齢者が食事中にむせるのもこうした嚥下障害によるものが多いんですが、原因は加齢に限ったことではありません。

 

ストレスが原因で起こったり、病気が原因で飲み込みが困難になることもあります。

 

そしてそれは、高齢者に限ったことではなく、若い人にも起こりうることなんです。

 

 

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嚥下障害が起こる原因

 

嚥下障害には3つの原因があります。

 

いずれも、単に衰え(加齢)が原因というものではなく、機能の障害や病気によるものです。

 

  • 器質的原因
  • 機能的原因
  • 心理的原因

 

 

器質的原因


ものを噛んだり飲み込んだりするのに必要な部分に障害があって、嚥下が困難になっている場合がこれに当たります。

 

  • 舌炎、口内炎、食道炎、咽頭炎など、口内に炎症が起きていて咀嚼や飲み込みが困難
  • 下顎の変形、食道の閉塞がもとで飲み込めない

 

などですが、気をつけたいのは食道がんや咽頭がんなどの、腫瘍によるのどの閉塞で飲み込みづらくなっているときです。

 

 

機能的原因


加齢による衰え以外で、嚥下を促す機能に障害が起きていることがこれに当たります。

 

舌や喉頭蓋、食道などの筋肉がうまく動かせない、神経が連動しないなどといったことが起こり、嚥下が困難になります。

 

多くは脳卒中の後遺症やパーキンソン病、脳腫瘍といった、脳に関する病気での症状として現れます。

 

 

心理的原因


神経症やストレス性胃炎など、心因性の嚥下障害がこれに当たります。

 

 

みさと
単に食欲がなくなるとか言うんじゃなくて、痛みで飲み込めない・食道がせまくなって飲み込めないってことなんだね。

 

管理人・かいり

そうですね。

心因性のものだと、ホントに「ものがのどを通らない」という感じだったり、神経がうまく連動せずに飲み込めないといったところですね。

 

嚥下障害には、がんや脳の病気が関係していることもあるし、高齢者に限らず若い人でも起こりうるので注意したいです。

 

でも、飲み込みに関することなのに、脳の病気が影響するのはなんでなのかなあ?

 

脳卒中の後遺症には片麻痺という運動障害があります。

 

脳腫瘍でも麻痺が出ることがあるので、いずれも飲み込みに必要な神経の連携がとれなくなるということなんです。

 

ああ、麻痺かあ!

確かに、脳の病気で手や足が動かせなくなったおじいちゃんたち、多いもんね。

飲み込みも悪くなっちゃうんだね。

 

しびれがでたり、筋肉が動かせなくなって起こる嚥下障害は、脳に関する病気以外にも色々ありますよ。

 

 

食べ物が飲み込めなくなる病気

 

脳卒中

脳卒中と言うのは、血管が詰まる脳梗塞・血管が破れる脳出血やくも膜下出血の総称、つまり脳血管の障害です。

 

脳腫瘍・筋萎縮性側索硬化症

これに合わせて、脳腫瘍のような神経に障害の出る病気、筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)のような、筋肉と神経の伝達がままならず思い通りに動かせなくなる病気で嚥下障害が起

きることがあります。

 

脳卒中の場合、嚥下障害は後遺症として現れますが、脳腫瘍や筋萎縮性側索硬化症などでは、言葉が発しづらくなることなども同時に前兆として現れるので、もしこんな症状が現れたら注意しないといけません。

 

パーキンソン病

50代や60代で発病することが多く、動作が遅くなったり、手足の震えや筋肉のこわばりが起きます。

のどの筋肉がうまく動かせない(運動障害)ことから嚥下が困難になります。

 

筋ジストロフィー

骨格筋が壊れて筋力が低下していく病気です。

咀嚼もうまくできなくなったり表情も乏しくなるという症状も現れます。

 

飲食物が食道ではなく気管に入り込んでしまう誤嚥や誤嚥性肺炎につながることがあります。

 

ギラン・バレー症候群

各部位を動かす運動神経に障害がでて、しびれや脱力などが起きます。

手足が動かないとか顔の筋肉に力が入らないといったほか、ろれつが回らない・ものが飲み込めないなどの症状がでることもあります。

 

 

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さいごに

 

ちょっと怖い病気のサインとして嚥下障害が出ることがありますね。

 

筋肉や神経の障害でのものだと、同時にろれつが回らなくなったり、発声がうまくできなかったり、他の部位にしびれが出るなどの症状も併せて起こるようです。

 

怖いのはのどにできる腫瘍・がんですね。

 

年齢に関係なく、のどに違和感があって飲み込みがままならないときには、迷わず医療機関を受診することです。

 

 


 

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管理人:かいり 

介護福祉士の資格を持つ管理人、

健康すっきり生活館の館長・かいりです。

仕事で経験したこと、学んだことをメインに実のある情報をお届けしていきます。

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