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胃の調子が悪いのは疲れなんかじゃない!痛い原因はアイツだ

 


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胃の調子が悪いとか、胃が痛いとか…ムカムカして食欲もなくなってきたと感じても、一時的なストレスや夏バテが原因と思って放っていませんか?

 

確かにストレスや夏バテでも胃の調子が悪くなることがあります。

 

でも実はとんでもないものが原因だったということもあるんです。

 

それはヘリコバクター・ピロリ

つまりピロリ菌のことです。

 

このピロリ菌、胃に悪さを働くだけでなく、怖い病気を引きおこしたり、胃以外にもからだに悪影響を及ぼす、とんでもなく悪いヤツなんです。

 

 

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胃が痛いときはコイツを疑え!

 

ピロリ菌は保菌者とそうでない人がいます。

一見大丈夫そうに見えて、実は胃の中にピロリ菌をもっている人もいるわけです

 

5歳以下の幼少期に感染する場合がほとんどで、感染経路は主に口からと言われています。

乳幼児は特になんでも口に含むので、衛生上よくないものや保菌者の吐しゃ物が付着したものなどをしゃぶることで感染率が高くなるんですね。

 

今現在の先進国では衛生管理がしっかりしているので、20歳代の若者にはほとんど感染者は出ません。

 

ただ、上下水道の衛生設備が悪かった昭和30年代・40年代ころに子どもだった、現在40〜60歳代の大人は70%が感染していると言われています。

 

 

ピロリ菌は胃の中で生き続ける

胃の中には食べたものを消化するための強い酸が存在します。

こんな強い酸が出ている胃の中でも、ピロリ菌は平気で生き続けます。

 

ピロリ菌はウレアーゼという酵素を出し、胃粘液の成分である尿素を、強いアルカリ性のアンモニアと二酸化炭素に分解します。

つまり、自分の周りの酸を中和させて生き続けているんです。

 

感染したピロリ菌は胃にとどまります。

毒素を出して、胃粘膜の炎症を引き起こし、様々な障害を及ぼします。

 

実際に、

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の90%以上

胃がんの98%以上

が、ピロリ菌によるものだと言われているんです!

 

そして保菌していない人に比べ、ピロリ菌感染者の発がんリスクは5倍にものぼるとされています。

 

 

ピロリ菌がもたらすその他の病気

胃MALTリンパ腫(いまるとりんぱしゅ)
胃粘膜の炎症を抑えるため集まったリンパ球が悪性腫瘍化する病気。

 

特発性血小板減少性紫斑病
血を止めるための血小板が減少し、紫斑ができる病気です。

 

ピロリ菌は様々な部位の病気に関わっていると考えられています。

 

ピロリ菌が発する毒素が血流にのって全身を巡り、胃に関してだけでなく、思いもよらない病気の原因にもなっているわけです。

 

慢性のじんましんや鉄欠乏性貧血などもピロリ菌が関与しており、ピロリ菌を除去することで改善したという報告も出ています。

 

 

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ピロリ菌はどうしたら除去できる?

 

ピロリ菌の除去方法、それは薬の服用です。

1週間続けて飲むだけで、比較的簡単に除去できるようです。

 

薬を飲み続けて、その4週間後に呼気検査を行い、ピロリ菌が除去できたかを確認します。

 

ここで完全に除去できていれば治療は終わりですが、まれに、服用した抗菌薬に耐性のあるピロリ菌がいた場合、失敗することがあります。

そういうときは薬を変えて、再度治療が行われます。

 

1回めの除菌・1次除菌には85%ほどの成功率があります。

1次除菌でダメだった場合でも、2次除菌まですれば98%ピロリ菌の追い出しに成功します。

 

それでもダメだった場合、3次、4次除菌もありますが、保険適用外になり、費用は全額自己負担です。

 

こういう場合は治療費自己負担になる!


 

治療にあたり、まずピロリ菌が原因と考えられる症状が出ているかどうかというのがポイントになってきます。

 

たとえ検査でピロリ菌が見つかっても、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、慢性胃炎などの症状がない場合、健康保険は適用されず、治療費(除菌費用)は全額自己負担となるからです。

 

重要なのは、ピロリ菌が原因で胃潰瘍・十二指腸潰瘍・慢性胃炎などになったということになります。

 

検査方法はどんなの?

内視鏡(胃カメラ)を使うものとそうでないものとがあります。

 

内視鏡を使う検査

  • 迅速ウレアーゼ試験
  • 組織鏡検法
  • 培養法

 

迅速ウレアーゼ試験


ピロリ菌が胃の中で生きるために作り出すアンモニアの量を測定することで、その存在を確認する方法です。

 

組織鏡検法


胃の粘膜から採取した標本に染色して、顕微鏡でピロリ菌の有無を調べる方法です。

 

培養法


採取した胃の粘膜を培養し、そこからピロリ菌が増えるかどうかを見る方法です。

 

 

内視鏡を使わない検査

  • 尿素呼気試験
  • 抗体測定
  • 便中抗原測定

 

尿素呼気試験


薬を用いて、服用前後の呼気にピロリ菌の反応があるかないかを調べます。

1次除菌の服薬後4週間して、ピロリ菌の有無を調べるときにもこの方法が使われます。

 

抗体測定


血液や尿を採取し、ピロリ菌に対する抗体が作られているかどうかを調べる方法です。

 

便中抗原測定


便の中にピロリ菌の抗原があるかないかを調べます。

 

 

単にピロリ菌に感染しているかどうかを確認するための検査だと保険適用外になり、費用は自己負担になります。

除菌も含め、内視鏡を使って胃の粘膜を調べると保険適用になります。

 

基本的に、内視鏡を使わずにピロリ菌の有無を調べようと思ったら、自己負担になるということです。

 

 

あとがき

 

胃がんや十二指腸潰瘍を患った人は、ほとんどがピロリ菌が原因によるものです。

つまりピロリ菌を除去すれば胃がんや十二指腸潰瘍のリスクや不安も減らすことができるわけですね。

 

上下水道の衛生管理があまりよくなかった頃に子供だった、今の50〜60歳代の人や、40歳を過ぎた人はピロリ菌の検査を受けることをおすすめします。

 

消化器の専門医や内視鏡検査のできる病院で相談しましょう。

 

 

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管理人:かいり 

介護福祉士の資格を持つ管理人、

健康すっきり生活館の館長・かいりです。

仕事で経験したこと、学んだことをメインに実のある情報をお届けしていきます。

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