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歯周病と糖尿病には相互関係がある?歯周病菌で血糖値が上がるワケ

 


歯周病と糖尿病には相互関係があります。

 

糖尿病の人は歯周病にかかりやすいとか、歯周病を悪化させてしまうなんて聞いても、「ふうん、そんあこともあるんだ」と、普通に納得できそうですね。

 

実はその逆にも、歯周病の人は糖尿病になりやすい、あるいは悪化させてしまうということもあるんです。

 

一見なんの関係もなさそうな、このふたつの病気。

 

口の中の病気である歯周病が、糖尿病を引き起こす原因にもなりかねないなんて、どう考えても不思議ですね。

 

 

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ひどくなるまで気づきにくい歯周病ってどんな病気?

 

歯周病というのは虫歯のように歯が侵食されていくのと違って、歯を支える歯茎(歯肉)や骨が溶かされ、やがては歯そのものが抜け落ちてしまうこともある病気です。

 

実は日本人には虫歯と並んで歯周病にかかっている人が非常に多いんです。

 

歯周病菌は唾液を介してうつる

原因となっているのは、食べたあとの磨き残し。

食べ物のカスが歯と歯の間に残ったまま歯垢・歯石となってしまうことにあります。

 

歯垢や歯石は歯周病菌の巣です。

歯周病菌は酸素がある場所では生きていけないので、歯垢や歯石、歯周ポケットの中など、空気に触れない場所に潜伏するわけです。

 

歯周病菌はたとえ死んでしまっても、出した毒素が血液を巡り、からだに様々な悪影響を及ぼします。

 

歯周病は感染症なので人から人へとうつります。

多くは親から子どもへ、食べ物を介したり、親が口に含んだ哺乳瓶や食器を子どもが口に含むことによって感染します。

 

食器や食べ物についた唾液を介して歯周病菌がうつるというわけですね。

 

 

じゅり
唾液でうつるってことは、ひょっとしてキスでもうつるってこと…?

 

管理人・かいり

そう言えますね。

ただし、歯周病菌が口に入ったからと言って必ずしも歯周病になるとは限りませんよ。

 

口の中に菌が入り込んでしまっても、きちんと歯磨きをしていれば歯周病の予防はできます。

 

もし歯周病になっちゃったら、すぐにわかるもんなんですか?

 

虫歯の場合だと、虫歯菌が歯を溶かすから痛みが出るし、見た目にもわかりやすいですよね。

 

でも歯周病の場合は、なんとなく違和感があるなと思っても、ひどくなるまでなかなか気づかないんです。

だからなる人が多いんですね。

 

え~、怖いなあ…

ひどくなる前に気づけないのかしら…?

 

歯磨き・口腔ケアをしっかりして、歯垢がつかないようにしていればそんなに心配はいりませんが、ひょっとしたらという場合の参考に、以下をチェックしてみてください。

 

こんなことが気になったら歯周病かも
  • 歯と歯の間に隙間ができている
  • 歯茎が下がって歯が長くなっているように見える
  • 歯茎がむずがゆい・赤く腫れている
  • 硬いものが噛みにくくなってきた
  • 歯を磨くと出血がある
  • 息が臭い

 

歯周病の特徴として、強い口臭を発するというのがあります。

菌の発するガスでただれた歯肉(歯茎)が強い腐敗臭を出すためです。

 

いくら口腔ケアをしても口臭が改善されない場合は、もしかしたらということもありえます。

そして、歯磨きをすると痛みもないのに出血する場合は、歯周病の可能性があります。

 

関連記事⇒息が臭い!口臭の原因は何かの病気?

 

 

さて、こんな口の中で起こる歯周病が、糖尿病と一体どんな関わりがあるんでしょうか。

 

 

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歯周病と糖尿病の相互関係

 

糖尿病ってどんな病気?

糖尿病というのは血液中の糖が増えすぎてしまうことで起こる病気です。

本来エネルギー源になるはずのブドウ糖が、血液中に大量に取り込まれるため、血管内を傷つけ、動脈硬化や神経障害などの合併症を引き起こします。

 

通常は、すい臓から分泌されるホルモン・インスリンによって血中のブドウ糖の量はコントロールされます。

 

ところが、すい臓の働きが悪くなってインスリンの分泌がままならなくなったとか、インスリンそのものの働きが阻害され続けると、血中の糖の濃度が慢性的に上がってしまいます。

こうなると糖尿病と診断されます。

 

歯周病は糖尿病の合併症

糖尿病は合併症を引き起こしやすいので、上記の動脈硬化や神経障害のほかにも網膜症や腎臓病など、様々な合併症の元になります。

そして歯周病もそのうちのひとつとされているんです。

 

糖尿病で歯周病を発症する理由として、高血糖は感染症を引き起こしやすいのが原因と言われています。

血糖値が高い状態が長く続くと、細菌(歯周病菌)に感染しやすくなるというわけですね。

 

 

なるほど、これは納得できます。

が、歯周病にかかっている人が糖尿病になりやすいっていうのは、一体何で????

 

歯周病って、歯に関する病気なのに、どうして糖尿病と結びつくんでしょう?

 

 

歯周病で血糖値が上がる!?

歯周病菌が元で歯茎は炎症を起こします。

その際に分泌された炎症性物質は、インスリンの働きを阻害してしまうんです。

 

そうなると血中の糖が上昇してしまい、慢性的な高血糖ということになります。

 

つまり糖尿病ですね。

 

さらには、歯がぐらつくせいでものがよく噛めなくなったりするのも高血糖の一因と言われています。

 

食べ物をよく噛まずに飲み込むと、血糖値が急上昇することにもつながるからですね。

 

 

まったくつながりがないように思えるふたつの病気も、相互関係があったんですね。

 

理由を聞けば、なるほどと納得できますよね。

 

糖尿病予防のために、今まで食べ物や食べ方で血糖値が上がらないようにしてきたけど、歯周病にも気をつけないと意味ないってことですね。

 

歯周病を治すと糖尿病が良くなる、糖尿病を治すと歯周病が良くなる、という研究結果も出てるようですよ。

 

両方に心当たりのある人は、それぞれの専門医にかかり、それぞれ治していくことが大事です。

 

 

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さいごに

 

歯周病対策の歯磨きは、歯周ポケット意識しましょう。
歯と歯茎の間に約45度の角度でブラシを当てて、歯周ポケットができる部分に毛先が入るようにして磨きます。

 

 

さらに歯ブラシでは取りにくい隙間の汚れは、歯間ブラシや糸ようじなども利用しましょう。

 

 

うちではこんなのを使ってます。

 

 

 

歯石になったら歯ブラシでは取れないので、歯医者さんに直行しましょう。

 

そうなる前にしっかり口腔ケアを!

もちろん、毛先の広がった歯ブラシや、他人との歯ブラシの共有はNGですよ!

 

 


 

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管理人:かいり 

介護福祉士の資格を持つ管理人、

健康すっきり生活館の館長・かいりです。

仕事で経験したこと、学んだことをメインに実のある情報をお届けしていきます。

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