精神的・身体的・社会的にもすっきり爽快!
突然激しい痛みに襲われる!ぎっくり首の原因と予防・対処法
ぎっくり首とは、原因もわからず、ある日突然に首に痛みが走る症状です。
首(頸椎)が急に痛くなることから急性頚部痛症と言われます。
似たような症状に寝違えやむち打ちがありますね。
車に追突されてなるむち打ちは、外傷性頚部症候群という名称です。
外傷性とついていることから、外からの力が加わらなくても痛くなるぎっくり首とは別物。
不自然な格好で寝ている事が元で起こる寝違えも、このぎっくり首と似てはいるものの、ちょっと違うようです。
ぎっくり首は名前でわかるように、ぎっくり腰と同じようなことが首にも起こった場合に言われます。
今回は当然に起こるぎっくり首の原因とその予防についてみていきます。
ぎっくり首の原因ってなに?
最大要因は負担の蓄積?
ぎっくり首の、このぎっくりの症状は長時間の不自然な格好や外傷など、ひとつの原因により起こるものではないんです。
ぎっくり腰は重いものを持ち上げたときだけじゃなく、くしゃみや咳でも起こると言われていますが、ぎっくり首も全く同様です。
でも別にそれらの行動が悪かったのではありません。
積み重なる疲労や、骨格のゆがみ、筋肉のバランスが悪い状態があったりすると、そこに素早く首を動かす・顔を上げる・振り向くなどの、普段自然に行っている動作が加わるだけでぎっくり首が起こることがあります。
普段からの不自然な姿勢や無理な姿勢が続いて、首への負担が蓄積されているわけですね。
その蓄積された要因に加わった、本当に何でもないちょっとした動作が引き金になって、首が動かせないほどの激痛が走るんです。
ぎっくり首の要因となる無理な姿勢というのが、長い時間うつむいている状態です。
長時間のうつむいた姿勢が、首の筋肉を疲労させ、固くしてしまいます。
そんな状態でいきなり頭を上げると、首の筋肉を痛めてしまうことになるわけです。
スマホの長時間閲覧には注意
最近はスマホ画面の見過ぎで、大抵の人が知らず知らずのうちにうつむき姿勢になっています。
画面に集中するあまり、首がだるいなんてことに気づきにくくなってもいますね。
人間の頭は全体重の約10%を占めています。
体重60kgの人なら6kgの重さを首の骨で支えていることになります。
つまり日頃から首には非常に重い負荷がかかっているということですね。
人が立っている・座っているとき、それだけの重さを支え続けられるのは、頚椎が前方に湾曲しているから。
ピンと張った状態ではなく、曲げて角度をつけることで負荷を減らしているんですね。
と言うことは、前かがみのうつむいた姿勢では、首への負荷は何倍にもなるわけです。
頚椎がきれいなカーブを描かず、ピンと伸びたストレートネックの状態になってしまい、これだといつぎっくり首になってもおかしくありません。
慢性の肩こりに要注意!
慢性的に肩こりのある人はぎっくり首に注意しましょう。
始終肩が凝っている人はずっと疲労がたまっているということ。
疲労がたまって硬くなった肩から首のうしろにかけての筋肉が、ちょっとしたことでぎっくり首を引き起こします。
ぎっくり首の予防法
姿勢を正す
まず頚椎の負担を減らすのが何よりですね。
前かがみ、いわゆる猫背の状態だと頚椎に負担がかかっているということになります。
この姿勢から首を動かすと、前かがみなぶん頭も重く感じるはずです。
その負荷を補うために胸を張って胸椎を広げます。
背筋をシャンと伸ばすということですね。
肩甲骨を寄せて胸を開くと、猫背のときに2~3倍の重さがかかっていた首への負担が軽くなって、ぎっくり首になりにくくなります。
首の筋肉をほぐす
スマホの閲覧などでうつむき状態が続いたら、ゆっくりと上を向いて首を回し、硬くなった首の筋肉をほぐしましょう。
急激に顔をあげると、それこそぎっくり首になってしまうことがあるので、ゆっくりと行います。
しばらくうつむいている時間が続いたら、気をつけて身を起こし、筋肉をリラックスさせること。
うつむいた姿勢での緊張状態は肩こりの原因にもなるので要注意です。
寝てるときは気をつけないといけないですね。
寝てる間に多少苦しい姿勢になっても、そのまま寝続けちゃいますからね。
目が覚めたとき、たまに首のあたりが重苦しい感じがするんですけど、そういうのってちょっと危なかったのかしら?
予防のための運動
首のストレッチ
首から肩にかけての筋肉を伸ばすストレッチを行います。
- 右手の親指が下になるようにして、腕を右斜め下方向に伸ばす
- 頭を左側に傾けていき、首と肩甲骨をつなぐ筋肉が伸びている感じがあればOK
伸ばした腕をさらに後方にしたり下げるなどして、気持ちいい位置を探りましょう。
左腕も同様に行い、それぞれ10秒間伸ばします。
肩〜肩甲骨周りをほぐす運動
- 両手を耳の横に当てる
- 両ひじを寄せ、背中を丸めるようにして肩甲骨の間を開いたら、次に肩甲骨同士を引き寄せるように胸を張って両ひじを開いていく
- 肩甲骨の間の筋肉がギュッと閉まるのをイメージして、3回行う
- 3回終わったら両ひじを開いた状態で、肩甲骨を中心に腕を下から回す
両方の肩甲骨が外に向かって円を描くようなイメージで行いましょう。
ぎっくり首の対処の仕方
気をつけていてもぎっくり首になってしまったら!?
痛みやハリ・凝りなどがある場合、誰しも揉んだりマッサージしたりしてしまいますね。
でもぎっくり首の場合はこれらの行動はNGです!
痛めた箇所を揉んだりマッサージしたりストレッチしたりすると、かえって悪化させることにもなります。
特に首周りは太い血管や神経の通っている場所なので非常に危険です。
とにかく何もせず、痛みが引く・首が動かせるようになるまで、できるだけ安静にするのがいいようです。
ぎっくり首の痛みが治まるまでにはしばらくかかります。
とにかく何らかの手当がいると思ったら、対処法としては患部を冷やす・または温めるなどの処置を行います。
いわゆる湿布を貼るということですが、これは、首が炎症を起こしているのでまず冷やせという考えと、血行を良くするために温めろと言う2通りの考えがあります。
でも、冷やすのはわかるけど、ええ?温めていいの?と思ってしまいますね。
確かに温めると血行は良くなる分、かえって痛みが増すことにもなります。
ただ、温めて活性化させることで、痛みは増すけど早く良くなることもあります。
私も初めて知ったことですが、
- 痛めたところが熱を持っている場合は冷やす
- 熱を持っていない場合は温める
のが良いそうです。
冷湿布と温湿布をうまく使い分けてやるといいんですね。
さいごに
ぎっくり首はいつ、どんなときに、なにがきっかけで起こるかわかりません。
筋肉が硬くなっているときほど起こりやすいので、起き抜けとか、なんだかからだが重いなと感じる時に急な動きをするのには気をつけましょう。
あまりに痛みがひどい・安静にしていても辛いというときにはすぐお医者さんに診てもらいましょう。
適切な処置をしないと何日も痛みが取れず、苦しむことにもなってしまいます。
コメントフォーム