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長風呂に注意!血圧低下に脳梗塞の危険大!?
冬場、寒い時期のお風呂では、室内や脱衣所、そして湯船との極端な寒暖差から心筋梗塞や脳梗塞などの発作による死亡事故が多く発生します。
入浴中に心臓麻痺を起こした・脳卒中で亡くなった、というニュースを見ることも多いと思います。
急激な気温の変動で血圧の上昇や低下が激しくなる、いわゆるヒートショックが原因ということですね。
寒暖差に気をつけてはいても、熱いお湯での入浴や長風呂は死亡事故につながる危険があります。
血圧低下で溺れることもある?
室内での死亡事故で最も多い入浴中の事故
年間約19,000件も入浴中の死亡事故が起きていますが、脳梗塞や心筋梗塞で亡くなっている人は全体の1割程度と言われています。
寒い脱衣所で服を脱いだときに、体温を逃すまいとして抹消血管が引き締まり、血圧は上昇します。
さらに、42℃や43℃の熱い湯につかると血圧は急上昇します。
そのうちからだが温まってくると血管は開いて血圧は低下していきますが、湯船から上がり、からだを洗っていると、また血管がしまって血圧は上昇します。
血圧の大きな変動で脳卒中や心筋梗塞などの発作が起こり、一部の人はこうした事が原因で亡くなります。
とくに高齢者や高血圧、動脈硬化のある人が注意しなければいけない点です。
死亡原因の多くは溺死
自宅での事故死の中で一番多いのは溺死です。
つまり、入浴中の事故の中でも、原因は脳卒中や心臓麻痺などによるものではなく、浴槽内で溺れてしまうと言った事が最も多いということになります。
熱いお湯につかると一旦は血圧が上昇しますが、やがて低下していきます。
心地よいのでボーッと湯船につかっているうち血圧は低下していき、収縮期血圧(上の血圧)が100mmHgをきるまでになると、頭部への血流が減少して脳に酸素がいきわたりにくくなります。
結果、強い眠気が起こってそのまま寝入ってしまったり、脳貧血で気を失ったりして、お風呂の中で溺れてしまうというわけです。
そう言えばむかし、お風呂で寝ちゃだめだって言われてたけど、どうしても眠くなるんですよね。
中学高校の頃なんてけっこう長風呂だったし…
体温より2~3℃高いくらいのお湯だと、長めの入浴もいいんですが、熱いお湯での長風呂はよくありません。
せいぜい5分程度がいいですよ。
血圧低下以外にも、長風呂で気をつけないといけないことがあります。
長風呂で脳梗塞の危険大?
長いことお湯につかっていると、リラックスして血管が拡張し、血圧も下がるからいいことなんじゃ…と思うかもしれません。
たしかに、程よい湯加減だと副交感神経が優位になってリラックスしますが、長くお湯につかっていると体温が上昇していくのもまた事実です。
とくに熱めのお風呂が好きな人は注意が必要です。
平熱よりも高くなった体温を下げようとして、発汗が起こります。
水分補給もしないまま30分も湯船にいると、水分は出ていく一方になります。
つまり長風呂で脱水状態になってしまうというわけなんです。
脱水になるとどうなるでしょう。
血管内の水分が減るのだから、当然圧力は下がります。血圧は低下するというわけですね。
さらに血液中の水分が少なくなるということは、粘度の高いドロドロの血液になるということ。
血流が悪くなって、意識障害や脳梗塞、心筋梗塞を引き起こす可能性が高くなるというわけです。
湯船につかったままこんな状態になってしまうと、お風呂で溺れてしまうことも十分考えられます。
働き盛りの人たちでも、高血圧だったりお酒を飲んだあとのお風呂だったりすると、上記のような事故を起こしかねないので気をつけないといけません。
熱めのお湯が好きな人は特に要注意です。
まとめ
血圧は熱いお湯につかると急上昇します。
42℃や43℃のお風呂を好む人は注意が必要です。
さすがにこの温度では30分もつかっている人はそういないと思いますが、熱めのお湯なら5分程度であがるのが無難です。
危険なのは、そこそこ長くつかっていられる41℃。
41℃で30分もつかっていると、体温はかなり上昇し、危険な脱水状態になります。
理想は体温より2~3℃高いくらいの温度。
ただしリラックスして血圧も下がっていくので、ボーッとなるまでつからない・眠ってしまわないことです。
そして脱水状態にならないよう、入浴前に水分補給にも気をつけ、なによりぬるめのお湯でも20分位で出るようにしましょう。
高齢者になるほど長風呂や熱いお風呂には注意しないといけません。
ぬるめのお湯でも10分ほどで出るようにしてください。
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