精神的・身体的・社会的にもすっきり爽快!
突然起こる貧血の原因ってなんだ?予防対策はどうしたらいい?
普通にしていても急にめまいに襲われたり、目の前が真っ暗になったり。
自分は低血圧気味だからその影響かもと思っていたら、実は貧血だったということもあります。
低血圧と貧血は、ともに酸素が行き渡りにくくなることで起こるものですが、貧血は本来必要なものが不足することで起こります。
両者は似ているようでも、根本的に違うものです。
そんなわけで今回は、貧血の起こる原因と予防対策について見ていきますよ。
貧血はなにが原因で起こる?
貧血には鉄欠乏性貧血や溶血性貧血、再生不良性貧血など、種類があります。
中でも鉄欠乏性貧血は全体の70%~80%をしめ、血液中の鉄分が不足することで起こります。
血液が循環することで全身に酸素が行き渡ります。
酸素を運ぶのが赤血球の中に含まれるヘモグロビンです。
ヘモグロビンは新鮮な酸素を肺から全身に送るとともに、代謝で産出された二酸化炭素を吸収して肺まで戻す役割があります。
酸素が供給されないとからだの働きが悪くなり、疲れやめまい、立ちくらみ、頭痛といった貧血の症状が出たり、脳にも影響が及びます。
貧血の症状は酸素不足によって起きているわけですが、酸素の不足は運搬役のヘモグロビンが足りていないからということになります。
貧血と低血圧はどう違う?
酸素が不足してめまいや立ちくらみが起こるのは、低血圧の場合もおんなじです。
血圧が低いとうまく全身に血液が行き渡らないので、酸素の供給も悪くなるわけです。
貧血の場合は血液循環の良し悪しより、ヘモグロビンの量が正常な量よりも少なくなることが要因となります。これが低血圧との違いです。
ヘモグロビン(赤血球)が不足する原因
栄養不足
鉄分やタンパク質など、赤血球を作るのに必要な栄養素が足りていないため生産がおぼつかず、貧血につながります。
赤血球の寿命短縮
赤血球は120日ほど血中を循環した後、分解され入れ替わりますが、薬剤や細菌、病気などが原因でそれよりも早く壊れてしまうことがあります。
赤血球が壊れて起こる溶血性貧血はこれにあたります。
出血
怪我や、女性ならば経血などで血液量が少なくなり、赤血球の必要量が足りず貧血が起きます。
女性に多いのが鉄分の不足で起こる鉄欠乏性貧血です。
経血の他にも、妊娠・出産後には母乳で多くの鉄分が排出されるため、赤血球を生産するための量が足りなくなってしまいます。
そして誤ったダイエットによる栄養の不足も一因となっています。
貧血は男性よりも女性に多くみられるのは、こうした理由からです。
貧血の予防対策
貧血予防は食べ物で
一般的に貧血として知られているのが、鉄分の不足による鉄欠乏性貧血です。
これによる貧血を予防するには、偏食をなくしてなんでもよく食べる、とくに鉄分をよく摂取することです。
鉄分は吸収率の高いヘム鉄を摂るのがおすすめです。
ヘム鉄はレバーや卵黄、カツオやマグロ、イワシ、サバ、煮干しや干しエビなどに多く含まれています。
鉄分にはヘム鉄に対し、非ヘム鉄というのもあります。
青のりやひじきに多く含まれていますが、非ヘム鉄は吸収が非常に悪いというのが難点です。
ただし、ビタミンCやクエン酸を含んだものといっしょに摂取すると、非ヘム鉄でも吸収力が上がるので、工夫してみるといいいでしょう。
鉄分をいくら摂取しても、吸収を阻害してしまう物質を同時に摂ると意味がありません。
緑茶やコーヒーに含まれるタンニン、牛乳に含まれるカルシウムなどは鉄の吸収を妨げてしまうんです。
食後すぐにや、食事と同時に飲むのは避けるといいんです。
飲むのは30分ほど時間を置いてからにしましょう。
中にはお茶を飲みながらじゃないと食べにくいという人もいますね。
そんなときは、タンニン少なめのほうじ茶や麦茶あたりを飲むといいでしょう。
鉄分だけでなく、タンパク質やビタミンB12、葉酸なども、赤血球やヘモグロビンを作るために重要ですよ。
レバーや卵には、鉄分だけでなくタンパク質・ビタミンB12・葉酸も含まれています。
1日に必要な鉄分って、実は非常に摂りにくいので、サプリメントは有効です。
でも、サプリメントで鉄分だけを摂ろうとせず、その他の栄養素のことも考えましょう。
鉄分の摂り過ぎは下痢や吐き気、嘔吐を引き起こす原因になります。
通常の食事で摂取過多になるようなことはありませんが、サプリを飲むにしても、1日の摂取量は守りましょう。
さいごに
鉄分をはじめ、タンパク質などの栄養素も満遍なく摂取することを基本に、適度な運動や十分な睡眠をとりましょう。
睡眠不足は鉄分の吸収を悪くします。
適度な運動やストレスの発散、質の良い睡眠で血液循環を良くすることも大切です。
コメントフォーム