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睡眠不足で病気になる!?知らないと怖いからだへの影響

 


7c1e42ccc1926814a24b5108de39dd0b_s睡眠は疲れをとるためにあると思っていませんか?

確かに眠ると疲れはとれますが、睡眠の効果はそれだけじゃありません。

 

記憶を定着させたりからだの機能を修復したり、そして病気を治したりと、非常に複雑で様々なことが睡眠によって行われているんです。

 

逆に睡眠時間が短く寝不足気味、徹夜続きや昼夜逆転など、本来理想とされる昼間は起きて夜は眠るという生体リズムが崩れると、精神的にも身体的にも悪影響が出て、体調不良が起きたりいろんな病気にかかりやすくなります。

 

 

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睡眠ってすごく大事

 

サーカディアンリズムについて

人間のからだには、脳の視床下部にある視交叉上核(しこうさじょうかく)に、体内時計が存在します。

 

この体内時計は細胞内のたんぱく質の量を変化させることで、ホルモンの分泌や体温・心拍数・血圧などの調整、細胞分裂、そして自律神経などの生理機能を25時間ほどの周期でコントロールします。

 

この体内周期は、「サーカディアンリズム(概日周期)」と呼ばれています。

 

朝日を浴びると人は活動に向いた状態になり、体内時計は一度リセットされます。

そして約15時間後に睡眠のためのホルモン・メラトニンが分泌され、休息に適した状態へとなっていきます。

 

体内時計は約25時間周期ですが、朝日を浴びることでリセットされ、地球の自転・24時間に近づくように調整されます。

 

こうしたことから、人間は日中起きて活動し、夜には休息・入眠するというのが適しているというわけです。

 

 

メラトニンについて

メラトニンには睡眠に適した状態にしてくれるほかに、抗酸化作用や抗腫瘍作用もあり、病気予防にも効果があると言われています。

 

女性ホルモンのエストロゲンや、男性ホルモンのテストステロンはメラトニンによって調整されます。

エストロゲンやテストステロンが不必要に分泌されると、女性は乳がん、男性は前立腺がんになりやすいと言われています。

 

夜間、街の煌々とした明かりや室内照明などでもメラトニンの分泌は抑制されてしまいます。

 

ずっと明かりに照らされ続けていると、ホルモンバランスも崩れ、病気にかかりやすい体質になってしまうんですね。

そして1日の周期に合わせて24時間でリセットされるべき生体リズムも狂い、本当に眠ろうとしても眠れないというような生活周期のズレが生じてきます。

 

 

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睡眠は自己修復・治癒の時間

 

人間の行動には自律神経が関わっています。

自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、活動する際には交感神経、休息の際には副交感神経がそれぞれ優位になります。

 

副交感神経は、メラトニンが分泌されて血圧や心拍数も下がってリラックスした状態のとき働きます。

活動中に傷ついた細胞の修復を、睡眠中にしてくれるわけです。

 

細胞が傷つくと遺伝子も狂ってくる

細胞の中には遺伝子情報が詰まっています。

でも傷ついた細胞は遺伝子の書き込みにも少しずつ狂いが生じてきます。

 

これらの狂いが生じた細胞が複製されるといわゆるがん細胞になるわけです。

 

からだの自己修復機能でがん細胞は消滅していく

人間の体内では毎日5000個以上のがん細胞が生まれているんです!

 

このことを初めて知ったときには少しゾッとしましたが、健康な状態なら、それらがん細胞が悪性化することはありません。

自己修復の機能が働いて、毎日普通に撃滅してるんですね。

 

白血球を中心とした免疫力のおかげです。

 

休息を担う副交感神経が優位にあると免疫力も高まる

体内に侵入してきた病原菌やウイルスを抑制する白血球も、眠っている間に生産されます。

そして白血球を構成するリンパ球はがん細胞を攻撃します。

 

つまり睡眠が不十分であると、白血球もリンパ球も勢力が十分でなくなり、病気になりやすい・自己治癒能力が落ちる・がん細胞を駆逐できないなどの困った問題が生じるわけです。

 

そして入眠して2時間くらいしたときには、成長ホルモンが分泌されます。

この成長ホルモンが、劣化したり壊れたりした箇所を修復していきます。

 

入眠するとまず、深い眠り(ノンレム睡眠)に入ります。

そして90分かけて浅い眠り(レム睡眠)へとかわります。

 

レム睡眠とノンレム睡眠は睡眠中90分周期で何度も入れ替わり、回を重ねるごとに眠りは浅いものになっていきます。

成長ホルモンは眠りについて最初のノンレム睡眠時に大量に分泌されます。

 

このとき何らかの影響で深い眠りが妨げられると、成長ホルモンの分泌量も減ってしまいます。

 

関連記事

ただ寝ればいいってもんじゃない・眠りの質について

 

 

まや

成長ホルモンって、大人になってからも分泌されるんですね。

 

管理人・かいり

ただ成長するためだけのホルモンではなく、代謝や疲労回復におおいに関係するホルモンです。

ストレスなどに妨げられることのない質の良い睡眠がとれれば、成長ホルモンは多量に分泌されます。

 

寝過ぎは良くないですが、ぐっすりと眠ることが大切というわけです。

 

夜更かしも、もちろんダメってことね。

肌荒れにもなっちゃうし…

 

はい。

それに、これからどんどん成長していく子供の頃は、とくに夜更かしは厳禁です。

子供の睡眠不足は成長ホルモンの分泌が乏しくなって、骨が作られなくなるんですよ。

 

なんか最近よく見かけるわ。

夜の11時や12時くらいに大人といっしょに歩いてる小学生くらいの子供。

 

成長期の子どもを夜中遅くまで連れ歩いたり、遅い時間にそろって外食なんかを続けていると、将来骨がもろい・体力がない子どもに育ってしまったり、低身長の原因にもなりますからね。

 

子供のうちからそんな生活のリズムに慣れちゃうと、大人になってからが心配なんですね。

 

寝る子は育つとはよく言ったもんです。

 

 

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まとめ:総合的な回復は寝ている間に行われる

 

体力の回復、損傷箇所の修復、成長ホルモンの分泌や免疫機能の増加など、人間の自己メンテナンスは睡眠中に行われるんですね。

 

睡眠にも深い眠りと浅い眠りがあり、どちらも大切です。

この睡眠がしっかりとれているのが質の良い眠りということになり、9時間も10時間も寝ればいいというわけではないんです。

 

ただし、あまり短すぎる睡眠時間というのもよくありません。

 

 

ナポレオンは3時間しか寝なかったというのは有名な話ですが、十分なメンテナンスのことを考えると、睡眠時間は最低でも6時間以上、7時間は眠るのがいいようです。

 

暗いうちはさっさとからだを休めて、朝日を浴びて目覚める。体内時計にそった生活リズムを繰り返すのが病気を寄せつけない秘訣です。

 

朝7時に起きるのなら、夜12時には就寝を心がけましょう。

 

 


 

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管理人:かいり 

介護福祉士の資格を持つ管理人、

健康すっきり生活館の館長・かいりです。

仕事で経験したこと、学んだことをメインに実のある情報をお届けしていきます。

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