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痛くて歩けなくなる!外反母趾の原因と予防
靴を履くと決まって親指の付け根側面が痛くなる…
なんだか自分の足って他の人と形が違う…
そう気づきはじめたら、外反母趾を疑ってみましょう。
外反母趾とは、足の指、とくに親指の曲がり(変形)が、長い時間をかけて積み重なって起こる病気です。
外反母趾という名前の通り親指が反ってしまい、付け根が痛くて歩けなくなってきます。
ひどくなってくると、靴を履いていなくても痛みが出はじめ、そのうち親指の付け根以外の場所も痛くなってきます。
今回は外反母趾になってしまう原因と、初期の頃なら自宅でももとに戻せる改善法や予防法について見ていきます。
外反母趾になる原因
外反母趾の度合いは親指が小指側への曲がり具合・角度によって判断されます。
簡単チェック方法
紙の上に足を置いて、かかとから親指の付け根にかけて定規を当て、線を1本引きます。
親指の付け根から指先までも同じように定規を当てて線を引きます。
鋭角になった部分の角度を測ります。
15度未満だと正常値ですが、
- 15~20度:軽度
- 20~40度:中度
- 40度以上:重度
の外反母趾ということになります。
見慣れた自分の足なので、外反母趾だと気づきにくいこともあります。
自分でチェックできるので、足が痛い・なんか見た目の角度が変だなと思ったら確認してみましょう。
15度以上あるなら早めの受診がいいでしょう。
放っておくとどうなる?
足の裏が痛みだす
外反母趾になると、痛くて親指や親指の付け根で踏ん張れなくなってきます。
その分重心が2番目、3番目の指の付け根によってくるため、足裏が痛くなってくるんですね。
足以外にも痛みが出はじめる
足裏は全体重を支えています。
痛む指をかばって歩いていると支点のバランスが崩れ、指の曲がりなどの見た目だけでなく、様々な体調不良が起こります。
からだはつながっているので頭痛や腰痛、肩こりなどが起こることもあるわけです。
こんなことが続くと外反母趾になる!
第1の原因:足にあっていない靴を履き続けている
外反母趾は女性に多いと言われます。
女性は足先の細くなった靴、ハイヒールを履くことが多いからですね。
ハイヒールはかかとが高いので重心が前(つま先)にかかりがち。
指先が前に行くほど締め付けられて親指が押されます。
先端の細い靴の形通りに親指が締め付けられ、やがて曲がっていきます。
男性でも先端の細いブーツを履き続けていると、同じように外反母趾になる可能性があります。
ブカブカのブーツを引きずるようにして歩く人をたまに見かけますが、つま先に余裕がなくてもありすぎても、かかとの高い靴だと重心が前にかかるので、細くなった先端の形に指が圧迫されてしまいます。
それでも女性の方がなりやすいのは、ハイヒールのほうがかかとの位置が高い上、先端も細いからといえますね。
第2の原因:足裏の筋肉の衰え
足裏には3つのアーチがあります。
- つちふまずのアーチ
- 外側(小指側)の縦アーチ
- 親指の付け根から小指の付け根にかけての横アーチ
足裏の筋肉も年齢とともに衰えます。
アーチを保っていた筋肉が衰えると、足裏を引っ張っていられず横に広がってしまいます。
靴幅よりも広がった足は、きつく締め付けられることになり、靴に圧迫されて外反母趾の変形が強くなります。
これがひどくなると、やがて親指の付け根だけでなく小指の付け根の骨が外側に出てしまう病気・内反小趾を併発することもあるので要注意です。
外反母趾を戻すには
重度の外反母趾は手術
手術と聞くとなんだか怖いイメージがあります。
でも治した人の中には「もっと早く手術しておけばよかった」という感想が多いようです。
ひどい外反母趾になる前に!改善と予防
圧迫しない
やはりできるだけ自然な足の形でいるのが一番ですからね。
そのためには、幅の広い靴・柔らかい素材の靴を履くのが大事です。
女性だと仕事でもプライベートでも、ハイヒールを履く機会が多くありますね。
通勤時やオフィスでは足に負担のないものを履くように工夫して、あまりしょっちゅうではなく、その必要がある時のみハイヒールを履くようにするのが理想です。
足裏のアーチを保つためのインソールの使用
足の幅やアーチの形に沿った、自分の足にピッタリのインソールを合わせることで、足のズレによる圧迫を防ぎます。
病院で処方してもらえ、足の形を計測して型どりします。
保険適用で1枚6,000円前後で作ることができます。
足裏トレーニング
足のアーチを保つための筋トレをやってみましょう。
テレビを見ながらでもできる、カンタンなものです。
〈足指ジャンケン〉
グーチョキパーのパーのときに使う母指外転筋を強化して縦アーチを作るトレーニング。
ここを鍛えると足幅が広がるのを防止してくれます。
- グーチョキパーをゆっくり20~30回ほど繰り返します。
- とくにパーのとき意識するのがポイントです。
〈ゴムバンドストレッチ〉
指が曲がって縮まった母指内転筋のストレッチ。
ホームセンターで売られている太いゴムバンドを使います。
床に座って足を投げ出してもいいし、イスに腰掛けてもできます。
- 両足は揃えてかかとはぴったりくっつけたまま、両方の親指にゴムバンドを引っ掛けて左右に引っ張ります。
- 開いた状態で5秒ほどキープ、これを10~15回ほど繰り返します。
毎日少しずつ続けることが大事です。
さいごに
外反母趾も内反小趾も急になるものではなく、長い時間をかけて積み重なっていくもの。
足裏に豆ができる・本来できるはずのない場所にできるときは、外反母趾になりかけている可能性が高いです。
普段きつめの靴を履いていて、頭痛や肩こりを感じたら、少し外反母趾のことを疑ってみましょう。
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