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外で雷にあったときの対策はどうしたらいい?
外出時、さっきまで天気が良かったのに、急に暗くなってゴロゴロ鳴り出したという経験はあるはず。
近年異常気象のせいでゲリラ豪雨が起こったり、落雷もよく起こるようになってきました。
より身近な存在になってきた落雷による事故。
同時に夕立も起きるので、慌てて建物の軒先に避難する人もいるんじゃないでしょうか。
でも、雨をしのぐためだけならともかく、雷が発生した時にはその行為、実は大変危険なことなんです。
対処法をよく知らないで行動すると、自分から危険に足を突っ込んでいる事にもなるんです。
外で雷にあったらこうしよう
街にいるなら、すみやかに建物内に避難!
町中は比較的安全
周りに高いビルがあると、まず雷はビルの避雷針に落ちる可能性が高いからです。
ただし、避雷針は雷の誘導のためにつけられているものですが、だからと言って必ずしも避雷針に落ちるとは限らず、時にはビル側面に落ちることもあります。
建物の近くにいると、直撃はまぬがれても側撃(壁を伝って飛んでくる電気による衝撃)をうけることがあります。
軒下に避難するのは危険です。
建物の中に、お店があったらそこへ逃げ込みましょう。
鉄筋コンクリートの建物なら安全ですが、木造の場合、玄関や壁・電気機器から1メートルは離れていたほうがより安全です。
鉄筋コンクリートの建物ならほぼ避雷針を設置していますが、木造だと避雷針設備のないものもあります。
そう言う場合は、いかに建物内でも安全性は極めて低くなるので注意が必要です。
通りに逃げ込める場所が何もない場合、建物から2メートル以上離れたところを通るようにしましょう。
車の中は安全
建物の中以外では、雨風をしのげる車・電車・バスの中が安全といえます。
車中にいる場合、雷がおさまるまで車内の金属部分には触れずにいると、万一車に落雷があったとしても感電をまぬがれます。
周りに何もないとき
街中ではなく、山であったり海であったり、グラウンドやテニスコート、ゴルフ場など、木に覆われているところや、逆に周りが広い場所にいるほど、落雷の危険性は増します。
山にいる場合は森林などに入り、周りの木を避雷針代わりにしてやり過ごします。
周囲の木の幹から最低でも2メートルは離れた場所でしゃがみ込みましょう。
このとき、両手の親指で耳をふさぎ、鼓膜を守ります。
そして残りの指と手のひらで頭を抱え込むようにしてガードします。
両足を揃えてしゃがみ、つま先立ちになります。
両足を揃える・つま先立ちで地面との接地面を少なくすることで、電気の通りを最小限にするためです。
複数人いる場合は、それぞれ30メートルは離れていたほうがいいとされています。
逆に、姿勢を低くするほうがいいからと言って腹ばいになると、地面との接地面が広くなるので電気の通りが良くなってしまいます。つまり感電しやすくなるということです。
海岸・海上、グラウンド、ゴルフ場など、周りが広いところだと、そこに立っているあなたが一番高い物体ということになります。
雷の気配がしたら、まず急いで避難することが肝心ですが、すぐに避難できる場所がないときはその場でしゃがみ込んでやり過ごすのが懸命です。
海で泳いでいる時にはその方法は使えません。
こればかりは早めの危険察知が重要になってきます。
雷は海に落ちることもありますが、水中にいると感電はまぬがれます。
雷の電気は海面ですぐに拡散するため、水中への影響はなくなるからです。
ただし、完全に水中に潜っておらず、海面近くにいると感電してしまいます。
保護範囲というものがある
高さが5メートルから30メートルまでの建物
上記の長さの建物、塔、電柱などのてっぺんが45度の角度で見える範囲を保護範囲といい、落雷の影響を受けないエリアということになります(ただし、その物体から半径4メートルまではその限りではない)。
高い木などにも保護範囲はあるけど、突起物(枝葉など)からも4メートル離れていなければなりません。
でも45度なんて、どんなものかわかんないよという場合がほとんどですよね。
そんなときの目安として、5メートル以上高さのある物体から4メートル離れていれば、とにかくその範囲にいるということになります。
そのエリア内で、かがんだ状態で雷をやり過ごすのが比較的安全だということですね。
離れすぎると保護範囲からでてしまうこともあるので注意!
高さ10メートルの木なら最低4メートル離れ、そこから6メートル以上離れすぎないようにすればいいんです。
雷の気配がしたときのNG行動
NGその1:木の下・軒先での雨宿り
曇り空で雷鳴が轟くこともありますが、雷の鳴るときは突然大雨になることもありますね。
突然に雨が降ったら誰しも雨宿りをしますが、高い木の下での雨宿りは絶対にNGです。
大きな木、高い木に雷が落ちると、間違いなく側撃を受けます。
木の傍にいるのはもとより、幹にもたれかかっている・からだをつけていると、それこそ死に至る危険があります。
雷での死亡事故は、ゴルフやテニスなどのスポーツの最中や高い木の下での雨宿りのときに多く起こっています。
高い木の幹や枝葉からは、最低でも2メートルは離れるようにしましょう。
軒先も同様です。
雨や雷をしのぐなら、ちゃんと建物の中に入るか、あるいは建物の壁面から少し離れるかしないと、軒先や壁に面して立つのは逆に危険です。
NGその2:傘をさす
雨が降ったら傘をさすのは当たり前
でも、雷がなったらその限りではありません。
傘をさして道を急ぐよりも、多少濡れても避難できる場所を探して雷がおさまるのを待つほうが賢い選択です。
スポーツ・レジャーの時も同じです。
ゴルフクラブやラケット、バット、釣り竿などはその場に置いて、自分のからだだけで避難することです。
海や山で、ビーチパラソルやテントの下に避難するのは、標的になっているようなものなので絶対にNGです。
逃げ場がないなら、むしろそれらから離れた場所でしゃがんでいる方が危険度は低くなります。
NGその3:自転車・バイクでの走行
傘をさすのと同様、雷が鳴っているときに自転車やバイクに乗るのも非常に危険です。
速やかにどこかに止めて、建物内に避難しましょう。
まとめ
雷はある程度高いところに落ちます。
なので周りに高いものがあると自分は安全だと思ってしまいますが、条件さえ合えば、ときに平地や低い方のものに落ちることだってあります。
なので雷がなったらまず用心のため、建物内への避難が最重要です。
避難できる建物がないときは、高い物体から最低2メートルは離れる・しゃがみ込んで耳や頭をおさえる・保護範囲を有効に使うなどの行動をとりましょう。
雷の起きやすい夏場のレジャーの際には、あらかじめ注意しておくことが重要です。
雷が鳴ったあと、雨が降り出してからの避難では手遅れになることもあります。
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