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やっぱり免許返納?認知症だけが原因じゃない高齢ドライバーの事故

 


高齢化が進んで高齢ドライバーの数も年々増えています。

そのせいか高齢ドライバーの事故がニュースになることが多いですね。

 

高齢者マークの運転者が事故を起こすと、認知症で正しい判断がしづらくなっていると思われることもあるようです。

 

「いやいや、自分は認知症なんかじゃないから大丈夫だよ」と思っていても、はたから見るとちょっと危なげな運転をしていることだってあります。

 

なぜなら、高齢者の運転事故は認知症だけが原因というわけじゃないからです。

 

 

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3月12日から改正道路交通法が施行 

 

今月、12日から改正道路交通法が施行されました。

 

なんでも高齢ドライバーが一定の違反をしたら、すぐに認知機能検査を受けさせられ、問題があると医師の診断も受けなきゃならなくなったとか。

 

そこには認知症が関係してるようなんです。

 

これまでにも、75歳以上の高齢ドライバーについては3年に1度の更新時に認知機能検査と言うものが義務付けられていました。

 

それが今回の改正により、75歳以上の高齢ドライバーを対象に、一定の違反行為やそれを原因とする事故を起こした場合、臨時の認知機能検査を受けねばならないということになりました。

 

認知機能検査

認知症の疑いがあるかどうかをみる検査です。

一定のイラストを記憶して、そこにどんなものが描かれてあったか・なにをするものであるかなどを回答するといった、記憶力や判断力などを見ます。

 

これまでは、検査の結果、記憶力・判断力が少し低い、あるいは心配がないと言う場合には、次の3年後まで検査と診断は無しとされていました。

 

しかし改正後は、認知機能検査の低かった(認知症の疑いがある)人は違反の有無に関係なく、医師の診断が義務付けられました。

 

そして更新時の認知機能検査で記憶力判断力が少し低いとか、心配がないとされた人でも、一定の違反を起こした場合、臨時の認知機能検査を受けなくてはならなくなったんです。

 

というのも、認知症は3年を待たずして進行する可能性もあるから、認知症が原因と見られる違反や事故を起こした時点で再検査というわけなんですね。

 

つまりこれからは免許更新のタイミングを待たず、違反すれば検査と言うことになります。

 

そこで認知機能検査結果が低ければ医師の診断を受けることになります。

そして認知症と診断されれば、免許の停止や取り消しの場合もあるんです。

 

一定の違反行為とは

 

  • 信号無視
  • 通行禁止違反
  • 通行区分違反

 

など、18項目があります。

 

他にも、右左折時に合図しなかったり、一時停止の無視なんかも対象として含まれています。

 

これら18の違反行為とは、認知機能が低下したときに起こしやすいものとして設定されています。

 

 

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認知症だけが原因じゃない

 

運転途中で自分がどこを走っているのかわからなくなるドライバーもいます。

 

認知症の人が、歩いている途中で自分がどこへ行こうとしているのか・なにをしようとしていたのかわからなくなることは珍しくありません。

同じことが運転中にも言えます。運転中に記憶障害が起こるんですね。

 

高速道路の出口から侵入したり、反対車線を逆走するなどのケースも1件や2件じゃありません。

 

それらは認知症の症状によるものですが、アクセルとブレーキの踏み間違いや、信号の見落としによる交差点内の事故などは、単なる注意力や判断力、反応速度の低下とも言えるもので、必ずしも認知症とは結び付けられません。

 

 

 

管理人・かいり

高齢者の運転操作ミスの中でも、アクセルとブレーキの踏み間違いというのはよく耳にしますね。

でも踏み間違えるから認知症だとは言い切れません。

 

じゅり
若い人でも踏み間違いの事故をよく起こしてますもんね。

踏み間違えたと判断できずに、パニックになって事故を起こしちゃうのかしら?

 

オートマ車はアクセルから足を離していても動きますからね。

とっさに止まろうとしたときブレーキを踏み込んだら止まりますが、それがアクセルだったら、逆に急発進ということになります。

 

自分はブレーキを踏んでるつもりでいるから足を離すこともないし、車も進み続けるんですね。

 

はい。この点は若い人でも起こり得ることです。

 

ただ高齢になると、若い頃に比べて判断力や反応速度が格段に低下します。

若いと即座に踏み間違いに気づいて対処できても、高齢者だと、気づいてもブレーキを踏むまでに時間がかかるということもあります。

 

 

気づくのが遅れる・気づいても次の動作までに時間がかかるという、加齢による注意力や判断力、反応速度の低下が高齢ドライバーの事故につながっています。

 

 

これって飲酒運転とおんなじですよね。

 

そうですね。

高齢ドライバーの事故原因は認知機能の低下によるものだけではなく、身体能力の衰えによるものも大きいですね。

 

確かに、認知症の疑いのない高齢ドライバーの事故も、同じくらい多いようですしね。

 

 

信号や停止線の見落としで認知機能検査を受けることになります。

ただし、この検査で認知機能に問題がなかったからといって、交差点での違反や事故の心配がないとは言いきれません。

 

加齢による身体能力の低下は、気づかないところで起きているんです。

 

では、認知症以外に考えられる、身体能力の衰えによる違反や事故とはどんなものでしょうか。

 

 

処理能力の低下


車を運転する際には一度にいろんな情報を処理しなくてはいけません。

運転者は信号機、標識、車間距離や歩行者・自転車など多くの情報に合わせてスピードを落とす・止まる・避けるなどの操作をします。

 

処理能力が低下すると、交差点での右折時に信号と対向車を確認しつつ、歩行者や自転車の巻き込みに気をつけるというような複数の情報処理が困難になります。

 

 

危険予測能力の低下


見通しの悪い場所・信号のない交差点などで、車や歩行者が出てくるかもしれない・前を走る車が急停止するかもしれないと言うような予測ができません。

飛び出しや急停止などの対応が遅れてしまうことになります。

 

 

視力・視野の低下


案外本人が気づいていないことが多いのが、白内障・緑内障などの視野障害や視覚障害です。

 

緑内障で片目だけ視野が狭くなってもなかなか気づかず、すぐ横を走る自転車やバイクに気づかずハンドルを切ってしまうこともあるようです。

 

 

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さいごに・免許証は返納すべき?

 

加齢による身体能力の衰えは誰にでも当たり前のようにやってきます。

 

いつかは運転できなくなる日が来るということです。

 

ではいつ運転免許証を手放すか、ということになるんですが…都心ならともかく、車がないと生活できない不便な地域に住んでる人は、免許証返納は死活問題ですね。

 

こればかりはその人の生活圏内の環境によるものなんで、なんとも言えないことです。

 

自宅近くに駅はないけど行き先が電車の走っているとこだったら、最寄りの駅までは車で行ってそこから先は電車の利用、というふうに割り切るほうがいいかもしれません。

 

高齢ドライバーの起こす事故全てが認知症によるものとは限りません。

そのため高齢者、とくに運転を生業としていた人ほど自分は大丈夫だという自信もあるでしょうし、自分から免許証を返納したくもないでしょう。

 

自分の運転が危ないと家族から言われたり、自覚もでてきたなら、それが返納の時期だと思っていいんじゃないでしょうか。

 

 

 


 

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管理人:かいり 

介護福祉士の資格を持つ管理人、

健康すっきり生活館の館長・かいりです。

仕事で経験したこと、学んだことをメインに実のある情報をお届けしていきます。

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