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すい臓がんは高齢者ほどなりやすい!?血糖値や体重変化に要注意!

 


日本人の死亡原因で最も多いがん。

 

その中でも発見が難しく、進行も早い上に治療も困難なのがすい臓がんです。

 

すい臓がんは胃がんや大腸がんに比べると発生率は3分の1から4分の1程度と言われています。

にもかかわらず、がんの中での死亡率は第4位と高め。

 

とくに発症は高齢者に多く、8割以上が60〜80歳代の人たちですが、50歳を過ぎたら注意しないといけません。

 

原因は様々ありますが、食や嗜好などの生活習慣が引き金になっていることが多く、血糖値や体重の劇的な変化にも気をつけないといけないんです。

 

 

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年々増えるすい臓がんの患者数

 

がんを患った場合、五年生存率は大腸がんで70%、胃がんが65%なのに対し、すい臓がんはわずか7%ほどしかありません。

 

五年生存率とは

病気(がん)にかかって治療を始めたり手術をしてから後、五年経って生きているかどうかの割合を言います。

 

すい臓がんで亡くなる人は年々増加しています。

2010年ごろはがんの中でも死亡率が5位だったのに、近年4位だった肝臓がんを抜いて、入れ替わっています。

 

管理人・かいり
国立がん研究センターの2016年の統計予測を見ると、男女計では大腸がんにかかる人の数は147,200人。
すい臓がんは40,000人です。

 

じゅり

あら、大腸がんに比べて意外と少ないんですね。

 

ところが、死亡する人の予測は大腸がんで51,600人、すい臓がんは33,700人なんです。

 

え~!

すい臓がんになる人が40,000人で死亡する人が33,700人?

あまり変わらないじゃないですか。

 

あくまでまだ予測ですが、すい臓がんになった人とそれが原因で亡くなる人の数が変わらないことからも、治療の困難な怖い病気であることがうかがえますね。

 

すい臓がんの治療って、そんなに難しいんですか?

 

追ってお話ししますが、すい臓のある場所やその構造、発見時期、それにかかりやすいのが比較的高齢の人というのも関係してるんです。

 

 

すい臓がんはどこにできる?

すい臓にはすい液を流す「すい管」という管があります。

 

すい管はすい臓内部(全体)に張り巡らされていて、すい臓がんは、そのすい管から発生すると言われています。

 

見つかったのがたとえ2cmくらいの小さなもので、仮に治療したとしても、五年生存率は約50%と安心できない低さなんです。

 

 

発見が難しいのはなぜ?

すい臓がんというのは、実は自覚症状が乏しく、初期では気づきにくいという特徴があります。

見つかった時点では、かなり進行しているという場合が非常に多いんですね。

 

なのでわずかな前兆を見逃さないのが重要ということになります。

 

 

初期段階での自覚症状

すい臓がんは1日でも早く見つけて治療にかかることが大事。

 

気づきにくいとはいえ、見つけるポイントがないわけではありません。

ただし、非常に見極めが困難です。

 

腹痛

すい臓がんは早期の段階でも軽いすい炎を起こすことがあり、それが腹痛を引き起こします。

でも腹痛は他の原因でも起こるのでいちいちすい炎を気にするわけにもいきません。

 

 

急激な体重減少

すい液の分泌が減ることで食欲不振や栄養をうまく取り込めないことで起こると言われています。

 

ただし初期段階での症状はすべての人に出るわけではないんです。

 

初期には症状が出にくく、なんかおかしいなと違和感があってもすぐに和らいでしまい、あまり気にもとめないという場合が多いようです。

そしてしばらく経って症状が如実に現れてきた頃には、かなり進行してしまっているというのが特徴です。

 

 

やはり定期的に検査が大切。日ごろから腹痛や体重の変化、血糖値の上昇などに気をつけ定期検診を!

 

 

すい臓ってどんな働きをしてるの?

 

すい臓と聞いて、どこにあってどういう役目をしているのか、ピンと来ない人は結構多いんじゃないでしょうか。

 

人間を正面から見たとき、すい臓は胃の裏側に位置しています。

人体標本を見ても、胃に隠れてしまってよく見えませんが、その役割は非常に重要です。

 

 

役割1:すい液を十二指腸に流す

すい液は食事で摂る3大栄養素、たんぱく質、脂肪、炭水化物を分解する消化液で、十二指腸・小腸での消化吸収を助ける働きをします。

 

 

役割2:インスリンやグルカゴンなどのホルモンを分泌

インスリンとは、血液中の糖分をエネルギーとして取り込む働きをし、血糖値を下げます。

グルカゴンは血糖値が下がったときに、糖分を血液中に戻す働きをします。

 

これらふたつのホルモンは血糖値を安定させているということです。

 

 

もしすい臓が機能しなくなると…

 

  • 食べ物が消化できない
  • 血液中の糖分をコントロールできず、血糖値が上昇して糖尿病になる

 

と言う怖いことになります。

 

 

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すい臓がんの五年生存率はなぜ低い?

 

やはり自覚症状が乏しいため早期発見が難しく、気づいたときにはかなり進行しているというのが五年生存率を下げている原因と言えます。

 

黄疸(おうだん)が出たら要注意。

黄疸は白目や皮膚が黄色くなる、すい臓がん特有の症状です。

この症状が出たときには既にかなり進行しているケースが多いんです。

 

そして生存率を下げているのが、すい臓の構造上の問題です。

 

すい臓の周りや内部には大きな血管、重要な血管が絡み付いており、そこにがんが染み渡るように広がって手術が困難、完全に取りきるのが難しいという問題があります。

 

胃がんのように、すっぱり切って再生を待つと言うふうに簡単にいかないのが、すい臓がんの怖いところです。

 

 

もうひとつ、やはりかかるのが高齢者に多いと言うことも挙げられます。

 

初期段階でわかったとしても、高齢だと手術に耐えるだけの体力がないうえ、すい臓の複雑な構造上の問題も絡んできます。

 

なので治療方法としては手術だけでなく、放射線治療や抗がん剤(化学療法)の組み合わせによっても行われますが、一筋縄ではいかないので早期発見が要ということになります。

 

 

すい臓がんになりやすいのは?

すい臓がんにもなりやすいタイプがあります。

 

  • 血糖値の高い人・糖尿病の人
  • 喫煙や飲酒量の多い人
  • 近い家族からの遺伝
  • 高齢者(とくに男性)
  • 肥満

 

など、とくに糖尿病との関連は濃く、すい臓がんにかかると糖尿病を併発しやすい、糖尿病がすい臓がん発症リスクを2倍に上げると言った報告もされています。

 

 

食生活も欧米化して、脂っこいものや炭水化物など、脂質や糖質が過多になって血糖値に影響してるのかもしれないですね。

 

なるほど、暴飲暴食でも血糖値は跳ね上がって、すい臓にも負担になるもんね〜。

肥満や飲酒量が多いっていうのも、それに関連することですね。

 

遺伝については、近親者に2人以上すい臓がんになった人がいると7倍以上発症率が上がると言われています。

 

 

早いうちから検査を受けよう

 

どこの病院(検査機関)にもあって、簡単にできるのが腹部超音波検査、いわゆるエコー検査です。

すい臓がんは比較的早期の段階ですい液の流れが悪くなり、すい管が太くなるのでそれをエコー検査で見るわけです。

 

エコー検査で異常が認められたり、血液検査などですい臓に病気の疑いがもたれた場合はCT検査やMRI検査などが行われます。

他にも超音波内視鏡検査など検査の方法は色々あります。

 

 

病院での検査だけでなく、血糖値を気にすることで早期発見の可能性が高くなります。

 

すい臓がんは早期でもすい臓にダメージがあるので、インスリン分泌が低下して血糖値が上がります。

 

血糖値の上昇は、糖分や脂っこいものの摂りすぎなどが原因でインスリン分泌が追いつかなくなって起こります。

でもそんな心当たりがない、暴飲暴食など食生活に変化がないにも関わらず血糖値が急に上がったら、すい臓がんが疑われます。

 

血糖値は通常、病院や検査機関での血液検査でもわかります。

でも、自分で簡単にできる検査キットもあるんです。

 

一般の人でも入手でき、数千円程度で売られています。

 

血糖値は食事の前後や体調に大きく左右されるので、自分で測るのはひとつの目安とし、数値が異常なら医療機関に相談しましょう。

 

 

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さいごに

 

ほかにも、消化酵素(アミラーゼ、リパーゼ)の数値を見ることで、すい臓がんが調べられます。

これは病院でしか検査できません。

 

ただし、通常の血液検査ではこれらの項目が入っていないことがあります。

 

病院などで検査してもらうときは、これらの項目が検査内容に含まれているかを確認しておきましょう。

 

 

 

 


 

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管理人:かいり 

介護福祉士の資格を持つ管理人、

健康すっきり生活館の館長・かいりです。

仕事で経験したこと、学んだことをメインに実のある情報をお届けしていきます。

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