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熱中症は夜のほうが怖い!寝る時にはしっかり対策

 


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熱中症は陽のさしている日中になりやすいイメージがありますね。

でも実は、日差しに関係なく起こる症状なんです。

 

名前のとおり、からだの中に熱がこもることで起こる熱中症。

 

外気温・室温が大きく影響するので、昼間だけでなく夜間にも十分起こり得ます。

 

しかも夜間の発症率はおどろくほど高いんです。

 

 

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本当は寝ているときが怖い夜の熱中症

 

寝ている時というのは室内にいるということ。

外で直射日光にさらされているわけでもないし、真っ暗な部屋の中でじっと動かず寝ているだけなのに、熱中症なんてどうして?って思いますよね。

 

熱中症が起こる要因として、

 

  • 体温が上昇する
  • 体内の水分量が減る

 

などが挙げられます。

 

 

体温が上昇する


人間は何もしなくても体内で熱を発生させます。

体温調節機能の働きで産熱と放熱が行われ、からだは活動しやすい温度(36〜37℃)に保たれているわけです。

 

気温(室温)が高いと、熱を吸収して体温も上がってくるので、からだは汗をかくことで体温を下げようとします。

皮膚表面に出た汗が蒸発するときに熱を奪うので、体温も下がるという仕組みです。

 

自然の風や扇風機があると、汗は蒸発しやすく、体温も下がります。

でも室温が高い状態、つまり自然の風も吹かなかったり扇風機の風も体温より温かいものだと、汗をかいても蒸発せず、体温を下げることはできません。

 

湿度が高い時も同じです。

湿気で放熱が妨げられ、熱は体内にこもったままの状態になります。

 

気温が低くても湿度が高いとこの状態が起きます。

梅雨の時期に熱中症が多く発生するのもこのためです。

 

うまく入眠することができても、眠っている間に室内の温度や体温が上昇しそれに気づかないでいると、熱はからだにこもったままになります。

 

無防備な状態にある睡眠時は、日中起きている時よりも危険が増すといえます。

 

 

体内の水分量が減る


約60%が水分でできている人間のからだは、水分を1~2%失うだけで脱水症状が起こります。

手足がしびれたりめまいや立ちくらみがしたり、こむら返りが起きたりするんです。

 

ではどうなったらからだの水分が減るのか?

それは主に発汗によってです。

 

人間は寝ている間にも通常300mlほどの汗をかきます。

暑いと500ml、ペットボトル1本分の汗をかいていることになります。

 

さらに寝ている間は水分を摂ることができません。

6〜8時間は飲めない時間が続くので、水分は出て行く一方になるわけです。

 

ではどうして水分が不足するだけで熱中症の症状がでるのか?

それは血液濃度が高くなるからです。

 

血管内の水分が減って血液濃度が高くなることで血流が悪くなり、血液によって運ばれる酸素や栄養素が、スムーズに全身に行き渡らなくなってしまいます。

 

すると、めまいや吐き気がしたり頭痛がするなど、からだに様々な障害がではじめ、ひどくなると体温調整をする機能も低下し、熱中症の症状はますます悪化していきます。

 

水分不足で循環不全になると、脳卒中や心筋梗塞を引き起こすこともあります。

高齢者は要注意ですね。

 

実に夜間(寝ているとき)に熱中症で死亡する人の数は、全体の30%に及びます。

とくに体力や体温の調整機能が低下して、あまり暑さに敏感でなくなっている高齢者の数が多いようです。

 

 

これらのことが寝ている間に起こると、起きている時よりも気付くのが遅くなる・対処も遅れるというわけですね。

 

寝ている間は無防備で、その都度水分補給や暑さ対策もできないので、高齢になってくるほど気をつける必要があります。

 

 

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寝る前の熱中症対策

 

体温が上がり過ぎないようにするために

エアコンを適度な温度で使用する


室温は高すぎても低すぎてもよくありません。

一般的に28℃が適温とされています。

 

タイマーをセットして途中で切る人もいますが、明け方になるにつれ閉めきった部屋の温度も徐々に上がってくるので、できるだけつけたままの方がいいですね。

 

少なくとも熱帯夜のときは夜通しつけたままにすることをおすすめします。

 

除湿機能で、気温ではなく湿度を下げても快適に過ごせますよ。

 

 

窓を開けて扇風機を使用する


エアコンがない・取り付けられないというご家庭もあるかと思います。

 

うちでも部屋の構造上エアコンが設置できないので、窓を開けて扇風機を使用しています。

 

これで幾分か熱がこもるのを防げますが、基本的に気温が低い場合にのみ有効です。

 

扇風機をつけても暖かい風が吹くようでは体温を下げることはできません。

 

その場合は病気で熱が出たときに使うアイスノンや保冷剤で対処しましょう。

保冷剤をタオルでくるんだものを太い血管の通っている腋の下やソケイ部、首などに当てて、からだを巡る血液を冷やすことで体温を下げます。

 

その他、体温や室温を下げる工夫についてはこちらの記事で詳しく書いています。

エアコンなしで夏を乗り切る暑さ対策

クーラーなしで部屋を涼しくする方法

 

 

みさと

室温28℃で寝るって、なんか暑すぎない?

うちじゃ24℃くらいになるようにしてるよ。

 

管理人・かいり

うーん。

それじゃ冷えすぎて、朝方寒いと感じませんか?

 

そうそう、冷えて目が覚めるんだよね。

 

 

眠ると体温は下がります。

寝る前は少し暑いかなと思っても、徐々に寒く感じられるようになるんですよ。

 

 

じゃあ、どうしたらいいの?

 

 

エアコンの設定温度は下げても26℃くらい。

あるいは寝る直前まで部屋を涼しくしたら、エアコンの設定温度を少し上げて、眠っている間に冷えすぎないよう調節することです。

 

寝てる間に徐々に上るおやすみ設定にしてもいいですしね。

あと、寝具で調整しましょう。

 

寝てる間って冷えても気づかないもんね。

熱中症にはならなくても、冷えて風邪引かないよう気をつけなきゃね。

 

脱水症を起こさないために

寝る前にコップ1杯・200ml程度の水分を摂ることが大事です。

 

寝る前に水分を摂ると、オシッコが気になるかもしれませんね。

でも、冬場と違って夏場はほとんどが汗となって排出されます。

 

先述したように、暑いとペットボトル1本分の汗をかく夏場は、流れ出るとわかっている量の水分を、寝る前から補給しておく必要があるわけです。

 

白湯や麦茶を、あまり冷えすぎたものではなく常温に近いものを飲むことをおすすめします。

 

寝る前にお風呂に入る人は、入浴前後にも水分摂取が大事です。

 

入る前に飲むというのは、汗として失う水分をあらかじめ摂っておくということ。

あがったあとにも追加の補給が必要です。

寝る前のことも考え少し多めに飲むのがいいですよ。

 

 

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あとがき

 

脱水症は熱中症で起こる症状のひとつですが、からだの半分以上が水分である人間にとって、水分補給は本当に大事です。

 

日中もあまり水分を摂らない・のどが渇いたと感じない人は注意しましょう。

 

脱水状態がひどくなると頭痛が起きたり、意識を失うこともあります。

 

こういうことは稀ですが、体内の水分を10%失うと場合によっては死に至ることもあるくらい、脱水状態が続くのは恐ろしいことなんです。

 

発汗だけでなく、扇風機やエアコンの風でもからだからは水分が奪われています。

 

寝る前はもとより、朝起きてからもまず1杯、朝食の前に水か麦茶を飲むことが大事です。

 

 

熱中症対策は普段からの水分補給が重要です。

体格や生活環境にもよりますが、水分は毎日最低でも1.5ℓは摂ることを心がけましょう。

 

 


 

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管理人:かいり 

介護福祉士の資格を持つ管理人、

健康すっきり生活館の館長・かいりです。

仕事で経験したこと、学んだことをメインに実のある情報をお届けしていきます。

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