健康生活

 

以前、夏の暑い日に、急に咳き込んで止まらなくなりました。

 

からだはなんともないのに咳だけがでます。

のどがイガイガするわけでもたんが引っかかってるわけでもないのに…。

 

夏の風邪だと思っていたらどうも様子が違うんですね。

なんの予兆もなくいきなり咳き込んで、コントロールがまるでききません。

自分の意志で抑えることができない上、ひっきりなしに出てくるんです。

 

薬もらって飲んで、ちょっとしたら嘘みたいに治ったんですが、あれは一体何だったのか気になったので調べてみました。

 

 

 

風邪だと思ってたら肺炎だった！？

 

私とおんなじ、夏に咳がひっきりなしに出る症状を調べたら、なんと夏型肺炎というのが引っかかりました。原因となるのはカビです。

 

は、肺炎？しかも原因はカビ！？

ギエェェェェ！！！

 

いやでも、確かに肺もゼーゼーするし、なんか中にカビがいてもおかしくないかも。

肺の中に菌がいるっぽい感じはあったんです。

 

でも、カビ…？？？

 

 

一見夏風邪っぽいけど風邪じゃなく、咳だけが止まらないこの病気、夏型過敏性肺炎という名前です。

 

 

そして、原因となっているのがトリコスポロンというカビです。

 

カビ菌であるコイツが、６月〜１０月頃まで繁殖してアレルギーをひきおこすので「夏型過敏性肺炎」というわけです。

 

 

トリコスポロンは高温多湿を好むので、日当たりの悪い場所、湿気の多い場所、風通しの悪い場所で、特に古い家屋に多く発生します。

台所やお風呂場、洗面所などが日当たり悪く風の通りも悪いとすぐに発生してしまいますね。

 

そして見落としやすいのがエアコンの中。

 

エアコンも掃除しないで使い続けていると、ホコリが舞い散ることもあります。

ホコリの中にはカビの菌も混ざっていて、それが部屋中に撒き散らされるわけです。

特にトリコスポロンの胞子は非常に小さいので、吸い込むと肺胞の中まで届き、肺炎を引き起こしてしまうんです。

 

ああ、そういえば、あの頃の私の部屋がそうでした。

考えてみると、エアコンからトリコスポロンが撒き散らされていたのかもしれません。

 

アレルギーだから発症も急です。

症状は

 

• 咳
• 呼吸困難
• 発熱

 

などが挙げられます。

 

微熱の場合もあるので、夏場だと気づかないこともあるようです。

突発性の咳込みから始まって、徐々に咳の頻度や症状がひどくなっていくのが特徴です。

抗原となっているトリコスポロンを毎日少量づつでも吸い込み続けていると慢性化し、そのうちハウスダストにも反応するようになるそうなので、怖いですね。

 

 

 

 

夏型過敏性肺炎の対処法

 

この夏型過敏性肺炎、トリコスポロンの発生場所（抗原）を離れると症状が治まるといいます。

 

ちょっと外出程度なら変化はありませんが、旅行に出かけるなどしてしばらく別の場所へ行くと症状も出なくなります。

花粉のない場所に行くと鼻水やくしゃみが出なくなるのと同じですね。

 

花粉症の場合は原因となっている杉の木など、元を断つことはできませんが、トリコスポロンなら、掃除などで環境を改善することで発症を食い止めることができるわけです。

 

カビであるトリコスポロンは壁や畳の下、床にも発生するので、エアコンのように掃除程度では簡単に除去できない場合もあります。

寝具やマット、畳などは交換ができますが、お風呂や台所の壁・床などに発生したものを取り除く・交換するのは容易では無いかもしれません。

 

でも、もししばらくの外出で症状が緩和されたのなら、やはり原因は室内のトリコスポロンの可能性が高いので、思い切った決断が必要になるかもしれません。

お風呂場や台所は漂白剤による消毒での除去が可能ですよ。

 

症状がひどい場合は入院し、ステロイド系の薬による治療が必要になることもあるようです。

 

 

あとがき

 

この症状、病院に行っても夏風邪と診断され見当違いの薬を処方されて、一向に咳が治まらないこともあるそうです。

 

聴診器を当てるとマジックテープを剥がすようなバリバリいう音がするのが特徴。

咳がしゃっくりのように急に出て止まらないというときはこの症状を疑い、お医者さんにも相談してみましょう。

 

 

 

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