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集中力がないのは病気のせい?うつ病の原因になるストレスと脳の関係

 


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最初は順調だった仕事が段々と辛いものになってきた、という経験はないでしょうか。
体力的にではなく、精神的に辛くなってきたので耐えられない…

 

精神的に、と聞くとストレスのせいだと考えます。

それは確かにそのとおりですが、ではなぜ、ストレスで精神的に辛くなるのでしょうか。

 

それには脳のメカニズムが関係しています。

脳が正しく機能しなくなって、思うように物事を進められなくなり、不安やイライラが募るとさらなる病気に発展していくのです。

 

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集中力が続かない病気

 

仕事でストレスを抱え込む人は少なくありません。

現代はストレス社会ですから半数以上の人が当たり前のようにストレスを抱えているでしょう。
それを解消できればうまく社会生活が送れるわけですが、中には重荷になりすぎて適応障害やうつ病にまでなってしまう人もいます。

 

⇒ひどくなるとうつ病に繋がる適応障害になる原因

 

私は以前、仕事でうつ病の一歩手前まで行ったことがありました。

 

二ヶ月に渡る研修期間中は非常に順調で、ほとんどストレスを感じることもなかったんですが、いざ実践に出てみると思うようにいかなくなったんです。

記憶力の良さが自慢だったにもかかわらず、頭が回らず集中力にもかけているのが自分でもわかりました。

 

パソコンを使う仕事だったんですが、ディスプレイに映る文章を見ても、ただ文字面を追うだけで何が書かれているのか理解できない・理解しようとしない・読まないといったことが続きました。

 

早い話が「頭に入らない」わけです。

 

なんだか息苦しくなり、仕事をするのも、出社するのも嫌になってきたのです。

 

上司からは、一度休養して病院に行くよう言われました。

その結果、私は危うくうつ病になる寸前だったということがわかったわけです。

 

その時の医師の説明が、「前頭葉(ぜんとうよう)の機能が低下したせいで扁桃体(へんとうたい)が暴走し、不安が高まった」ということでした。

 

 

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ストレスと脳の関係について

 

さて、前頭葉と扁桃体についてもう少し掘り下げてみましょう。

 

前頭葉とは、おおまかに4つにわけられる大脳の部位のひとつで、脳の前部にあたります。

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ただし、私が不調を訴えた症状に関連性が高いのは、この前頭葉の中でも最前部・おでこのあたりに位置する「背外側前頭前野(はいがいそくぜんとうぜんや)」と呼ばれるところです。

 

この背外側前頭前野と扁桃体の関係が、集中力や注意力・判断力の欠如、不安ややる気の無さをひきおこす鍵を握っているんです。
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扁桃体は大脳下部の奥まったところにある神経細胞の集まりです。

扁桃とはアーモンドのことで、形が似ているため扁桃体と呼ばれています。

 

この扁桃体は人間の基本的な感情、恐怖や悲しみ・怒りなどの情緒を司っています。

直面した事態に恐怖を感じることで自己防衛につなげたり、また防衛のために攻撃するといった、動物的な行動、つまり本能といえる原始的な情動を発する組織です。

 

その扁桃体の本能的行動をコントロールするのが背外側前頭前野です。

 

背外側前頭前野は判断力や意欲などを司る役目と扁桃体を調整する役目を担っています。

 

なので背外側前頭前野の機能が低下するとやる気が失われたり、集中力がなくなったりするだけでなく、不安や恐怖心などの感情が強く現れてくるわけです。

 

例をあげて説明しましょう。

 

A子さんはお化け屋敷が苦手で1人はとても入れないし、入ると間違いなくパニックを起こします。
お化け屋敷の平気なB男くんが「いっしょに行ってあげるよ」とサポートすると、A子さんも泣き叫ぶことなく無事お化け屋敷を出られます。
でも、B男くんが体調不良でサポートできないとなったら、A子さんはパニックを起こし泣き叫んでしまいます。

 

このA子さんとは扁桃体のことで、それをコントロールするB男くんこそ、背外側前頭前野なわけです。

 

背外側前頭前野の機能低下は判断力低下・集中力低下・やる気や興味の低下に加え、扁桃体の制御ができなくなります。

それに伴い、コントロールできなくなった扁桃体は不安や憂うつ・焦燥感などの感情を露わにします。

 

私がかかった精神科の医師が言うところの「扁桃体の暴走」とはこのことです。

 

では、背外側前頭前野の機能が低下したのはどうしてか?

 

この部位は強い恐怖心が積み重なると不調になると言われています。

仕事そのものの恐怖・仕事をしなくてはいけないという恐怖などがストレスとなってのしかかり、機能が低下したのではないかということでした。

 

医師からのアドバイスで、仕事のことを忘れて自分の時間を作り、好きなことに没頭することで少しずつストレスを発散することが必要だとわかりました。

うつ病のことを考えると、ストレスをため込むのが一番まずいということです。

 

責任感が強いほどこのようなケースに陥りやすいので、もっと楽観的に考えるよう、頭を切り替えたほうがいいようです。

 

まとめ

 

背外側前頭前野の機能は、私のようにまだ軽い段階だと原因となっている物事から遠ざかることで正常に戻せることもあります。

 

結局のところ私はその仕事から離れることになりましたが、今回のようなケースは休職や離職をしないと解決できないのかもしれません。

 

症状がひどくなりうつ病に発展すると、それこそ薬や長期に渡る治療が必要になってきます。

 

なんだかおかしいなと思ったら早めに医師に相談することです。

 

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管理人:かいり 

介護福祉士の資格を持つ管理人、

健康すっきり生活館の館長・かいりです。

仕事で経験したこと、学んだことをメインに実のある情報をお届けしていきます。

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